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KOBELCO

close-up KOBE -Long interview-

ロングインタビュー

2023-24シーズン退団選手インタビューPart.4  酒木 凜平

 取材日:2024年5月14日

2023-24シーズン退団選手インタビューPart.4 酒木 凜平

リーグワンデビューは昨シーズンの第8節vs三菱重工相模原ダイナボアーズ。前田 翔選手、松永 貫汰選手、クイントン・マヒナ選手と同期4人がそろってメンバー入り。この時は前田選手が先発で、3選手がリザーブだったため、4人が同時にフィールドに立つことはできず、次こそと誓っていましたが、残念ながら叶えることできずに、酒木選手は今シーズンをもって退団することになりました。これからもラグビーを続けるという酒木選手に同期への思いやコベルコ神戸スティーラーズで学んだことなどを聞きました。

酒木 凜平

RINPEI SAKAKI

PROFILE
  • 生年月日、出身地/1999年11月12日生まれ(24歳)、茨城県つくば市出身
  • 経歴/ツクバリアンズ→御所中学→御所実業高校→大東文化大学
  • 入団年次/2022年
  • ポジション/HO
  • 身長・体重/178cm・99kg
  • 2023-24シーズンまでのチーム公式戦出場回数/7

「セットプレーをはじめ、すべてにおいて成長できた2年間。
この経験を活かして活躍できるように頑張ります!」

同期4人同時にリーグワンの舞台に立ちたいと言われていましたが、それが叶わず退団することになりました。

「昨シーズン、4人揃ってメンバー入りすることはできましたが、その時は先発だった(前田)翔が、僕らがグラウンドに入る前に交代してしまって。4人一緒に出たいという思いがあったので、それができないまま退団することになって残念に思います。同期とは仲が良かったので、来シーズン一緒にプレーできないことも寂しさを感じます」

今後は?

「これからもラグビーを続けます。神戸スティーラーズで学んだことを活かして頑張りたいと思います」

神戸スティーラーズで学んだことやご自身が成長したと感じることは。

「学生時代、僕はセットプレーよりもどちらかというとフィールドプレーに力を入れていいました。アーリーエントリーとしてチームに合流した時、チームにはバラ(平原 大敬)さん、有田(隆平)さん(トヨタV)といったフッカーの大先輩がいて、スクラム、ラインアウトのスローイングについてたくさん教えてもらうことができました。その後、代表経験のある北出(卓也)さんが入団してからは対面でスクラムを組むことが多く、そこから得るものもたくさんありました。それに、チームのフロントローは日本代表経験者ばかりです。僕はトライアウトを受けて神戸スティーラーズに入団したのですが、その時にイシさん(中島 イシレリ)、バラさん、ヤンブーさん(山下 裕史)というフロントローとスクラムを組んで、岩のような感じでまったく押すことができなくて衝撃を受けました。2年という短い期間でしたが、そういう環境で毎日スクラムを組むことで自分なりの戦い方を見つけることができましたし、通用すると感じるところもありました。セットプレーは、神戸スティーラーズに入ってから一番成長できたところだと思います」

セットプレーに対して自信がついたと。

「まだ強みだと胸を張っては言えないですが、翔のようにスクラムに賭けている同期やフロントローの先輩たちから影響を受けて、2年間ずっと取り組んできてリーグワンで戦えるレベルまで引き上げてもらったと感じています」

そのほかの面ではどうでしょうか。

「フィジカル、フィットネスのレベルも格段と上がりました。すべての面で成長できたことが、昨シーズンの試合出場につながったのだと思います。また、今シーズン試合には出ることができなかったですが、レンズ(デイブ・レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ)から指導を受けたことも良い経験になりました。レンズが目指すラグビーは一人ひとりの役割が明確で、ディテールにまでとことんこだわっていました。そういうラグビーに取り組むのは初めてのことだったので、新鮮でしたし、楽しかったです。学生時代は感覚でプレーしていたところがありましたが、神戸スティーラーズではいろいろと考えてプレーするようになりました」

在籍した2シーズンで印象に残っていることはありますか。

「昔から憧れていたアーディ・サベア選手と一緒にプレーできたことです。オールブラックスで、しかも、ワールドラグビー2023男子15人制年間最優秀選手賞を受賞しているような凄い選手なのに、同じ目線に立って接してくれて。人間性が素晴らしくて、こういう選手がオールブラックスになるんだなと感じることができました」

チームに期待することは。

「もともと神戸スティーラーズのラグビーが好きで、トライアウトを受けて合格し入団することができました。それもあり神戸スティーラーズは強くあり続けてほしいという思いが強いです」

これからの目標を教えてください。

「これからもラグビーを続けますので、神戸スティーラーズで学んだことを活かして活躍することが、チームに対して恩返しだと思います。もし敵チームとして対戦することがあれば絶対に勝ちたいと思います。それが今の目標です」

チームメイトにメッセージをお願いします。

「楽しくて学びの多い時間を過ごすことができたのも、チームメイトのお陰です。チーム最年長にもかかわらず、誰よりも元気なヤンブーさん(山下 裕史)というラグビー界のレジェンドとスクラムを組めたことも良い思い出ですし、チームのフッカー会も楽しかったです。あと同い年の(日下)太平を含めた同期にも恵まれていました。最高の仲間に囲まれながらラグビーができて素晴らしい2年間になりました。チームメイトには心から感謝しています!ありがとうございました」

では最後にSteel Matesにメッセージをお願いします。

「V7の頃から応援してくださる方もいて、Steel Matesはどのチームのファンよりも熱くて、応援から神戸スティーラーズ愛が伝わってきました。たくさんの方から声をかけていただきましたし、ラグビー教室でも子供たちから『頑張って!』とエールを送ってもらって励みになりました。Steel Matesから頑張るパワーをもらえた2年間でもありました。Steel Matesの皆様にも感謝申し上げます。引き続き神戸スティーラーズと、僕のことも個人的に応援していただけたら嬉しいです!」

「ここでの経験を活かして活躍することが神戸スティーラーズに恩返しすることになる」と力強く決意を述べていた酒木選手。同期の前田選手とフロントロー同士で対決したいとも語っていました。チームを離れることになりましたが、BK並みの走力とパススキルを持つ酒木選手にStee1 Matesの皆様、これからも注目してください。

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