取材日：2024年3月3日
【試合レポート】 3月3日(日)トレーニングマッチVSトヨタヴェルブリッツ
前半5トライを奪うも、ミスや反則が失点につながり悔しい逆転負け
3月3日(日) 東大阪市花園ラグビー場にて開催のNTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 第8節の試合前に第二グラウンドでトヨタヴェルブリッツとのトレーニングマッチを行った。ゲームキャプテンを務めたLO小瀧は「トレーニングマッチはアピールの場。どの選手も試合メンバーに入りたいと本気で思っていますし、皆、気合が入っています」と意気込んだ。
ポトヒエッターから酒木が急遽高校の時以来だというN08のポジションに入り、SO日下のキックオフではじまった試合は、その酒木がいきなり見せる。10mライン付近でキックオフのボールをキャッチするとそのまま走り切り、開始30秒でトライをマークする。SO日下のゴールキックも決まり、7-0。幸先の良いスタートに勢いづいた神戸Sはキックを使って敵陣へと入り、攻守で激しくプレーしミスや反則を誘う。10mライン付近でボールに絡んで反則を得ると、10分、ゴール前ラインアウトからモールを押し込みHO山田がトライをマークする。その3分後には、テンポよくボールを繋いでディフェンスを崩しSO日下が左端のNO8酒木にラストパスを通すと、そのままコーナーへと飛び込む。16分、トヨタVに連続攻撃を許しトライを献上するも、すぐさま取り返す。ボールに絡んで反則を得ると、20分、ゴール前ラインアウトからモールを押し込みトライ(26-5)。しかし、この後、流れがトヨタVへ。26分、29分、33分と立て続けにトライを許してしまう。26-22と4点差に迫られた神戸Sは自陣からFW、BKが連動しながら攻め込み敵陣に入ると、相手が反則を犯す。37分ゴール前ラインアウトからモールを押し込みトライ。31-22で前半を折り返した。
トヨタVのキックオフはじまった後半。ハーフライン付近でボールを奪うと、SO日下が自ら仕掛けゲインを切る。さらに攻撃を継続したところで相手に反則があり、敵陣22mライン付近でのマイボールラインアウトに。ゴール前まで迫るも、最後にミスが出て取り切ることができない。その後も神戸Sがアタック。しかし、ラストパスが繋がらない。逆に12分、クイックスローから攻撃を重ねられピンチを迎え、最後はオフロードパスを繋がれトライを献上。31-29と2点差に迫られる。一進一退の激しい攻防が続く中で、32分、ハーフライン付近でSO日下が放ったパスがインターセプトされ、そのまま50m独走トライを許してしまう。ゴールキックも決まり、31-36と追いかける展開に。残り時間で逆転を狙うも、ミスや反則が重なり、自陣から脱出できない。37分、ゴール前ラインアウトからサインプレーが成功し失トライ。終了間際にもハーフライン付近でボールを奪われ攻撃を継続されてトライを許し、31-46で黒星を喫した。
試合後、ゲームキャプテンを務めたLO小瀧は
「14時半からリーグワンの戦いがあります。勝ってチームに勢いをもたらしたい気持ちが強かったですし、試合メンバー入りに向けてどの選手もすごく気合が入っていたのですが、それが逆に空回りしてしまったように思います。相手からプレッシャーがある中で徐々に一貫性を持ったプレーができなくなってきてミスや反則が出てしまいました」とまとめる。
プレーの精度についてSO日下も言及した。
「後半トライを取り急いでしまったところがありました。そこでノックオンなどのミスが出て、相手に流れを渡してしまって…。個人としてもノータッチを蹴ってしまうなど、ミスがありました。ミスで流れを失ってもったいない試合にしてしまいました」
そう話し、反省した。
ディフェンス面については
「崩されてトライを取られたというよりも、インターセプトから奪われたり、連携などのミスが続いて個人の強さで取られたり。この部分は修正できるところなので、しっかり修正していきたいと思います」とLO小瀧。
前半はいい形で試合を進めていただけに悔しい逆転負けとなってしまった。
グラウンドに立った１人１人が反省をいかしてレベルアップを図ることがチームのさらなる底上げにつながる。
〜NEXT GAME〜
NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24第9節
3月10日(日)14:30 KICK OFF
コベルコ神戸スティーラーズVS三菱重工相模原ダイナボアーズ
＠相模原ギオンスタジアム（神奈川）
〜NEXT HOSTGAME〜
NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24第10節
3月16日(土)14:30 KICK OFF
コベルコ神戸スティーラーズVS埼玉パナソニックワイルドナイツ
＠神戸総合運動公園ユニバー記念競技場
