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ロングインタビュー

2024年度新加入選手インタビュー タリロトゥ・ファカトゥロロ選手

 取材日:2024年4月1日

2024年度新加入選手インタビュー タリロトゥ・ファカトゥロロ選手

3月29日、新たに1名の2024年度新加入選手の入団が発表されました。ニックネームはサウ。トンガ出身で、関西Bリーグの花園大学にて4年間プレーしました。184cm・95kgとサイズがあり、今後の活躍が楽しみな選手です。ファカトゥロロ選手が描く未来予想図とは?話を聞きました。
※アーリーエントリーについて

「神戸スティーラーズでプレーすることは大きな挑戦です。
誰よりもハードワークしてポジションを勝ち取ります!」

CTB、WTB

タリロトゥ・ ファカトゥロロ

TALILOTU FAKATULOLO

PROFILE
  • 2001年5月20日生まれ、トンガ・ムア出身
  • 経歴:トンガサイドスクール→トンガハイスクール→トンガカレッジ→花園大学
  • ポジション:CTB/WTB
  • 身長・体重:184cm・95kg
  • U18トンガ代表

スピードある走りに注目を

チームメイトからなんと呼ばれているんですか。

「実は名前がすごく長くて、FAKATULOLO TALILOTU MEI MAANANGA MILILANI SAUAKIといいます。父につけてもらった名前が『SAUAKI』なので、みんなには『サウ』と呼ばれています」

チームにはいつ合流しましたか。

「3月20日、神戸に引越ししました。まだ日が浅いのですが、ブロディ・レタリック選手やアーディ・サベア選手、ナニ・ラウマペ選手といったワールドクラスのプレーヤーに加え、日本人選手もスキルフルで、毎日の練習が楽しくて仕方ありません」

大学時代と比べて、どういうところにレベルの差を感じますか。

「テンポが速いですし、どの選手もフィジカルが強くて、すべてにおいて大学時代とはまったく違います。あと、大学はパス練習やランニングなど、同じメニューの繰り返しだったのですが、神戸スティーラーズはそうではありません。スキル練習も多くて、やり続けていたら絶対に成長できると思います」

現時点でのファカトゥロロ選手の強みとは。

「スピードには自信があります。ただ、神戸スティーラーズには僕よりも足の速い選手がたくさんいますので、これからスピードトレーニングを積んで、さらにレベルを上げていきたいです。あと、手が長いこともありオフロードパスは得意です」

これまでの競技歴について伺いたいのですが、何歳からラグビーをはじめたのでしょうか。また、そのきっかけを教えてください。

「はっきりとした年齢は覚えていないのですが、確か小学校に入った頃だったと思います。ラグビーはトンガで男子に人気のスポーツですし、何よりかっこいい!それでラグビーをはじめることにしました」

体は大きかったのですか。

「今は大きい方ですが、子供の頃はそうでもなくて、痩せていました。ただ、足が速かったので、ボールを持って走るのが楽しくて!ラグビーにどんどん夢中になっていきました」

ポジションはバックス?

「そうです。子供の頃はフルバックでプレーすることが多かったです」

その後のポジションの変遷は?

「もともとトンガハイスクールでプレーしていたのですが、もっと強いチームでプレーしたいと思い、強豪校であるトンガカレッジに転入しました。そこで、コーチからセンターにコンバートを勧められて。センターはタックルもパスもボールキャリーもしないといけなくて役割が多いですが、すぐに慣れて、高校2年の時にはセンターでU18トンガ代表に選ばれました」

憧れのマフィ選手と同じ大学へ

トンガの名門トンガカレッジでプレーしていたファカトゥロロ選手が来日することになったのは。

「日本でプレーしたいという気持ちはあったのですが、自分のことをそこまで良い選手だと思っていなかったので、そういうチャンスを得られるとは考えてもいませんでした。けど、トンガカレッジのコーチが僕に可能性を見出してくれて、花園大学のコーチに推薦してくれたんです。その後、花園大学のコーチがトンガまで来てくれて、彼の前でプレーをして。実際に翌年の2020年から日本に行くことが決まった時は本当に嬉しかったです」

