【Road to RWC2027】「ネーションズチャンピオンシップ2026」日本代表 vsフランス代表レポート
今年から新設された国際大会「ネーションズチャンピオンシップ2026」日本代表 vsフランス代表が7月18日(土)MUFGスタジアム(国立競技場)で行われ、コベルコ神戸スティーラーズからWTB植田 和磨が先発、NO8ティエナン・コストリーと出場すればUTBファーストキャップ獲得となる上ノ坊 駿介がリザーブに名を連ねた。
前の週にオーストラリアで行われたアイルランド代表戦は後半途中まで20-26と6点差にまで迫るも、最終盤に反則を連発し、失点を重ねて36-20で敗戦。エディー・ジョーンズ日本代表ヘッドコーチ(HC)は世界ランキング3位のアイルランド代表を追い詰めたことに「あらためてチームの方向性は間違っていない」と前向きに捉え、同ランキング4位のフランス代表との一戦に臨んだ。大型FWの推進力とBKの変幻自在のアタックを持ち合わせる強豪との対戦において鍵になるのは、セットプレー、モール、キックの空中戦だとジョーンズ日本代表HCは語った。
5万2,632人が見守る中で行われた試合は、立ち上がりからフランス代表にフィジカルとスピードで圧倒され、モールを押し込まれてトライを献上。それでも日本代表はPGとSO伊藤(明治大学)のカウンターアタックからCTBライリー(埼玉WK)へボールを繋いで最後はWTB石田(横浜E)がトライをマーク、ゴールキックも決まり8-7とするも、その後は日本代表の『超速ラグビー』は影を潜め、自陣で防御に終始する。フランス代表はセットプレーとキックからテリトリーを獲得し、連続攻撃から3本続けてトライをマーク、8-28とリードを広げる。35分、日本代表はゴール前ラインアウトから攻撃を展開し、最後はSO伊藤が右端に立つWTB植田にキックパスを送るが、パスをキャッチできずにタッチへ。WTB植田は「取れなかったのは自分のミスです」と悔やんだ。しかし、その直後、ゴール前で反則を得た日本代表はHO江良(S東京ベイ)が突進し、最後はPR大塚(関西学院大学)がトライを決め、15-28でハーフタイムへ。
後半、日本代表の巻き返しが期待されるも、3分、ハイボールのコンテストに競り負け、相手にボールを奪われてトライを献上。さらに11分にもスコアを許し、15-42に。追いかける展開の日本代表はフレッシュレッグを投入し、テンポアップを図り、ゴール前まで迫るも、反則やミスで得点を奪えずノーサイド。ラグビーワールドカップ2027オーストラリア大会で対戦することになっているフランス代表との対戦は15-42で敗戦という結果に終わった。
記者会見でジョーンズ日本代表HCは「結果は当然望んだものではない」としながらも、「学びが多い試合となった。モールとキックの空中戦で完敗だった」と課題が明確になったと語った。また、後半22分にスタンドオフで出場し、代表デビューを飾ったUTB上ノ坊をはじめ、PR大塚、SO伊藤といった大学生の若き代表3選手のプレーについて「素晴らしい」と絶賛し、「上ノ坊は大学を出てすぐの選手だが、10番として形の整ったパフォーマンスを見せた」と評価した。日本代表の目指すスタイルを見せることができずに悔しい敗戦となったが、若手の活躍が光った一戦。後半22分から出場したコストリーは「ネーションズチャンピオンシップが新設されたことで世界トップの強さを経験して、多くの学びを得ているので、これからの日本代表の成長を楽しみにしてもらいたいです」と前を向いた。
ティエナン・コストリー
「試合途中から入るフィッシャーは、スタートから出ている選手が疲れている中でチームにエナジーを与えることが重要な役割です。前回のアイルランド代表戦は怪我人が出た関係で、センターで途中出場することになりましたが、すごく楽しくて。神戸Sでクレイグ(・スチュワートスキルコーチ(当時))と1対1でパスやキック練習をしてきたことを活かすことができました。今日は後半22分からナンバー8での出場になり、短い時間でしたが、ボールを探して、タックルしたり、キャリーしたり、『ゴールドエフォート』(超速ラグビーを体現するための献身的なプレーのこと)を意識してチームのために動き続けて、ノーサイドの笛を聞いた時は、本当に動けないくらいキツかった。チームのために100パーセント出し切ることができました。チームとしては、今日はモール、キックの競り合いといった課題が出ました。『ネーションズチャンピオンシップ2026』がはじまり、世界トップの強さを経験して、多くの学びを得ています。もちろん今日の結果は本当に残念ですが、ポジティブな部分もたくさんあります。全員が良い経験を積めていますので、これからの日本代表の成長を楽しみにしてもらいたいです。イタリア代表戦で勝った瞬間、スタジアムのみなさんが一緒に喜んでくれたことがすごく嬉しかったです。あの時のように応援してくれているすべての人に幸せを届けたい、一緒にその瞬間を感じたいと思いながらプレーしていますので、今後の日本代表に期待していてください!」
植田 和磨
「キックのコンテストのところで、相手の強いジャンパーに対してフリーで飛ばしてしまったところがありました。また、相手のキックの精度も良かったというところがあって。キックの空中戦のところは個人として、チームとして改善しないといけません。また、前半35分のところで決定機に(伊藤)龍之介からのキックパスを落としてしまって…。ただ、その後、フォワードがトライを取ってくれたので、良かったです。今日は自分自身、パフォーマンスが全然良くなくて…。ただ、昨年秋の代表戦での自分のパフォーマンスと比べると、絶対に成長しています!すべてにおいてもっと精度を上げて、エディーさん(ジョーンズ日本代表HC)はもちろん、ファンの皆さんにも認められるような日本を代表するウイングになれるように精進していきます!」
上ノ坊 駿介
「これまでの試合はメンバー外になりましたが、チームが掲げる『共に超速』を意識し、メンバーを支えてきました。共に頑張ってきて、今日ようやくテストマッチデビューを果たすことができました。ポジションに関していうと、10番、12番、15番で準備をしていて、直前で『10番』と言われて。試合の途中から出場するのは久しぶりのことだったので、準備の面では難しいところがありましたが、5万人以上の観客でいっぱいになった国立で、しかも大学時代に慣れ親しんだ『10番』でファーストキャップを獲得できて、思い出に残る一戦になります。グラウンドに入ったら、相手が疲れているところでアタックのテンポを上げたいと思っていました。いくつかミスもありましたが、良いプレーもできたので、合宿等でアピールしてプレータイムをもっと伸ばすことができるよう頑張ります」
「ネーションズチャンピオンシップ2026」前半戦を1勝2敗で終えた日本代表は7月25日から8月6日まで網走合宿を行い、その後、リボビタンDチャレンジカップで世界ランキング8位のオーストラリア代表と対戦する。コストリーは「2027年のワールドカップの本番までに成長して、日本大会の時のような良い試合をする自信があります。ファンの方には楽しみにしていてほしいですし、応援してほしいです!」とスティールメイツのみならず、すべてのラグビーファンにメッセージを送ってくれた。
引き続き、日本代表と神戸Sの代表選手たちの応援をよろしくお願いします!
<NEXT GAME>
リポビタンDチャレンジカップ2026
8月8日(土)19:05 KICK OFF
日本代表vsオーストラリア代表
@東大阪市花園ラグビー場
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