戻る

  • INSTAGRAM
  • twitter
  • facebook
  • YouTube
  • LINE
  • tiktok

KOBELCO

Road to RWC2027

Road to RWC2027

【Road to RWC2027】「アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ2026」決勝 日本代表 vsフィジー代表レポート

【Road to RWC2027】「アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ2026」決勝 日本代表 vsフィジー代表レポート

母国との初対戦で大勝利!スティールで窮地を救ったイノケ・ブルア

「アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ2026」準決勝アメリカ代表戦で大勝した日本代表はフィジー代表と対戦。コベルコ神戸スティーラーズからWTBイノケ・ブルアが先発、NO8ティエナン・コストリーは後半26分から出場した。
準決勝アメリカ代表戦はブレイクダウンを制圧し素早い球出しから「超速ラグビー」を展開。トライ数は9とPNCの前哨戦となったカナダ代表戦と同じではあるが、内容は大きく異なり格段に進化を見せ手応えを感じるものとなった。決勝の舞台で待ち受けるのはPNC3連覇(2023年はパシフィックネーションズシリーズとなるため、パシフィックネーションズカップとしては3連覇)を狙うフィジー代表だ。世界ランキング12位の日本代表の前に、同9位の格上が立ちはだかる。フィジー代表は個々の能力が高く、長い手から繰り出されるオフロードパスは脅威となる。日本代表は素早い展開で対抗すると気合を込めた。
前半7分、日本代表は敵陣でのペナルティを獲得しFBグリーン(GW東葛)がPGを決めて先制。その直後、フランス代表としても活躍した、フィジー代表のCTBバカタワが圧倒的なフィジカルを見せつける。11分、日本代表のディフェンダーを引きずりながらトライゾーンへ。ゴールキックも決まり、3-7と試合をひっくり返された。しかし、規律の面に課題のあるフィジー代表。19分、PRドゲにイエローカードが提示されて、日本代表は数的有利な状況となる。そこでPGではなく日本代表はトライを狙いに行く。22分、ゴール前ラインアウトからモールを押し込み、HO原田(BL東京)がグラウンディング。ゴールキックも決まり、10-7に。相手が14人の間にさらなる追加得点を奪いたいところだったが、逆にラインアウトからフィジー代表にディフェンスの隙をつくサインプレーを決められトライを献上、再び試合をひっくり返された。その後もピンチが続き、フィジー代表が連続攻撃で襲いかかる。レッドゾーンに迫られた場面でフィジー出身のWTBブルアがステールを繰り出す。相手の反則を誘う好プレーでピンチを救った。日本代表はフィジー代表のハイボールやフィジカルに苦しみながら、セットプレーで優位に立ち、10-12の2点ビハインドで後半へと繋げた。勝負の後半。だが、雨の影響でボールが滑って日本代表が標榜する「超速ラグビー」を精度高く遂行できない。さらに鋭いタックルにも阻まれミスを頻発する。トライラインが遠い中で、後半17分、SH齋藤(東京SG)に代わり、テンポアップが期待されるSH藤原(S東京ベイ)が投入される。18分、ゴール前スクラムを起点にFWで攻め続け、最後はSH藤原からパスを受けたFLガンター(埼玉WK)がディフェンスを弾き飛ばして中央にトライ、キックも決まり、15-12と逆転に成功。その後、フィジー代表も底力を見せる。24分、PGを決められ15-15と同点に。その直後、前半32分のCTB廣瀬(S東京ベイ)に続き、28分、FBグリーンが負傷により交代に。すでにコストリーがBKとして入っていたが、さらにFL下川(東京SG)もWTBのポジションに入る緊急事態となった。苦しい布陣ながらも日本代表は勝利への執念を見せ、32分ついにその時が来る。強みであるラインアウトモールを押し込み、トライラインに迫るとボールを展開。途中出場のCTBトゥア(浦安DR)がディフェンスを切り裂きトライラインへ。ゴールキックは外れるも、20-15で再びリードを奪った。5点差を追いかけるフィジー代表は個人の能力を発揮し攻撃を仕掛けてくる。すると急遽WTBに入ったFL下川がタッチライン際で相手にタックルを見舞って押し出し、ピンチを脱すると、そのまま日本代表は5点差を守り切り、劇的なノーサイドを迎えた。
3連敗中だったフィジー代表から勝利を上げ、7年ぶり4度目のPNC優勝を達成したジョーンズ日本代表HCは「フィジー代表はラインブレイクが多いチームですが、そこを封じたディフェンスの強度は素晴らしかったですし、かなりのステップアップだと思います」とディフェンス面を評価した。だが、日本代表が掲げるアタックについては「こだわって取り組んできましたが、全く機能しませんでした。そのため、セットプレーに頼って得点を重ねていく形になりました。アタックを精度高く遂行するところはさらに伸ばしていかなくてはいけないところです」と語り、さらなる成長を誓った。
この試合ではフィジー出身のWTBブルアが攻守にハードワークし、前半33分、猛攻を仕掛けられるピンチの場面では外からディフェンスに駆けつけて、隙を見逃さずにスティールで窮地を救った。「フォワードがいけなかったので僕がいきました。成功して良かった!」と笑顔を見せていた。
また、2試合続けてBKでの出場となったFWとBKをこなすハイブリットプレーヤーのNO8コストリーは自身にとって初のフィジー代表戦の勝利に「チームとしての成長も感じられますし、価値のある勝利になりました。ただ、課題もあります。チームとしてさらに遂行力を上げていかないといけません」と気を引き締めた。

