【Road to RWC2027】「リポビタンDチャレンジカップ2026」日本代表 vsカナダ代表レポート
フィットネスを高めて臨んだテストマッチデビュー戦!イノケ・ブルア「自信になりました!」
日本代表は9月5日(土)新潟・デンカビッグスワンスタジアムにて開催の「リポビタンDチャレンジカップ2026」カナダ代表戦に臨み、9本のトライを奪って57-12で大勝。コベルコ神戸スティーラーズからイノケ・ブルアがWTBで先発、NO8ティエナン・コストリーが後半11分から出場、ブルアにとっては夢であり目標であったテストマッチデビュー戦となった。
世界ランキングでは日本代表は12位につける。カナダ代表は24位。ランキングにとらわれることなく、自分たちにフォーカスし、日本代表が目指す超速ラグビーを体現することが重要だ。その上でフォワード陣はスクラムやラインアウトモールで相手を圧倒するという意味を込めて「デモリッション(破壊)」をキーワードに掲げた。
試合は立ち上がりCTB廣瀬(S東京ベイ)がラインブレイクすると、一気に敵陣へ。前半5分、ゴール前ラインアウトからモールを押し込み、PR岡部(横浜E)が先制。さらに15分、再びモールを起点にHO原田(BL東京)がトライを奪う。フォワードが力強さを示して日本代表が主導権を握るも、2027年のワールドカップ出場国であるカナダ代表も簡単には引かず、19分、FBマクマリンに突破を許し、トライを献上。12-7と点差を縮められた。しかし、日本代表は流れを渡さない。22分、FLガンター(埼玉WK)が力強くトライを奪って17-7と再び突き放すと、27分にはWTBブルアが力強く走り込み、SH齋藤(東京SG)からパスを受けるとディフェンスを突破。フォローに走ったCTB廣瀬へパスを繋ぎ、廣瀬の代表初トライを演出した。さらに前半終了間際にも連続攻撃から最後はFL下川(東京SG)がトライゾーンへ飛び込み、31-7と大きくリードして折り返す。前半を通して目立ったのは、フォワードの存在感。スクラム、ラインアウト、モールといった局面で圧力をかけ続けた。デモリッションというキーワード通り、相手を押し込みながらゲームの流れをつくり、得点へ結びつけた。
後半に入っても日本代表の勢いは衰えない。開始1分、敵陣深くでLOコーネルセン(埼玉WK)がボールを奪うとパスを繋いでHO原田がこの日2本目のトライをマークする。さらに17分には敵陣ゴール前での相手ラインアウトのミスボールをLOホッキングス(東京SG)が見逃さずに奪い取り、そのままトライゾーンへ。中盤、ハンドリングエラーや反則から膠着状態になるも、日本代表は37分、スクラムで反則を得て22mライン付近でのラインアウトから攻撃を展開し、HO佐藤(埼玉WK)がブレイクすると、パスを繋いでNO8コストリーがゴール前まで迫る。ここはわずかに届かず、ボールを継続し、テストマッチデビューのPR稲場が飛び込みトライ。そして最後はNO8コストリーのトライで試合を締めくくり、日本代表は「ネーションズチャンピオンシップ2026」イタリア代表戦以来となる勝利を飾った。
WTBブルアは「ずっと日本代表としてテストマッチに出場したいと思っていたので本当に嬉しいですし、光栄に思いました」と笑顔を見せた。実は6月27日のマオリ・オールブラックス戦にJAPAN XVとして出場して以降5試合出番がなかったが、その間は課題としていたフィットネスの向上に向け、S &Cコーチのもとでトレーニングに励んでいた。またダイエットにも取り組み、3kgの減量に成功。「動きやすくなった」と成果を感じた。そうしてそれまでの努力が実を結び、テストマッチデビューをつかんだ。「トライは取れなかったですが、いいアピールはできたと思います。自信になりました。パシフィックネーションズカップに出場できたら、トライを取りたいです!」と意気込んだ。
一方、NO8コストリーは「スクラム、ラインアウト、モールは『デモリッション』のキーワードの通り、破壊することができたと思います。ただ、ミスや反則でチャンスを逃したところがありました。精度を上げて、遂行力を上げないといけません」と振り返る。
同じように試合後の記者会見でキャプテンを務めたSH齋藤 (東京SG)も「快勝したとは思っていません。もっと突き詰められるところがありますし、さらに成長していかないと。反則が多かったですし、相手の早いディフェンスに対して適応ができなかった」と課題を示した。
ティエナン・コストリー
「試合終了間際のトライは、『えっ、私のトライ』という感じで(苦笑)。テストマッチでのファーストトライという実感は正直湧いていないです。その前の稲場選手がマークしたトライでは、一連の流れで私がトライラインまで迫る場面がありました。けど、少し届かなくて。その後、ボールをリサイクルして、次のフェーズで稲場選手がトライを取ってくれたので良かったです。試合についてはフォワードがスクラム、ラインアウト、モールで相手を破壊することをテーマに掲げ、その通り相手を破壊することはできたのですが、ミスや反則で取り切れなかったり、停滞したりする場面があって。いい姿勢で試合には臨めているので、あとは精度だと思います。精度を上げて、遂行力を上げていきたい。ただ、今日もテンポを上げてクイックに攻めた場面では良いアタックができました。次のアメリカ代表戦はもう一段高いレベルで戦わないといけません。アメリカ代表戦では自分たちが目指すラグビーを見せられるようにします。花園でスティールメイツの皆様に会えるのを楽しみにしています!応援よろしくお願いします」
イノケ・ブルア
「ファーストキャップを獲得できて嬉しいですし、光栄に思います。今日は桜のジャージーを着て試合に出られて本当に楽しかったです。6月27日のマオリ・オールブラックス戦にJAPAN XVとして出場してからずっと出番がなくて、『試合に出たい』という思いで過ごしてきました。そのために課題であるフィットネスを高めようとS &Cコーチに助けてもらいながらトレーニングに取り組んできました。それに加えてダイエットも頑張って。それが今回の出番につながりました。今日は特にボールキャリーとワークレートのところを意識してプレーし、周りの選手からのコミュニケーションもあり、良いプレーができたと思います。個人的には自信になった一戦です。これからもテストマッチに出られるように頑張ります。アメリカ代表戦に出ることができたら、次はトライを取りたいと思います!」
日本代表の次なる戦いは「アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ2026」準決勝アメリカ代表戦だ。フォワードだけでなくバックスでもプレーできるハイブリットなプレーヤーとして6試合連続で出場するコストリー、カナダ代表戦で素晴らしいアピールを見せたブルア、そして8月8日に行われたオーストラリア代表との第1戦でテストマッチ初トライをマークした植田 和磨がメンバー入りするのか。また、日本代表はこの試合で出た修正点をどこまで改善し、「超速ラグビー」の精度を上げられるか。注目の一戦は9月12日(土)東大阪市花園ラグビー場にて19時05分キックオフだ。
<NEXT GAME>
「アサヒスーパードライ パシフィックネーションズカップ2026」準決勝
9月12日(土)19:05 KICK OFF
日本代表vsアメリカ代表
@東大阪市花園ラグビー場
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