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KOBELCO

【レポート】「KOBELCO CUP 2025」に選手、スタッフを派遣しました

7月31日(木)~8月3日(日)に長野県上田市菅平高原にて「KOBELCO CUP 2025第21回全国高等学校合同チームラグビーフットボール大会、第15回全国高等学校女子合同チームラグビーフットボール大会」が開催され、コベルコ神戸スティーラーズの現役選手とチームスタッフの計17名を派遣し、「U18の部」および「女子の部」の指導を行いました。

選手、チームスタッフの担当ブロックはこちら

(※女子の近畿ブロックは、前田 翔選手から変更となり、2025-26シーズンの普及・アカデミーコーチに就任した山本 幸輝スタッフが担当しました)

「全国高等学校合同チームラグビーフットボール大会」は、ラグビー競技の全国的な普及と発展に大きく寄与する大会のひとつであり、全国9ブロックから選抜されたU17代表選手による「U17の部」と、単独でチームを編成することができない、部員不足の高校の生徒でU18の選抜チームを編成した「U18の部」で行われます。

「全国高等学校女子合同チームラグビーフットボール大会」は、15人制ラグビーの試合を行う機会が少ない女子選手に15人制ラグビーを経験する場を提供しており、今年で記念すべき15回目を迎えました。

また、大会では「KOBELCO創業120周年プロジェクトスペシャルマッチ」として、台湾から桃園市立觀音高級中学(中学・高校)ラグビー部を招待し、8月1日にSCIXラグビークラブと、8月3日に長野県高校選抜とエキシビジョンマッチを行い、8月2日には神戸Sの現役選手とスタッフによるラグビークリニックを実施。ラグビークリニックは中学生、高校生に分かれて、ボールゲームを中心に行い、選手たちは皆一様に台湾チームの身体能力の高さに驚いた様子でした。

 

今年のKOBELCO CUPも予選リーグから白熱した試合が展開され、指導を行った選手、スタッフの顔は真剣そのもの。大会中日の2日には、予選リーグを観戦し課題に感じたことをそれぞれ担当するチームに伝えて、グラウンドで熱血指導する姿も。

最終日にあたる3日は、カップ(予選1位リーグ)、プレート(予選2位リーグ)、ボウル(予選3位リーグ)の決勝リーグが開催され、U18のカップでは九州ブロックが2連覇を達成。指導を担当したルーキーの宮内 慶大選手も笑顔を見せていました。

 

U18の部 九州ブロック(カップ優勝)担当の宮内 慶大選手

「福岡出身ということで方言にも慣れ親しんでいるので、指導をするのは初めてでしたが、緊張することなくスムーズに教えることができました。僕が指導したのは主にセットプレーです。選手たちがアドバイスを取り入れて成長していく姿を見られたことも良かったです。チーム自体は合同チームということで最初の頃はかたい雰囲気でしたが、時間が経つに連れ、選手同士が仲良くなっていき、キャプテンを中心にどんどん纏まり、大会連覇を達成することができました。優勝できたことも嬉しかったですし、個人的には『人に教える』という経験を初めてさせていただき、思い出に残る大会になりました」

 

女子のカップトーナメント決勝戦は3連覇中の九州ブロックと3年連続準優勝の関東ブロックが対決。互いに一歩も譲らぬ拮抗したゲームは、後半にPGで得点した九州ブロックが3-0で関東ブロックに勝利し、頂点に。指導した小瀧 尚弘選手は「僕は何もしていないですよ」と謙遜していましたが、九州ブロックのコーチや選手たちから「小瀧選手からアドバイスしてもらったことが大きかった」と感謝が伝えられました。

 

女子の部 九州ブロック(カップ優勝)担当の小瀧 尚弘選手

「これまでコベルコカップでは男子しか教えたことがなかったので、初めて女子選手を教えるということで不安がありました。ただ、チームはラグビーの完成度が高くて仕上がっている状態だったので、僕は少し言葉をかけたくらいで。予選リーグを経て、ブレイクダウンが課題に出ていたので、姿勢やサポートについてアドバイスをさせていただきました。決勝リーグでは選手がそれをしっかり体現してくれて嬉しかったです。また、チームには僕が高校時代に九州ブロックの一員として『U17の部』に出場した時のコーチが帯同されていました。思いがけない再会があったことも良かったです。また、機会があれば女子の九州ブロックを指導したいと思います」

 

ほかのチームでも高校生への指導を通じて、選手、スタッフは充実した時間を過ごした様子でした。

 

U18の部 関東ブロック(カップ2位)担当の杉本 崇馬選手

「2年ぶりにコベルコカップで指導することになりました。チームではキックチェイスなどを指導したのですが、どの選手も素直で、教えたことをすぐに吸収し試合で出してくれて、成長する過程を見られたことも良かったです。大会を通じて選手たちから『うまくなりたい』『勝ちたい』という気持ちを感じて、刺激を受けた3日間になりました」

 

U18の部 東海ブロック(プレート3位)担当の井関 信介選手

「大会の中日にはハンドリングスキルの練習を行い、決勝リーグでは敗れはしましたが、バックスでパスを回してトライを取るなど、成果が出ました。指導するにあたり、1試合でも多くの試合に勝たせてあげたいという気持ちがあったのですが、予選リーグでの1勝だけに終わってしまって…。プレート3位という結果は残念ですが、単独チームではなかなか試合ができない中で合同チームを組んで、選手たちがすごく楽しそうにラグビーをしている姿が印象的でした。また、チームには出身スクールである春日井ラグビースクールの後輩がいて、そういう出会いも嬉しかったです」

 

女子の部 東海ブロック(カップ3位)担当の松永 貫汰選手

「初めて女子の指導をしましたが、想像していた以上にレベルが高くて、それに選手が明るくて、積極的に学ぼうとする姿勢にも感銘を受けました。チームはカップ3位と求めていた結果を得ることはできなかったですが、今年の反省を活かしてさらに強くなってもらいたいと思います」

 

女子の部 中国ブロック(ボウル3位)担当の具 智元選手

「初めてコベルコカップに参加しました。女子ラグビーをそれほど見る機会がなかったですし、女子を指導するのも初めてだったのですが、レベルの高さや激しいプレーにただただ驚きました。チームではスクラムを指導しましたが、積極的に質問をしてきてくれて、勝ちたい気持ちやうまくなりたいという思いがよく伝わりました。大会では1度も勝つことができなかったですが、一生懸命なプレーを見て感動し、中国ブロックのファンになりました。これからもラグビーを頑張ってほしいですし、応援しています!」

 

第21回全国高等学校合同チームラグビーフットボール大会の試合結果はこちら

第15回全国高等学校女子合同チームラグビーフットボール大会はこちら

 

なお、「U17の部」は近畿ブロックが制し、3連覇を達成しました。

今後もコベルコ神戸スティーラーズは、KOBELCOグループの一員として高校生ラグビーの活性化・普及を支援してまいります。

なお、15回目という節目の大会になった「第15回全国高等学校女子合同チームラグビーフットボール大会」での選手や女子ラガーたちの奮闘ぶりは、後日Sports Naviでもご紹介させていただきますので、こちらも楽しみにお待ちください。

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