ASK THE KOBE STEELERS

一問一答

「ラグビーがうまくなりたい!」 「ラグビーを始めたい!」 などラグビーに関する質問や、トレーニングについてなど、選手に聞いてみたい素朴な質問に選手やスタッフがお答えします。

Q

チームアドバイザーをやっています。
ラグビープレイヤーに特に必要な筋力と持久力をアップさせる練習方法を教えて頂けないでしょうか。

(加古川ラガーマン)

A

S&Cトレーナー濱田和樹

ラグビー選手に必要な筋力・持久力をアップさせるトレーニングについてですが、まずは筋力について私なりの考えを述べさせていただきます。
ズバリ、ラグビーは瞬発的に大きな力を発揮することを繰り返す競技なので、選手は課せられた負荷をより速く動かすことが要求されます。筋肉を太く強いものにする過程では、スロートレーニングのようなゆっくりと筋肉に負荷を掛け続けることも必要ですが、それだけでは逆に体が重く感じフィールドでの動きが鈍くなってしまうことが多いので、スロートレーニングとパワートレーニング(クイックリフト等)の混合といったような組み合わせで行ってみてはどうでしょうか?もちろん、個々の選手のレベルに合わせてプログラミングする必要がありますが…まずは、正しいフォームと競技に即したイメージを持ってトレーニングを行うことが大切だと思います。

持久力に関しては、今の様なオフシーズンは長い距離(1500m等)を中心に行い、有酸素性作業能力を高めることが大切だと思っています。フィールドでのトレーニングでは毎回必ずタイムを取り、そのトレーニングの効果があるかどうかタイムの変化を記録するといった方法で行い、シーズンが近づくにつれて徐々にランニング距離を縮め、筋力トレーニングと同じように瞬発的な力を発揮し、持続できる様にしていくといった感じです。

トレーニングの考え方にはいろいろありますが、指導する立場の感覚とそれを行う選手の感覚をすり合わせることが大切なので、必ずトレーニング後にコミュニケーションをとり、フィードバックすることが大切です。

指導者と選手との感覚が合っていれば、常に数値化されたトレーニング記録をもとに、その選手の弱点を見つけ、その克服に専念できるのではないでしょうか!

Q

中学でラグビーをやっています。始めてなのでよく分からないですが、FBにとてもあこがれています。八橋さんや市来さんのようなFBになるためには、どんなスキルが必要ですか?また、どんなトレーニングをしていけばいいんですか?体は、細いですが足には自信があります。

(ちっさいラガーマン)

A

FB市来 大典

フルバックに求められる能力は非常に幅が広いので、どんなことにも挑戦することです。スピードに自信があるようなので、キックの練習とパス練習、1対1でのタックルなども重要です。

でも、一番大事なのは、コミュニケーションを取ることです。フルバックというポジションは一番後ろに位置するポジションですので、大きい声で的確な指示を出すのが大切です。両ウイングとは常にコミュニケーションを取って下さい。自信がないと、大きな声で指示が出せないですが、間違っていてもいいので、とにかく大きな声でコミュニケーションを取ってください。

あとは思いっきりラグビーを楽しんで下さい。苦手なことを無理に頑張るよりも、今は得意なプレーを大きく伸ばすために頑張りましょう!!

Q

僕は高校でプロップをしているのですが、体重が65kgしかありません。プロップでこの体重は軽いと思うのですがどうなんでしょうか?

(ひろ)

A

PR清水秀司

まず、スクラムにおいて、体重が重いという事は非常に武器になりますが、それをカバーするための筋力やテクニック、集中力があればあまり大きな問題ではありません。私も高校2年生までは70kg台でしたし、トップリーグでも体重は軽くても、スクラムの強い選手はたくさんいます。体重が軽いからこそ、大きな相手に勝つために色々考えて、悩んで、練習した事が自分の本当の力になります。

また、スクラムはプロップにとって最も重要だと思いますが、ディフェンスやサポートプレーやアタック等の走力も必要とされています。体重が重くてスクラムだけ強いプロップが、必ずしも良いプロップとは言えません。

体重は65kgとの事ですが、筋肉で体重を増やすためには、正しい方法での筋力トレーニングが一番必要です。プロップは、色々なポジションの中でも最も強靭な肉体が必要とされますし、プレー中に大きなケガにつながる危険性もあります。ケガを極力防ぐと言う意味でも日頃の鍛錬が不可欠です。

