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チーム

【NZ派遣レポートPart.2 中嶋 大希選手】

ワイカト・ラグビー(以下ワイカト)に派遣されているSH中嶋 大希選手のレポート第2弾をお届け。前回のレポートから1ヶ月、NPC(ニュージーランド州代表選手権)のリーグ戦も終盤に入り、プレーオフ争いもクライマックスへと突入しています。試合のことを中心に、中嶋選手が感じたNPCの歴史やカルチャーについて話してもらいました。(取材日:9月24日)

インフルエンザに罹患し、第6節は急遽メンバー変更に

スティールメイツの皆さま、いかがお過ごしですか。ワイカトに派遣中の中嶋 大希です。
さて、NPCも全10試合のうち第8節までを終えて(取材時)、リーグ戦の戦いは佳境に入っています。前回の派遣レポートの時には、チームは3勝1敗で4位につけていたのですが、その後3連敗を喫してしまいました。まず第5節のオタゴ戦は前半20分までにバックスに負傷者が多く出て、さらに後半にも怪我人が出たため、フォワードのリザーブをバックスに回すことになってしまうなど緊急事態に陥りました。最終的に僕は終盤5分ほど出ただけで、何もできずに38-43で敗戦。第6節のカンタベリー戦はメンバー入りしていたのですが、インフルエンザに罹ってしまって…。急遽メンバー変更となりました。結局その試合にも敗れてしまって、臨んだのが第7節ノースランド戦でした。

アウェイゲームの際はいつもこの飛行機を使って移動しています

 

気合十分で臨んだ『シールド・チャレンジ』だったのですが…

実はこのノースランドとの一戦は、『ランファリー・シールド』を賭けた大事な試合でした。このランファリー・シールドというのは、NPCのチームにとって特別な盾で、優勝と同じくらい価値のあるものだそうです。これを保持しているチームのホームゲームで挑戦チームが勝てばシールドを奪取できることから『シールド・チャレンジ』と呼ばれています。盾を保持したチームと、しかも、相手のホームゲームで対戦するという巡り合わせもあり、チームはシールドを持つノースランドとの戦いに向けて、これまでにないくらい気合いが入っていました。「絶対にシールドを奪う!」。そういう気持ちで敵地へと向かったのですが、スタンドは満員の観客を含め、シールドを防衛するムードがめちゃくちゃ強くて!その雰囲気に飲まれたわけではないですが、試合もミスが多く、ディフェンスでの反則もあり、終始相手のペースになってしまいました。僕自身は後半27分、17点差を追いかける状況でグラウンドに入りましたが、そこからひっくり返すことは難しくて…。もし『シールド・チャレンジ』に勝っていたらシールドをハミルトンの街に持ち帰り、パレードを行う予定だっただけに、コーチ陣も選手もかなり落ち込んでいました。

 

絶対に負けられないホームでの第8節で逆転勝利

3連敗を喫して、チームはプレーオフ圏内ギリギリの8位まで順位を落としました。残り試合が少なくなる中で絶対に負けることができない第8節をホームで迎えました。相手は2023-24シーズンから2シーズン、ディフェンスコーチを務めた「ウェズ」こと、ウェスリー・クラークがヘッドコーチを務めるマナワツです。チームには神戸Sでもプレーした元オールブラックスのCTBナニ(・ラウマペ)がプレーしています。前半は選手間のコミュニケーション不足で回したいところにボールを運べず、またフィジカル面でも受けてしまって12-21とリードされての折り返しとなりました。フォワードコーチからはフィジカルのところを修正するように強く言われて後半へと入り、僕は8分から出場しました。コミュニケーションを意織したことでうまくボールを運べて、敵陣22mライン内に入ったところではミスなくトライを取り切れて逆転に成功!負けられない試合に勝って4勝4敗とし、6位に浮上することができて本当に良かったです。ただ、6位以下が混戦模様で4勝のチームがワイカトを含めて5チームいます(第8節終了時点)。27日は最下位(14位)のウェリントン戦(※)で、最終節はタスマンとの対戦となります。この2試合でしっかり2勝を上げてプレーオフに進出し、次回のレポートで良い報告をしたいと思います。
※9月27日の第9節ウェリントン戦は34-10でワイカトが勝利!しかも中嶋選手はNPC初トライをマークしました。

