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試合後のコメント

【試合レポート】 10月10日(土) ジャパンラグビー リーグワン ライジング2026 ルリーロ福岡戦

【試合レポート】 10月10日(土) ジャパンラグビー リーグワン ライジング2026 ルリーロ福岡戦

ベテランと若手が魅せた、神戸Sのラグビー。圧巻の14トライでシャットアウト

「ジャパンラグビー リーグワン ライジング2026」2戦目が宮崎県屋外型トレーニングセンターにてディビジョン3のルリーロ福岡を迎えて行われ、コベルコ神戸スティーラーズが90-0で完勝した。
チームテーマは明確だった。「目の前の状況に対して正しいプレーを判断し、どれだけ高い精度で実行できるか」。そして、ライジング1戦目の中国電力レッドレグリオンズ戦やアメリカ代表との緊密な合同練習で得た学びを昇華させて、「自分たちのラグビーをどこまで改善し、成長させられるか」。宮崎合宿ではそこに注力してきた。
迎えたキックオフ。朝から降っていた雨は試合2時間前にはすっかり上がり、青空ものぞく中でのゲームとなった。開始から神戸Sが圧倒する。まずは2分、ベテランSH日和佐のテンポの良い球捌きからスピード感ある連続攻撃を見せて、最後はゴール前でパスを受けたルーキーのPR大下がディフェンスを物ともせずにトライラインへ。5分には敵陣22mライン付近でのスクラムで得た反則から速攻を仕掛けて右へと展開、CTBリトルからラストパスを受けたFB上ノ坊がフィニッシュ。その後も神戸Sが攻守で躍動する。SH日和佐、SO大町のHB団が神戸Sのアタックを演出し、ゲームを支配。また、個々の選手が目の前の状況をしっかり見て、瞬時に最適な判断を下しプレーした。18分には反則で得たゴール前でのラインアウトから連続攻撃を仕掛けて、SO大町からパスを受けたNO8フナキがトライ。直後の相手キックオフ、自陣からボールを動かし続けて前進し、CTBガットランドがロングパスをWTB辻野へ送ると、サポートしていたHOマウが右中間へグラウンディング。相手のディフェンスに少しでもギャップがあれば、そこを突く。プレッシャーがかかる局面であっても、サポートプレーの意識が高く、ボールキャリアーを孤立させない。走るべきスペースに誰かが走り込み、そこへ精度の高いパスが放たれる。さらに前半残り10分、WTBファカトゥロロ、FB上ノ坊、WTB辻野がトライを決め、47-0で折り返した。

前半からワンサイドな展開を作り出した神戸S。グラウンドに立つ全員が今何をすべきかを判断し、プレーする。全員がオプションとなる、変幻自在のラグビーが体現された。メンバーを大幅に変更した臨んだ後半。昨シーズンからSHの練習もしているという辻野とSOガットランドがHB団を組んだ。序盤はミスや反則があり自陣でのプレーが続くも、10分、ハーフライン付近からクイックスローインから展開、LO本橋が力強い走りで前進しパスを繋いでゴール前まで迫ると、最後はPR宮内がトライラインへ突き刺さる。このトライをスタートに再び神戸Sがトライの山を築く。直後のキックオフからWTB井関がラインブレイク。FB伊藤、CTBラファエレと繋いでそのままトライ。20分にはハーフライン付近での相手ボールのラインアウトでこぼれたボールを拾い上げると、そこから電光石火の攻撃を見せる。CTBハリス、WTB井関と繋いで、最後はFB伊藤がトライラインまで走り切りフィニッシュ。残り20分は大町がSHに入る場面も。その後も代わった選手らが自分たちの強みを発揮し、躍動する。24分にはLO本橋がクリーンブレイクし、最後はFB伊藤が中央へ。さらに4本のトライを挙げて、90-0で完勝。相手チームのゲームキャプテンが選ぶプレーヤーオブザマッチには後半から出場し鋭いランを何度も見せた、2年目の若手CTBハリスが選出された。

前節の中国RR戦も若手が活躍し、チームにとっては高く評価できる試合ではあったが、そこで出た反省や課題を選手たちはしっかりと修正した。エリスHCはチームの成長を感じ取る。「自分たちが目指すラグビーに向けて、さらに一歩成長できた試合になりましたね」と確かな手応えを口にした。
「特に良かったのはサポートプレー。そして前を見て状況に反応するプレー。プレッシャーがかかる中でのスキルの精度です。システムに依存するのではなく、目の前の状況を見てプレーする選手が多かったことに成長を感じました。それに相手をシャットアウトしたディフェンスも素晴らしかったです」
その中でエリスHCは日和佐のゲーム支配、SOだけでなくSHでもプレーした大町、FBと終盤はSOに入った今季初出場の上ノ坊、そしてガットランド、ラファエレ、伊藤、また、フォワード陣ではマウ、松岡、本橋、今村、ポトヒエッターらのパフォーマンスを評価する。
ベテランと若手が今シーズン目指す神戸Sのラグビーをグラウンドで体現した80分間となった。次なる1戦は、昨シーズン決勝の舞台で対戦した強豪、クボタスピアーズ船橋・東京ベイとの対戦だ。
「チームにとってさらなるステップアップが必要となる大きな挑戦になります」とエリスHC。
チームは間違いなく正しい方向へと進んでいる。ストラクチャーを理解した上で、個々が前を見て状況を打開していく判断とスキルは確実に浸透してきている。とはいえ、現状に満足するものは1人もいない。チームはここからさらに進化を加速していく。

 