そして筋肉量を増やすためには、休息と栄養がトレーニングと同じくらい重要です。チームの練習もあり、自分の都合だけで体を休めたりという事が難しいとは思いますが、疲れている時はチーム練習以外は休息を最優先し、疲れがとれれば、人一倍トレーニングをして下さい。

また、栄養の面でも練習後すぐにタンパク質や炭水化物を摂る事をお勧めします。プロテインもいいでしょう。例えば、おにぎりやチーズ、パン等を練習後に食べてください。そして、三度の食事もしっかり摂って下さい。体質的に体重が増えない人もいますが、強く大きくなるためには、地道な努力の積み重ねしかありません。

チームにおけるプロップの重要性は年々高まっています。プロップをする事に誇りを持って頑張って下さい。

Q

選手の皆さんが、試合の後などにメンテナンスをやっていらっしゃる様ですが、どの様な事をやっているのか教えていただけたらと思います。
自分自身、休みの日などにスポーツをやることがあるので、出来ることからやってみようと思っていますのでよろしくお願いします。

(川人千枝)

A

S&Cトレーナー濱田和樹

試合後は体内に発生した乳酸を出来るだけ早く除去する為に軽い有酸素運動を行います。例えばジョギングやウォーキングを10?15分程度。ある程度乳酸が抜けたらゆっくりと筋肉を伸ばすストレッチを行います。その後アイシング効果もかねてプールで軽い運動をして全身をほぐしています。

Q

スクラムを組む時、第1列同士で駆け引きが行われる、と言うことを聞きます。一体、どういう駆け引きをするんですか?マイボールの時と敵ボールの時で違う駆け引きなんですか?1番、2番、3番でやることが違うのですか?なるべく具体的に教えて下さい。

(マッチャン)

A

PR清水秀司

まず、スクラムで一番重要なのが組む瞬間です。相撲でいう「立ち合い」ですが、組んだ瞬間にそのスクラムの勝敗がほぼ決まります。ですから、お互い自分達の優位な状オで組むために低さやスピード、方向等をフォワード8人全員が意識統一する必要があります。

中でも試合の一番最初のスクラムをファーストスクラムといいますが、そのファーストスクラムは、戦術的にも精神的にも優位に立つために非常に重要です。また、そのスクラムで相手の力量を感じ取ります。よく試合でファーストスクラムの息が合わなかったり、何度も組み直したりという場面を良く眼にすると思いますが、それは、お互い少しでも優位に組もうという気持ちの現れです。

また、スクラムの駆け引きは、陣地、時間帯、点差等の状況によって変わってきます。マイボールの時は、ボールをしっかりとキープする事が基本ですが、例えば、No.8が右にサイドアタックをする時は、3番側を前に出してスペースを作り、相手のディフェンスをやり難くさせます。敵ボールの時は爆発的な押しでボールを奪い取る事が理想ですが、押し込む事により、相手のパスを乱れさせたり、相手のNo.8がサイドアタックをしてきそうな場面では、逆に1番側を前に出して、ディフェンスをやり易くします。

1番、2番、3番では、首や肩の使い方とか、細かい所は違いますが、基本的にまっすぐ押すというのが基本です。そのためにも日頃から体を鍛え、強靭な肉体と8人の意識統一、そしてなにより「絶対に押す」という強い気持ちが重要だと考えています。

Q

ヘッドギアの具体的な効能、と言うか効果は何なのでしょう?
試合の時は必ず着けられてる方、着ける時と着けない時がある方、
様々のようですが、頭を守るだけじゃないような気がして・・・。
また、ヘッドギアのデザインや色はみなさんそれぞれにこだわりがあるのでしょうか??

(ももんが)

A

監督増保 輝則

ヘッドギアの効能の第一は、頭部への障害のリスクを減らすということでしょう。ご存知の通りラグビーは激しいコンタクトスポーツなので、脳震盪や頭部外傷などを起こしやすいですよね。ましてや近代ラグビーは、以前より激しいコンタクトが頻繁に繰り返されますので、ヘッドギアを着用することによって、予防や本人の安心感にも繋がっていきます。逆にヘッドギアを着用しない選手達の意見としては、視野が狭くなる、息苦しくなる等々の意見があるようです。
ヘッドギアに対するこだわりは、人それぞれだと思います。しかしながらラグビー選手がお洒落をする数少ない場所の一つですからね(笑)。

