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試合後のコメント

ジャパンラグビートップリーグ2018-2019 vs NECグリーンロケッツ戦のコメント

 取材日:2018年10月20日

ジャパンラグビートップリーグ2018-2019 vs NECグリーンロケッツ戦のコメント

トップリーグのリーグ戦もいよいよ最終節!勝ち点「25」で、現在、レッドカンファレンス1位のコベルコスティーラーズは、NECと対戦した。

このまま首位でリーグ戦を終えるために、またこの日は平尾誠二元GMの命日、そして、今節がトップリーグ100試合出場となる日和佐選手のためにも、「勝とう」と気持ちを1つにし、最終節の戦いに臨んだ。その思いが通じたかのように、コベルコスティーラーズは開始2分、山中選手が「前の選手がプロップだったので、いけると思って走りました。いい感じに抜けましたね」と振り返った会心のプレーで、先制のトライをマークする。カーター選手のゴールキックも決まり、7-0に。13分にPGを決められるが、17分にPGで加点、18分にはカーター選手のラインブレイクからパスをつないで、最後は山下(楽)選手がインゴールへ。ゴールキックも決まり、リードを広げる。その後、立て続けに反則を犯し、ピンチを迎え、29分、神戸陣22mライン付近のNECボールのラインアウトから攻撃を仕掛けられトライを献上するが、34分に山中選手が、40分にナエアタ選手がトライを奪い、31-10で折り返す。

後半序盤は、拮抗した展開となり、なかなかスコアが動かない。しかし、徐々に攻撃のリズムをつかみ、12分、ゴール前スクラムからカーター選手、山下(楽)選手とつないでトライを決め、36-10とさらにリードを広げる。23分、25分と連続トライを挙げた後、ラスト10分は相手のアタックに対して防戦一方となり、31分、38分とトライを奪われるが、48-31でノーサイド。勝ち点を「30」に伸ばしたコベルコスティーラーズは、レッドカンファレンス1位で、12月からの上位チームによる総合順位決定トーナメント進出を決めた。

試合後の記者会見で、ディロンヘッドコーチは、「今日は、コベルコスティーラーズの歴史において、非常に重要な役割を果たされた平尾さんの命日です。また、日和佐のトップリーグ100試合目のゲーム。大きな意味のある試合に勝つことができ、レッドカンファレンス1位通過を決めたことに対し、選手を誇りに思います」とコメント。ゲームキャプテンの橋本(大)選手は「勝ってレッドカンファレンスを1位で通過できたことはよかったですが、まだ何も達成していません。優勝して、平尾さんに良い報告ができるようにしたいです」と、トップリーグ制覇に向けて決意を述べた。1位通過できた要因について聞かれると、ディロンヘッドコーチは「チーム内競争が激しくなり、選手が成長しました。そこで、出場のチャンスをもらった選手が良いパフォーマンスを披露してくれたことが1位という結果につながったのだと思います」と話した。

トップリーグ優勝に向けてマジック「3」。総合順位決定トーナメント1回戦は、12月2日(日)、ノエビアスタジアム神戸でホワイトカンファレンス4位のリコーブラックラムズと対戦する。なお、マンオブザマッチには、2試合続けて、山中亮平選手が選ばれた。

FL

橋本大輝 選手

「今日は平尾さんの命日ですし、今節は日和佐さんのトップリーグ100キャップ目の試合です。日和佐さんのために勝って記念になる日にしようと、みんなで話していました。また、平尾さんについては、新加入のメンバーも多く、平尾さんのことを知らない選手もいますので、チームの歴史を大切に思ってくれているデーブ(ディロンヘッドコーチ)が、スタッフに平尾さんの功績をまとめた映像を作らせて、ミーティングで放映し、平尾さんのことを紹介してくれました。アンディー(エリス)やベッカー(アシスタントコーチ)も、新しく加わった外国人選手に話してくれていたので、今日が特別な日ということを理解してくれていて。全員が勝とうとひとつになり、良い入りができ、後半は相手のアタックを受ける時間もありましたが、勝つことができて、ほっとしています。ただ、まだカンファレンスを1位通過しただけ。何も達成したわけではありません。12月からの総合順位決定トーナメントで勝ち進んで、平尾さんに良い報告ができるようにしたいと思います」

SO

山中亮平 選手

「日本代表に追加収集され、宮崎合宿から水曜日の夜に帰ってきました。体力面では大変でしたが、今日の試合に合わせてしっかりコンディションを調整してきたので、いつも通り試合に臨むことができました。今日は3本トライを決めることができましたし、良いパフォーマンスを発揮することができたと思います。特に1本目のトライは、試合の入りが大事だと思っていましたので、思い切りの良いプレーでトライができ、チームを勢いづかせることができたかなと。今、非常に調子がいいので、代表の試合でもアピールし、来年のワールドカップ日本大会に出場できるよう頑張ります」

WTB

山下楽平 選手

「北海道で行われた第2節代替え開催試合で足を怪我し、今日が復帰戦となりました。負傷中は、以前だったら怪我を治すことに専念し、ラグビーのことを考えないようにしていましたが、DC(カーター)やクーピー(アシュリークーパー)が、出ても、出ていなくても、常に100パーセントの準備をしていることを知って、練習の映像を見たり、試合の映像を見ながら自分のポジションの選手の動きを確認したり、いつ出てもいいようにシミュレーションし、準備をしてきました。今日のパフォーマンスは怪我明けということもあり、100パーセントではなかったですが、チームが勢いに乗っていることもあり、僕もその流れに乗ることができたように思います。ただ、チームとしても、個人としても、まだまだ成長の余地はある。チームは、確かに得点力、攻撃力は上がりましたが、簡単にトライを取られる場面もあります。個人としては、ディフェンスとボールを持っていない時の動きが課題です。12月からはじまる総合順位決定トーナメントでは、チームも僕自身も成長した姿をお見せできるようにしたいと思います」

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