大下 貴志
「チームの一員になって以来取り組んできたことを、試合の中で発揮できたと感じています。特にスクラムは入団当初と比べて安定し、リーグワンのレベルにも少しずつ対応できるようになってきました。スクラムでは安定して組むことができましたし、フィールドでも思い切ってプレーでき、良い場面をつくれたと思います。(中国RR戦に続いて2試合連続でのトライについて)前回のトライは接点の強さを活かしてゴール前まで進み、ピックゴーで取り切ることができました。今回は体を当てて前に出ることを意識し、トライを取り切れた点は良かったです。昨シーズンと比べてチームは大きくボールを動かすスタイルになりました。FWもフィールドでより多く動いて、ボールに絡み続けることが求められています。運動量が必要なのできついですが、やっていて楽しいですし、自分の持ち味でもあるフィールドプレーを出せると思います。これから伸ばしていきたいところはディフェンスです。プレー中に周りから指摘を受けた場面もあって反応が遅れてしまうことがありました。フロントローであるかどうかにかかわらず、全員でディフェンスする必要があります。自分の反応の遅れることによってスペースができてしまうので、より早く反応し、チーム全体のディフェンスに遅れず対応できるよう改善していきたいです」

 

本橋 拓馬
「中国RR戦では、コンタクト後に無理にオフロードを狙う場面が多く、チームとしてミスが多く出ていました。今日はまずバトルに勝った上でオフロードを使う意識を共有でき、ミスが減ったことは良かったですし、チームが目指すラグビーを実行できた手応えがあります。個人的には試合に臨む上で特に意識していたのはサポートです。味方が抜け出した際には逆サイドからでも追走し、常にボールを受けられる位置に入ることを重視しました。チームが目指す『全員がアタックのオプションとなる』ラグビーを体現するためには、オフロードや突破の後にサポートへと走り切る力が重要です。そこは僕だけでなく、全員の中で共通認識としてありました。だから、宮内とのコミュニケーションからパスを受けて、僕が抜けた場面では、絶対に誰かが必ずサポートしてくれていると信じて、(伊藤)大祐さんへパスをして。最後、大祐さんがトライを取ってくれたのも良かったです。ただ、試合終盤に走れなくなった点は課題です。今後は体力の向上に加え、キックオフのボールをキャッチする精度や、ラインアウトディフェンスなど、細かなスキルを改善していきたい。昨シーズンは序盤に5試合出場しましたが、今シーズンはよりチームに貢献したいという思いがあります。継続して出場し、特に先発で起用されるようアピールしていきます。次戦はS東京ベイ戦です。メンバーに選出された場合は、走力とコンタクトの強さを前面に出し、チームに貢献したいです」

 

大町 佳生
「目の前のスペースをアタックすることを特に意識しました。スペースが空いた時に走り込むことは自分の強みなので、そこを発揮できたと思います。また『10番』として、周囲を活かすことや外側からのコールを聞くこともテーマにして取り組んできました。試合でも良い形で出せたと感じています。2週間前の中国RR戦で『12番』『10番』を経験したことで、自分の中に余裕も生まれました。目指すラグビーはシェイプを決めて動くこと以上に、目の前のスペースをどれだけ突けるかが重要だと感じていて、自分の得意とするところにも合っています。今後は一貫性のあるサポートラインを走るなど、シンプルなプレーを高いレベルで続けていけるようにしたい。あとゴールキックも自信があります。中国RR戦では簡単な位置のキックを外してしまいました。今日は7本中6本決めましたが、この部分もさらに精度を挙げていきたいです。次のS東京ベイ戦にも出場したいですし、プレシーズンを通して成長し、目標はトヨタヴェルブリッツとのリーグワン開幕戦で『10番』として出場することです。そのためにも、練習から常に高いパフォーマンスを出し、周囲から信頼される選手にならなければいけません。自分は小柄なので、正面からのフィジカル勝負では不利になることもありますが、小ささやスキルを活かした自分のスタイルを磨き、そこで勝負していきたいと思います」

 

辻野 隼大
「中国RR戦はウイングで80分出場しましたが、雨の影響もあってミスが多く、自分としては納得のいく内容ではありませんでしたし、チーム全体としてもミスが多かったと思います。今日はウイングで40分、スクラムハーフとして20分出場しました。スクラムハーフについては昨シーズンのトレーニングマッチでも経験があったので、その流れで今回の起用につながったと思います。自分の中ではスクラムハーフは対応できるポジションの1つとして取り組んでいるという位置付けです。それに、スクラムハーフとしてはまだ改善しなければいけない部分がありますし、今日もチームに迷惑をかけてしまった場面がありました。ウイングでは、コミュニケーションを取ること、スペースに対してはっきりボールを求めること、ディフェンスラインをしっかり整えることを意識しています。そこはある程度できたと思いますし、ライン際で自分の強みを出してトライを取れたことも良かったです。個人的にはコーチ陣とは普段からコミュニケーションを取っていて、自分に求められている役割や、自分の課題、強みを確認しています。特にウェイン(・スミス)からは、自分の強みであるスピードをもっと生かすために、ボールタッチを増やすことや、自分からアタックに参加する場面を見つけていくことを求められています。今後は80分間を通して安定してプレーし続けて、ポジションを任せても大丈夫だと思ってもらえるようなプレーをプレシーズンの中で示していきたいです」

 

〜NEXT GAME〜
プレシーズンマッチ2026-27
10月24日(土)12:00 KICK OFF
コベルコ神戸スティーラーズvsクボタスピアーズ船橋・東京ベイ
@クボタ船橋グラウンド

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