ちなみに私が現役当時は、個人的にアディダスにお世話になっていたので、毎年アディダスがだすモデルを着用していました。

Q

はじめまして。私は高校でラグビー部のマネージャーをしています。
初めは全くルールもわからなかったのですが、先輩に教えていただきわかるようになりました。今では毎日のクラブ活動はもちろん、休日に行くラグビー観戦を楽しみにしています。
しかし、ルールはわかるようになったんですが、マネージャーの先輩がいなくてずっと一人で活動しているため、マネージャーとしてどのようなことをしたらいいか、また、選手がどのようなことをしてもらいたいかなどがよくりません。マネージャーとして選手を支えることができてるかとても不安です。
そこで、マネージャーとしてどのようなことをすればいいかなど、マネージャーの視点から教えて頂けませんか?よろしくお願い致します。

(らぐまね)

A

アドミニストレーター白原 真菜美

質問についてですが、選手がラグビーをしやすい環境を作るのが一番だと思います。チームによってそれぞれ違うと思うので、型にはまらず、自分自身がプレーヤーだったらどんなことをしてもらったら助かるかな?等、気が付くことを少しずつ実施していけば良いと思います。
私も高校1年生の時に先輩がいなかったので、不安なことがたくさんありました。少しでも選手のサポートが出来る様に頑張って下さい。

Q

今までFWだったんですが最近BKでプレーをすることもあります。
今度の試合はCTBで出場することになりました。CTBのプレーのポイントは何ですか?教えて下さい。

(布施ラグビースクール 福原大貴)

A

CTB吉田 明

試合におけるCTBは攻守の要です。相手ディフェンスを突破し、相手アタックをなぎ倒し、トライにつながるパスを供給するなど、CTBはすべてにおいて試合のキーマンです。後は自分の創造したプレーを思い切って実行してください。

CTBとは・・・
正確には「センタースリークォーターバック」と言い、アタックではボールを前進させトライを奪い、ディフェンスでは相手のアタックを果敢なタックルで止めるなど、攻守の要となるポジションである。
味方との連携や個人技で前進し、トライまで持っていく。ディフェンスに捕まったときは、ボールをキープし味方が集まるまで耐える。マイボールは絶対に死守し、一歩でも前に進むという強い信念と、大きなフォワードが突進してきても、恐れず一発で食い止めるタックルは、センターにとって欠かせないスキルである。

Q

自分は現在チームでNo.8をしているのですが割と普通の体形をしています。やはりNo.8というポジションをするにあたって身長&体重は必要なんでしょうか?
それと斉藤選手や伊藤選手は高校時代どのようなトレーニングをしていましたか?教えてください!

(K.M.R.F.C's No.8)

A

NO.8斉藤祐也

体型は大きいにこしたことはないけど、小さくてもスピードやステップ、ボールスキルを付けることで補えます。またウエイトトレーニングでケガをしない体とパワーは必要でしょう。高校時代はトレーニング知識が無かった為、ひたすらボールを持って走っていたと思います。とにかく相手を抜くということから!!

No.8とは・・・
フォワードのまとめ役でスクラムをコントロールし、モールやラックで指示を出し、ディフェンスを取りまとめて、トライに向けフォワードを効率よくリードする役割です。またハーフ団とのつなぎ目という位置なのでスクラムハーフと連携して、攻撃を仕掛けることもあります。
NO.8はパワーとスピードは言うまでもなく、状況判断力にすぐれ、強いリーダーシップをもったプレーヤーが適任と言われてます。またフランカー同様、他のフォワードプレーヤーに先じて、ボールまたはボールをもった味方プレーヤーに向かって行くこと、状況を見てバックスの攻撃に積極的に加わる事も重要です。

Q

僕はラグビーをしていますが、もっと早く走れるようになりたいといつも思っています。どういう練習をしたらもっと早く走れるようになりますか?

(とくま)

A

S&Cトレーナー濱田和樹

速く走るにはいろいろな事を行わなくてはならないのですが、まずはしっかり走り込むということが大切です。上半身(肩周辺)の筋肉はリラックスして腕、肩は真っ直ぐ前に出す。決して後ろには引かないように走っていれば大丈夫です。後はあまり地面を蹴って脚が後ろに流れないように走ればいいと思います。非常に難しいことですが、常に意識して練習することで自然に身につきます。

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