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チーム

ニュージーランド派遣レポート Part.1 中嶋 大希選手

ニュージーランドのワイカト・ラグビー(以下ワイカト)へ派遣中のSH中嶋 大希選手。慣れない英語に悪戦苦闘しながらも7月30日に幕を開けたNPC(ニュージーランド州代表選手権)では初戦からメンバー入りを果たし、これまで全試合に出場しています。過去のニュージーランド派遣および留学は複数人での参加が続いていましたが、今回は一人での挑戦となります。もともとニュージーランド留学を夢見ていたという中嶋選手がこの派遣で掲げる個人的な目標とは。また到着日に受けたラグビーの本場での洗礼(笑)やデビュー戦となったFMGスタジアム・ワイカトでの開幕戦のことなどを語ってくれました。(取材日:8月25日)

強みや足りない部分を再確認し成長することがNZでのターゲット

スティールメイツの皆様、こんにちは。中嶋 大希です。
ニュージーランドに来てから2ヶ月が経とうとしています。
派遣のきっかけは、ワイカトやスーパーラグビーのチーフスで長年プレーしているスクラムハーフがプレミアシップラグビーのチームに移籍することが決まり、チームが経験ある『9番』を探していたことです。それでワイカトに縁のある、ウェイン(・スミス)が僕を推薦してくれました。僕自身、昨シーズンは開幕直前に怪我をし、復帰したのは今年2月でした。第13節から試合メンバー入りしましたが、プレータイムが少なかったので、声をかけてもらった時は試合ができることをありがたく感じました。それに以前所属していたNECグリーンロケッツ(当時)に入団した当時から海外で一度プレーしてみたいという思いがあって。NECにも留学制度があったのですが、結局叶えることができず2021-22シーズンに神戸スティーラーズへ移籍しました。半ば諦めていたところで、このような機会をもらって嬉しかったです。若い時と経験を積んだ今とでは感じるものや得るものは違うと思いますが、初めての環境で新しいラグビースタイルや日本とは違う価値観に触れて、自分の強みや足りないところを再確認し引き出しを増やすなど成長して帰ってくることをターゲットに据えてニュージーランドに来ました。

土砂降りの雨の中で“ザ・クラブラグビー”を体感

日本を出発したのは6月24日です。チームの始動は7月半ばということもあり、ワイカトのマネージャーから現地のクラブチームで強度などを体感してほしいと言われて、着いたその日にいきなりクラブチームの練習に参加することになりました。朝オークランドに到着し、そこからチームの本拠地であるハミルトンに行き、施設などを見学した後、18時にクラブチームへ。しかも、この日はバケツをひっくり返したような激しい雨が降っていて、そんな中で練習をして思い切りタックルを受けて!グラウンドは田んぼのようにぐちゃぐちゃで、ワイカトのマネージャーからは「これぞ、クラブラグビーだ」と(苦笑)。飛行機の移動で疲れているところで全身泥まみれになりながらラグビーをして、ある意味一番印象に残る出来事になりました。
それから2週間クラブチームで練習をし、2度試合にも出場。チームはすごくアットホームな雰囲気で、地域の方とのつながりも深く、試合後には選手、住民が集まってビールを片手に食事しながら、みんなで盛り上がりました。ワイカトのマネージャーは僕にそういう雰囲気やニュージーランドのラグビー文化を感じてほしかったようです。選手は仕事と両立しながら週に2回夜に練習するスタイルだったため、レベル自体は高いわけではありませんでしたが、すべてが新鮮に映りワイカトで本格的に練習する前に良い経験ができました。

オークランド空港で出迎えてくれたワイカトのマネージャー

ワイカトが始動するまでの2週間クラブチームでプレーしました

 

