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2月18日(土)トレーニングマッチ九州電力キューデンヴォルテクス戦試合レポート

 取材日:2023年2月18日

2月18日(土)トレーニングマッチ九州電力キューデンヴォルテクス戦試合レポート

アピールの場で全員がそれぞれの強みを発揮し勝利を飾る

リーグワン第8節静岡ブルーレヴズ戦の前日、灘浜グラウンドにディビジョン3の九州電力キューデンヴォルテクスを迎え、トレーニングマッチが行われた。メンバーは、試合出場を渇望しているものたちばかりだ。前回のトヨタヴェルブリッツとのトレーニングマッチで活躍した選手が、チャンスを掴んで公式戦メンバーに入っているだけに、気合いがみなぎる。

九州KVのキックオフで始まった試合は、立ち上がりから神戸スティーラーズがアグレッシブに攻撃を仕掛けていく。3分、ハーフライン付近のカウンターアタックからボールを繋ぐと、CTB池永がラインブレイク。ラックを連取した後、最後はSO日下からタッチライン際にいたFL井上へとロングパスが渡り、先制トライ。日下のゴールキックも決まり、7–0と幸先の良い滑り出しを見せた。その後も、神戸スティーラーズが主導権を握る。10分、22mライン付近のラインアウトからモールを押し込み前進すると、BKへと展開。池永のキックパスをWTB中がキャッチすると、そのままゴールラインを駆け抜け、トライ。17分に、自陣22mライン付近九州KVボールラインアウトから連続攻撃を受け、トライを献上するも、前半の失点は、この1トライ1ゴールのみ。グラウンドに立つ全選手が与えられた仕事を全うする。圧巻だったのは、28分。敵陣ゴール前中央でのマイボールスクラム。「それまでに何本か組んでいて、押せる感覚があった」とベテランPR山本が話すように、8人がひとかたまりになり、ぐいぐいと前進すると、そのままインゴールまで押し切ってNo.8コストリーがトライ。ゴールキックも決まり、19–7に。さらに、その3分後、池永のラインブレイクを起点にパスをつないで、最後はWTBマヒナがインゴールへ。残り10分も、攻守で相手を圧倒し、24–7で折り返した。

FBワッカがSO、日下がCTBに入った後半。いきなりスコアが動く。相手の反則を誘い、敵陣に入ると、22mライン付近ラインアウトからモールを押し込む。ここで相手に反則が出て、ゴール前ラインアウトのチャンス。2分、再びモールを押し込み、HO王がトライをマークする。その後、反則が重なり、自陣に釘付けになるも、粘り強いディフェンスでゴールラインを死守しピンチを脱すると、14分、22mライン付近左中間でのスクラムから連続攻撃。最後はFL井上からパスを受けたWTB練習生がインゴールへと飛び込みトライを決め、34–7とリードを広げた。さらに32分にも、自陣10mライン付近で井上からのオフロードパスがWTB中へ繋がると、最後はサポートしていたSH小畑へとボールが渡り、トライ。SOワッカのゴールキックも決まり、41–7に。しかし、35分、神戸陣ゴール前でのラインアウトモールからボールを動かされてトライを許すと、ここでFL粥塚のプレーにイエローカードが出てしまう。さらに、直後のキックオフから九州KVに連続攻撃を仕掛けられトライを献上(41–21)。勝利はほぼ手中に収めてはいるものの、嫌な雰囲気のままで終わりたくない。神戸スティーラーズは、終了間際、ゴール前スクラムからボールを展開し、WTB練習生がトライをマーク。ワッカのゴールキックも決まり、48–21でノーサイドを迎えた。

第6節で出場機会を得たものの、怪我で交代を余儀なくされたWTB中は「もう一度チャンスを掴むためにも、『やってやるぞ』という気持ちで試合に臨みました。1本トライを決めることができたのは良かったのですが、ボールキャリーをした時にすぐに倒れてしまうなど課題も出ましたので、練習で取り組んでいきます」と新たな課題が見えたと話した。攻撃面での活躍が目立っていた井上は「持ち味であるオフロードパスと、FWがエッジでいい動きをすることで、神戸のアタック力がさらに上がると思いますので、そこは特に意識していました。今日はオフロードパス、エッジでのプレーともに良かったと思いますし、ディフェンスでもブレイクダウンでボールを1つ奪うことができました。いつでも出られるように準備はしていますし、これからもメンバー入りを目指してアピールし続けます」と意気込みを語った。キックパスでトライを演出し、ラインブレイクで何度もチャンスメイクしたCTB池永は「(濱野)隼大をはじめ、前回のトヨタヴェルブリッツとのトレーニングマッチで活躍した選手がメンバー入りしたことは、バックボーン(メンバー外の選手)にとって励みになります。『次は自分が』という気持ちでトレーニングマッチに臨み、前回はパスの回数が少ないとコーチ陣に指摘されたので、今日はパスと自分でキャリーをする時のバランスを意識し、パスやキックを使ってスペースに仕掛けることもできましたし、キャリーもできました。今日は前回よりも良いパフォーマンスが発揮できたと思います」と手応えを感じた様子だった。ただ、チームとしては「反則が続いてしまったり、シンビンで1人少ない状況でトライをされたり。規律の部分は、チーム全体として修正していかないといけません」と、Aチームと共通の課題も出た試合になった。

バッグボーンの活躍は、試合に出場している選手の大きな刺激になる。彼らを脅かす存在が出てくるのか。次回のトレーニングマッチは、3月11日(土)リコー総合グラウンドでリコーブラックラムズ東京との一戦だ。

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