ラグビーワールドカップ2015イングランド大会で日本代表として活躍したアマナキ・レレイ・マフィ選手(横浜キヤノンイーグルス)は花園大学の先輩ですね。

「そうです。ワールドカップで南アフリカと対戦し勝った試合ももちろん見ています。友達の家に行って、大勢でテレビを囲んで観戦しましたが、とても興奮しました。トンガの男子なら、みんな、彼のことを知っていますし、彼のようになりたいと思っています」

マフィ選手とは会ったことはあるのでしょうか。

「彼は後輩を教えに時々大学のグラウンドに来てくれるんです。初めてマフィ選手に会った時は緊張で震えそうになりました。マフィ選手は想像していたよりも体が大きくて、びっくりしました。それに、すごく優しくて、在学中は何度も応援に来てくれました。プライベートでもよくしてもらって、彼の奥さんや子供たちにも会って一緒に食事にしたこともあります。人として、選手として尊敬する先輩です」

来日前、日本について知っていることはあったのでしょうか。

「ラグビーに関してはテンポが速いことは知っていました。あと、文化については、父から日本は礼儀正しい国だと聞いていました」

日本に来たのは2020年4月。コロナ禍の最中に日本での生活がはじまったんですね。ホームシックにはならなかったですか。

「ホームシックにはならなかったですね。新型コロナウイルスの影響で当時は練習もなくて、授業もオンラインでしたけど、日本での生活が新鮮でした。もちろん、日本語が全くわからなかったので、いろいろと大変なことも多かったですが、ラグビー部に留学生が5人いたので、彼らに助けてもらって乗り切ることができました」

日本食はどうでしたか。

「寿司、焼肉、ラーメン、どれもこれも美味しくて。特に牛丼は大のお気に入りです!」

ラグビーはどうでしたか。

「フィジカルを全面に出したラグビーが好きなので、日本のテンポの速いラグビーに最初は戸惑いましたが、やってみたら面白くて、やりがいを感じました」

大学時代の目標は。

「花園大学はBリーグに所属していたので、Aリーグに昇格することが目標でした。けど、なかなか難しくて、Cリーグとの入替戦も経験しました。悔しい4年間になりましたが、日本でプレーする機会を与えてもらって、大学のコーチ、スタッフ、チームメイトにはとても感謝しています。それに、こうやってコベルコ神戸スティーラーズに入団することもできました。感謝してもしきれないですね」

レギュラー獲得とその先にある日本代表入りを目指して

神戸スティーラーズの試合は見ていたのでしょうか。

「もちろん見ていました。素晴らしいコーチ陣と選手がいて、日本のトップチームです。神戸スティーラーズでプレーすることは大きなチャレンジですが、フィジカル、スピード、スキルなど、すべてにおいて成長して試合に出られるように頑張ります」

センターもウイングも競争が激しいです。

「センターには、昔からプレーをよく見ていて好きな選手の1人だったラウマペ選手がいますし、ほかにも良い選手ばかり。並大抵の努力ではポジションを獲得することができないと思います。誰よりもハードワークしてレギュラーを獲得し、みんなに認めてもらえるような選手になっていきたいです」

今の目標は。

「もちろん試合に出ることが最大の目標です!」

マフィ選手のように日本代表として活躍したいという思いはあるのでしょうか。

「いつか日本代表でプレーしたいという気持ちはありますが、そのためにはもっと力をつけないといけません。神戸スティーラーズで試合に出られるようになってから次のステップを目指すことができればと思います。僕の挑戦をあたたかく見守っていてください」

これからの活躍を楽しみにしています。では最後にSteel Matesの皆様へメッセージをお願いします。

「コベルコ神戸スティーラーズをいつも応援していただき、ありがとうございます!チームの一員になった『サウ』です。皆様の前でプレーできる日を楽しみにしています。チームメイトと切磋琢磨しながら成長していけるよう一生懸命頑張りますので、これから応援よろしくお願いします!」

真面目な性格で、大学時代はチーム練習のほかにも、パス練習をするなど黙々と自主トレーニングに励んでいたというファカトゥロロ選手。神戸スティーラーズでも努力を惜しまず、成長の階段を上っていくことと思います。今後、サウ選手がどんなプレーを見せてくれるのかー。目が離せません!

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