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試合後のコメント

ジャパンラグビートップリーグ2018-2019 vsトヨタ自動車ヴェルブリッツ戦のコメント

 取材日:2018年9月22日

ジャパンラグビートップリーグ2018-2019 vsトヨタ自動車ヴェルブリッツ戦のコメント

前節のサントリーサンゴリアス戦と同様に、ビッグゲームと位置付けるトヨタ自動車ヴェルブリッツとの対戦が、9月22日(土)、万博記念競技場にて開催された。関西リーグ時代から幾度となく名勝負を繰り広げてきた伝統の一戦は、最後の最後まで目の離せない展開となった。相手キックオフではじまった試合は、コベルコスティーラーズが立て続けに反則をし、3分、13分と、PGで得点を許してしまう。17分に、2試合連続で先発出場のカーター選手がPGを決め、3-6とするが、試合後に橋本(大)ゲームキャプテンが「フィジカルバトルは想定していたが、そこで後手を踏み、自分たちのラグビーができなかった」と振り返ったよう、トヨタの勢いに押されて、自陣に釘付けになってしまう。23分には、神戸陣ゴール前ラインアウトからモールを押し込まれ、トライラインまで攻め込まれる場面も。ここは、中島選手が密集でボールに絡んで相手の反則を誘い、ピンチを凌ぐ。しかし、27分、神戸陣22mライン付近中央でオフサイドの反則を犯し、PGを決められ、3-9と再び6点差に。その3分後、トヨタ陣ゴール前ラインアウトからモールを押し込み、中島選手がトライ。ゴールキックも決まり、9-10と逆転に成功する。その後、34分にトヨタが、40分にコベルコスティーラーズがPGを決めて、13-12で前半終了。

ハーフタイムに、「ディフェンスで規律を守り、アタックではスペースに仕掛けて前に出よう」(中島選手)と話し合ったというが、後半も先に得点したのはトヨタ。5分、PGを決められ、13-15と再びリードを許す。だが、徐々に神戸らしい勢いのあるアタックが見られるようになってくる。9分、17分に、PGを決め、19-15に。23分、トヨタにPGを許すが、25分には、カーター選手のキックオフをマイボールにするとフェイズを重ねて、最後は張選手がインゴールへ。ゴールキックも決まり、26-18と8点差に。このままリードを守りたいコベルコスティーラーズだったが、ノーサイド直前の40分にPGで差を詰められ、26-21にされると、キックオフから反則を重ねてしまい、じりじりと自陣に攻め込まれる。必死のディフェンスを見せるが、48分、神戸陣ゴール前ラインアウトから連続攻撃を仕掛けられ、同点のトライを献上。ゴールキックは外れて、26-26でノーサイドとなった。

試合後の記者会見で、ディロンヘッドコーチは「複雑な心境ですね」と、ひと言。橋本(大)ゲームキャプテンは「負けに等しい悔しい引き分けです」と唇を噛んだ。その後、「相手のアタックに対してディフェンスのセットが遅れてしまって、ラインオフサイドを重ねてしまいました。ディフェンスの規律を守ることができなかったことが最終的にこういう結果になってしまいました。規律の部分が大きな課題です」と、コメント。引き分けという結果に終わったが、2試合続けてマンオブザマッチに選ばれたカーター選手は「この試合から得た教訓をいかして、ステップアップにつなげていきたい」と、前を向く。

リーグ戦の残り4試合、コベルコスティーラーズは一戦必勝で戦う。

中島イシレリ選手、ダン・カーター選手のコメントです。

LO

中島イシレリ選手

「レッドカンファレンス1位通過に向けて、勝たなければいけない試合でしたので、最後の最後で同点にされ、引き分けという結果に終わり、悔しい気持ちでいっぱいです。内容については、今日はディフェンスで規律を守ることができなかった。ハーフタイムに規律を守ることやアタックではスペースに仕掛けてしっかり前に出ようと話し合ったのですが…。タックルミス、マイボールラインアウトでのミスなど、ミスがたくさん出てしまったことも反省点です。次節では自分たちのラグビーができるよう、課題を修正し臨みたいと思います」

SO

ダン・カーター選手

「8点リードしていた状態からラスト10分で引き分けにされ、複雑な心境です。ただ、相手の最後の最後まで力強く試合を終わらせようとする姿勢は学ぶところがあります。この試合から得た教訓をいかして、ステップアップにつなげたい。試合については、ディフェンス面で規律を保つことができませんでした。また、アタックでは、相手のディフェンスを読んで正しいオプションを選択していましたが、精度が悪く、スコアに繋げられなかった。今日出た課題を見直し、次の試合に向けて良い準備をして臨めるようにします」

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