マナワツ戦終了後、ナニ・ラウマペ選手と記念の1枚

 

オールブラックスの選手からも刺激を受けています

個人的にはリーグ戦も終盤になり、また刺激を受けています。というのもオールブラックスの南アフリカ代表とのテストマッチツアーが終了し、そこでプレータイムが少なかった選手が次の招集までの間、NPCの試合に出場することになりました。それもあり27日のウェリントン戦は南アフリカ遠征中に負傷したSHコルテス・ラティマ選手が先発で、僕はリザーブになりました。また、最終戦の対戦相手であるタスマンにもオールブラックスの選手が何人かいます。ラティマ選手については25歳と若いSHですが、パス、判断が素晴らしくて、彼からさまざまなことを吸収することができています。
もちろん、彼だけでなくほかの選手からも。第5節から4試合連続で先発出場していたSHルイ・ファラント選手は気持ちが強くて、スピードがあり、ランニングゲームが得意な選手です。チーフスのワイダースコッドに入っていて、これからが楽しみな21歳の若手です。彼とは練習後に個人練習を一緒にして、スキルについて会話したりしています。といったら、めちゃめちゃ英語力が上がったように感じられるかもしれないですが(笑)。自分ではそこまで英語が上達したようには思っていなくて。ただ、文法を気にし過ぎずに話すことでコミュニケーションを取ることはできています。

 

今シーズンはNPC50周年の特別なシーズン

先ほど第7節ノースランド戦で『ランファリー・シールド』について触れましたが、僕自身ニュージーランドに来る前は知らなかったんです。その存在や価値などを教えてもらったこともありますが、チームにはNPCの歴史を学ぶ時間があるんです。NPCは1976年に初めて開催され、2026年は50周年の節目となるシーズンです。それもあり今シーズンはチームが毎週1回歴代の選手を招く特別な取り組みを行っています。経験談を聞く中で特に印象に残っているのが、昔の選手が仕事をしながらプレーしていたことや、現在ラグビーに専念できる環境は当たり前ではないということです。あらためて恵まれている環境でラグビーができていることを痛感しました。50周年という特別なシーズンにNPCでプレーできていることを光栄に思いますし、送り出してくれた神戸Sには感謝しかありません。

NPCの歴史学習の様子。元選手が当時の環境などについて話してくれました

 

チームメイトから鹿肉をもらうことも!

最後に簡単に街のことを。 チームの本拠地のあるハミルトンはニュージーランド第4の都市なのですが、コンパクトな街で、人が優しくて、めちゃくちゃ住みやすい。日本食レストランも何軒かあって、僕の通っている日本食レストランは以前チーフスに留学した山中(亮平)さん(現・浦安DR)や前川(鐘平)さんも来ていたそうです。オーナーの日本人夫婦にはとてもよくしてもらっていて食事に誘われることもあります。インフルエンザになった時には滞在しているモーテルにハチミツなどの食料品を差し入れしていただきました。あと、街にはカフェも多くて。僕自身コーヒーが大好きなので、チームメイトと一緒によく行っています。ちなみに、食生活については週の半分を自炊、半分は外食といった感じでしょうか。自炊では白ごはん、インスタント味噌汁に、肉やサーモンを焼いたものという3点セット(笑)。味付けも超シンプルに醤油のみ!あと、チームメイトから時々鹿肉を分けてもらうこともあります。チームメイト、そして街の人たちのお陰で日々快適に生活しています。
では第2弾はここまで。皆さま、お楽しみいただけましたでしょうか。
次回、プレーオフの戦いについてレポートできることを期待していてください!

チームメイトからもらった鹿肉がこちら!

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