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試合後のコメント

ジャパンラグビートップリーグ2018-2019 vsサントリーサンