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試合後のコメント

10月14日(土)プレシーズンマッチVSマツダスカイアクティブズ広島 試合レポート

10月14日(土)プレシーズンマッチVSマツダスカイアクティブズ広島 試合レポート

12トライを奪い、ゼロ封!プレシーズンマッチ初戦を快勝

灘浜グラウンドにおいてマツダスカイアクティブズ広島(SA広島)を迎え今シーズン初のプレシーズンマッチを開催。デイブ・レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ(レニーHC)体制のもとで行われる初の対外試合だ。8月14日に始動してからハードなトレーニングを積んできた神戸Sは、これまでやってきたことをグラウンドで体現しようと臨んだ。
SO日下のキックオフで開始された試合は、新戦力のLOララトゥブアがタックルを繰り出すと相手がボールをこぼし、ターンオーバーしてチャンスを掴む。トライには繋がらなかったが、昨シーズンの課題であるディフェンスに力強さが見られ、「今シーズンの神戸Sは違うんじゃないか」と思わせた。その期待感の通り、5分、神戸SはSA広島陣22mライン付近中央でのスクラムから右へ展開し、CTB池永がWTBタプオシへとキックパス。長い手でボールをキャッチするとタックルを受けながら、FB松永へパスを繋ぎ、そのままゴールラインを駆け抜けた。ここから神戸Sのトライラッシュがはじまる。9分、SA広島陣22mライン付近でのマイボールラインアウトからモールで前進を図る。ここからフェイズを重ねて、最後はFL橋本がインゴールへ飛び込みトライ。さらに、18分、相手が蹴り込んできたキックをSO日下がキャッチし、そこからボールを繋いで、最後はWTB杉本がインゴールへ。26分には、昨シーズン、アーリーエントリーとして5試合に出場したNo.8コストリーがディフェンス網を突破し40m走り切りトライを決めると、30分には自陣10mライン付近からFB松永がカウンターアタックを仕掛け、ボールをWTB杉本へと繋ぎ、そのままゴールラインまで持ち込み、杉本がこの日2本目のトライをマークする。前半終了間際にも、SA広島陣22mライン付近でのスクラムで相手のミスを誘い、マイボールスクラムにすると、左へ展開し、CTBラファエレがインゴールへ。前半だけで6トライを奪い、38-0で折り返した。

リザーブの選手を投入した後半も神戸Sが主導権を握る。5分、松永から代わったFB山下(楽)のキックカウンターからパスを繋いで、最後はCTBマヒナがトライをマークする。その後、SA広島にゴール前まで攻め込まれるも、アグレッシブなディフェンスで相手の前進を食い止め、最後はNo.8ポトヒエッターがボールに絡んで反則を誘う。しっかりとプレッシャーをかけ続けゲインラインを突破させずに、攻守が入れ替わった後は、神戸Sが猛攻を開始する。15分、SA広島陣ゴール前でのマイボールラインアウトから展開しLOララトゥブアがトライ。さらに21分、ハーフライン付近のターンオーバーからパスを繋いで、WTBタプオシがインゴールへ。残り20分の間にも3本のトライを決め、74-0でノーサイド。プレシーズンマッチ初戦を快勝し、会心の船出となった。
レニーHCは「手応えを感じられる試合になりました。ディフェンスから切り返して奪ったトライもありましたし、サポートに行く選手のクオリティが高く相手にプレッシャーをかけることができたところも良かったです」と頷く。
特に収穫があったのは、ディフェンス面だ。
「ディフェンスは時間を割いて取り組んでいます。後半にゴール前に迫られる場面がありましたが、そこでトライを許さずに、最終的にノースコアに抑えたことはチームにとって収穫です」(レニーHC)
ゲームキャプテンを務めたFL橋本は「昨シーズンはディフェンスの際に受けに回っていたので、そこを課題として認識し、今日の試合ではこれまでやってきたアグレッシブに前に出るディフェンスを意識していました。良いディフェンスができましたし、アタックもスキルを使いながらトライを取ることができました。もちろん、課題も出ましたが、観戦されたSteel Matesの皆様には『チームが変わる』と感じていただけた試合になったと思います」と笑顔を見せていた。
今シーズンは自身にとって勝負の年だと決意する入団6年目のSO日下は、アタック面について「ディフェンスだけでなくアタックも新しいシステムにチャレンジしているところです。修正しないといけないところも出ましたが、全体的に今日はいいアタックができたと思います。ここからさらにレベルを上げていきたいです」と成長を誓っていた。
この試合は入団1年目や2年目といった若手も多く出場し、彼らの躍動も目立った。2本のトライをマークしたルーキーの杉本は「周りの選手が良いアタックをしてくれて、そこでサポートしてトライをすることができました。ただ、前半最初のトライチャンスのところでノックオンしてしまいましたし、ボールキープしないといけない場面で相手に絡まれて反則を取られてしまったところがあったので、そこは反省です」と収穫と課題両方が出た試合になったと話す。攻守で存在感を見せていたLOララトゥブアは「最後の試合となった大学選手権からゲームをしていないので、フィットネスが心配でしたが、ボールキャリーもたくさんできましたし、ディフェンスもしっかり止めることができて、個人的に良いスタートを切ることができました」と満足げだ。
次のプレシーズンマッチは、ディビジョン1に昇格した三重ホンダヒート(三重H)との一戦となる。「相手からチャレンジされる中で受けに回らずにどこまでできるのか見ていきたい」とレニーHC。神戸Sは試合を重ねながら、着実に攻守の質を高めていく。

〜次回のコベルコ神戸スティーラーズ・プレシーズンマッチ〜
10/21(土)13:00 KICK OFF
コベルコ神戸スティーラーズ vs 三重ホンダヒート
@灘浜グラウンド
※当日は「コベルコ神戸スティーラーズフェスタ2023」を開催!

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