 

ティエナン・コストリー
「今日はウイングやフルバックの位置に入ったりしました。ウイングは時々練習をしているのですが、フルバックに関してはやったことがなくて。経験はありませんでしたが、自分を信じて自信を持ってプレーしようと、目の前の1プレー1プレーに集中しました。個人的には手応えを感じています。日本代表としては久しぶりにフィジー代表に勝利することができました。2024年の対戦では大差で敗れて、昨年は27-33と6点差で。点差がすべてを表しているわけではないですが、これまでハードな練習を取り組んできた中で着実に成長できていると感じます。けど、チームはまだまだ課題もあります。今日もトライができたところで取り切れない場面がありました。遂行力はもっと良くしないといけない。そのためには、ボールを簡単に手放さないこと(ボールセキュリティ)です。ボールキャリアの責任はもちろん、ラックに入るサポート選手の責任もあります。その繋がりが欠かせません。チーム全員が同じページを見て連動したアタックができればもっとフェーズを重ねていけます。相手が疲れてくる時間帯まで攻め込むことができれば、確実にトライまで持っていける自信はあります。だからこそ、簡単にボールを渡さないことにこだわっていきたいです。次のフィジー代表戦ではまた成長したところを見せられるようにしたいと思います」

 

イノケ・ブルア
「日本に10年近く住んでいて日本代表になれて、そして母国のフィジー代表と対戦でき今日は特別な1日になりました。しかも、フィジー代表には僕の叔父さんをはじめ、高校時代の友達がいます。フィジー代表と対戦できる日を心から楽しみにしていたので、今日は嬉しかったです。試合ではいつも通りワークレートを意織してプレーしていました。前半33分のスティールは、フォワードがいけなかったので僕がいきました。うまく決まって良かったです。日本代表のラグビーにも慣れて、フィットネス、フットワーク、スピードも上がっていると感じています。今後はさらにボールタッチの回数を増やすようにしていきたいと思います。日本代表の次戦もフィジー代表との対戦となります。楽しみですし、次も勝てるように頑張ります!」

 

日本代表は10月24日(土)「日本ラグビーフットボール協会創立100周年記念試合」として東京・秩父宮ラグビー場にて再びフィジー代表と対戦する。
2027年10月1日に幕を開けるラグビーワールドカップ2027オーストラリア大会まで1年となり、いよいよカウントダウンがはじまる。ここからヨーロッパ遠征に向けて加速度的にギアを上げるためにも重要な一戦だ。神戸Sはこの日、クボタ船橋グラウンドにて昨シーズン決勝で激闘を繰り広げたクボタスピアーズ船橋・東京ベイとプレシーズンマッチを実施する。プレシーズンマッチにテストマッチと、この日はスティールメイツのみならずラグビーファンにとって激アツな1日になりそうだ。

 

<NEXT GAME>
「リポビタンDチャレンジカップ2026」
10月24日(土)14:50 KICK OFF
日本代表vsフィジー代表
@秩父宮ラグビー場
詳細はこちら

loading