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試合後のコメント

【プレシーズンマッチレポート】 11月25日(土) プレシーズンマッチVS花園近鉄ライナーズ

【プレシーズンマッチレポート】 11月25日(土) プレシーズンマッチVS花園近鉄ライナーズ

5勝1敗でプレシーズンマッチを終え、NTTリーグワン2023-24の戦いに臨む

NTTリーグワン2023-24開幕を控え、最後のプレシーズンマッチが東大阪市花園ラグビー場で行われた。対するのは、今シーズン、元日本代表監督の向井 昭吾氏がヘッドコーチに就任した花園近鉄ライナーズ(以下、花園L)だ。
この一戦に向けて「NTTリーグワン2023-24に臨むにあたり、ベストなコンビネーションを見極めたい」とレニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ(以下、HC)が話していた神戸スティーラーズは、李をCTBに据え、SH日和佐、SOガットランドのHB団で臨んだ。
試合は花園Lのキックオフで開始する。1分、自陣22mライン付近でボールを奪われると、そこからパスを繋がれて一気にゴールラインまで迫られ、あわや先制トライかと思われたが、PR渡邉とSOガットランドが追いつき守り切る。ヒヤリとしたのも束の間、ここから神戸Sのトライラッシュがはじまる。4分、花園L陣10mライン付近マイボールスクラムからSH日和佐のパスをCTB李が受けると、大外へとキックパス。WTB山下(楽)がボールをキャッチし、裏へと転がすと、サポートしていたFB山中がインゴールで抑えてトライ。左端の難しい角度のゴールキックをSOガットランドが決め、7-0に。8分には、CTB李のラインブレイクからチャンスをつくると、連続攻撃を仕掛けてゴール前へ。ここで反則を得ると、速攻を仕掛けて、LOララトゥブアからパスを受けたFLポトヒエッターが中央にグラウンディング。有効にキックを使って敵陣でプレーをする神戸Sは、11分、花園L陣22mライン付近マイボールラインアウトからモールを押し込み前進したところでHO松岡が持ち出しゴール前でラックを形成。SH日和佐、CTB李、CTBラウマペと繋いで、最後はSOガットランドがトライをマークする。さらに、14分には花園L陣10mライン付近でFLポトヒエッターがボールを奪い取ると、中央のラックからSH日和佐、SOガットランド、CTBラウマペと、テンポよくボールを繋ぎ、最後にパスを受けたWTB松永が右タッチライン際を駆け抜けトライを決める。攻撃の手を緩めない神戸Sは20分にも、NO8コストリーがトライを決め、33-0とリードを広げる。30分を過ぎたところで連続して反則を取られ、自陣でのディフェンスの時間になるが、今シーズン練習を重ねてきたタックルで相手の攻撃の芽を摘み、スコアを許さない。その後、神戸Sが再び敵陣へと攻め込むも最後にミスが出て得点を重ねることができずに、そのまま33-0で折り返した。

後半は、様相が一変し、花園Lが主導権を握る。2分、キックカウンターで大きくゲインを切られ、素早く展開されトライを献上。8分にもゴール前ラインアウトからモールを押し込まれてトライを許し、ゴールキックも決まって33-12となる。神戸Sは大幅にメンバーを入れ替えて臨むも、なかなか流れを引き寄せることができない。一進一退の攻防が続く中、スコアボードが再び動いたのは、後半26分。花園L陣ゴール前ラインアウトからモールを押し込んで、松岡から代わったHO北出がチームとして後半初めてのトライをマークする。ここから盛り返したいところだったが、逆に35分、トライを許してしまう。残り5分、神戸Sは粘り強く攻撃を仕掛けるも、最後にハンドリングエラーが出てスコアできず、38-19でノーサイド。先週行われたトヨタV戦と同様、後半は苦しい展開になるも、勝利を掴み、プレシーズンマッチを5勝1敗で終えた。
レニーHCは
「前半はテンポ良くプレーでき、ボールを前へ運ぶことができましたが、後半は前に出られずに、さらにミスや反則も多く、自分たちのアタックができずに終わってしまいました。ただ、後半の失速に関しては、大幅にメンバーが代わったことも要因にあげられます。とはいえ、開幕までにまだまだ我々は積み上げないといけないものがあることがわかった試合になりました」と振り返った。
ゲームキャプテンを務めた山下(楽)は、
「前半30分まで自分たちのやりたいラグビーができたのですが、後半、相手を生き返らせてしまったところは反省です。スコアするべきところでスコアして、相手に復活するチャンスを与えないところなど、プレーの精度はチームとしてもっと高めていかなければいけません」と語る。続けて山下(楽)は、優勝という高みを目指すためにも、攻守におけるプレーの精度はリーグが開幕してからも高めていかなければいけないとも。
また、この試合では李がCTBで起用され、レニーHCは「ガットランドと李、李とラウマペのコンビネーションを確認するという狙いがありました。李は12番でも良いプレーをしていましたし、ガットランドと息の合った連携を見ることができた」とオプションを得られたと語っていた。
李自身も「ブリン(ガットランド)とナニ(ラウマペ)とコミュニケーションを取りながら、強みであるランでチャンスメイクすることができました。10番だけでなく、12番でもプレーできるところをレンズ(デイブ・レニー)にアピールすることができたかなと」と笑顔を見せていた。
山下(楽)は「全体的に見たら、先週のトヨタV戦よりも内容は良かったですし、チームは着実にステップアップしています」と開幕戦に向けて自信をのぞかせる。この布陣に、これからLOレタリック、NO8サベアという2人のオールブラックスが合流する。彼らの加入がチームにもたらすものは大きいといえるだろう。
昨シーズン9位という悔しさを晴らす戦いまで、2週間を切った。神戸Sは目指すラグビーの完成度をさらに高めて、NTTリーグワン2023-24に突入する。

〜NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24開幕戦〜
12/9(土)12:00 KICK OFF
コベルコ神戸スティーラーズ vs 三重ホンダヒート
@ノエビアスタジアム神戸
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