チームメイトのお陰で充実した日々を送っています

ワイカトは20代前半の選手が多く、僕と同じくらいの年齢は数人です。全体的に若いチームという印象で、チームメイトから僕は「ダイキ」や「ダイキさん」と呼ばれていて、中には日本語を調べて「センパイ(先輩)」と声をかけてくる選手もいます。日本語を積極的に覚えようとしてくれるところが嬉しいですね。それに日本人が僕一人ということもあり、チームメイトが「家に食事においで」「コーヒーを飲みに行こう」「焚き火しよう」と誘ってくれて。英語がわからないこともあり基本的にはすべて「YES!」と答えているので(笑)、オフの日はチームメイトと一緒に出かけることが多いですね。「狩りに行こう」と誘われた時には、チームメイトが鹿を撃っているところを見学して、その後ジビエを美味しくいただきました。あと牧場を持っている選手も多くて、「見においで」と言ってくれて。チームメイトもスタッフも優しくて、いい奴ばかりで、そういう環境もありがたいですね。

オフにチームメイトが経営している牧場を見学しに行きました

 

ワイカトのヘッドコーチはトップリーグ時代にリコーブラックラムズ(当時)で指揮したレオン・ホールデンさんで、アタックコーチとして週に2度クラッツ(アーロン・クルーデン)が指導してくれます。やっているラグビーは日本とは考え方やスタイルが全く違っていて、戦術面もはじめてのものが多いです。ただニュージーランドらしく、基本的にはスペースがあればどんどん仕掛けるラグビーなので、レオンさんからも自由に動いていいと言われています。あと英語力がもっと上がればいいのですが、なかなか難しくて。スクラムハーフとして周りとコミュニケーションを取って詳細を詰めたいのですが、それができなくてもどかしさを感じています。英語でのコミュニケーション力については、日本に帰るまでに上達できるようにしたいと思います。

年下には見えない(笑)ワイカトのチームメイトたち

 

最高の雰囲気でNPCデビュー!

NPCは4試合を終えて、チームは3勝1敗で4位につけています。僕は開幕戦と第2節はリザーブ、第3節、第4節は先発で出場しました。これまでで一番印象に残っている試合は開幕戦です。メンバー発表の時には家族からのビデオレターが流れるというサプライズをチームが用意してくれて、それも心に残っています。そして何よりデビュー戦がチーフスの本拠地でもある、ワイカト・スタジアム(現FMGスタジアム・ワイカト)での試合というのが良かったです。ベイ・オブ・プレンティとの開幕戦は後半19分からの出場になり、まだチームのやろうとしているラグビーに慣れていないこともあってパフォーマンスは全然良くなかったですが、地元のファンがたくさん応援に来てくれて最高の雰囲気の中でNPCデビューを飾ることができました。

NPCデビューとなった開幕戦ベイ・オブ・プレンティ戦

 

初めて先発した第3節は、最初に触れたプレミアシップのチームに移籍する選手が足を痛めて、試合2日前にスタートからの出場を言い渡されました。やることを整理したりサインプレーを確認したり、いつも通りのルーティンで試合に臨んだのですが、チームとしてミスが多くチャンスをものにできなくて1点差の31-32で敗戦。勝てる試合だっただけにもったいなかった。第4節のカウンティーズ・マヌカウ戦は雨の中で行われ前半は我慢比べのような展開になりましたが、後半にしっかり勝負を決め切ることができてチームとして3勝目を挙げました。ただ、個人としては課題の残る内容だったので、次に向けてもっとフォーマンスを上げていきたい
これからまだまだ試合は続きます。自分の強みをしっかり出してチームに貢献し、最終的に成長して日本に帰ることができるよう頑張ります!
次回はラグビーのことだけでなく、ハミルトンの街のことや個人的(笑)食事事情などについても紹介します。ぜひ楽しみにお待ちください。

ベイ・オブ・プレンティとの開幕戦は38-26で勝利!

 

「ナキ」こと、サウマキ アマナキ選手(横浜キヤノンイーグルス)が観戦に来てくれました

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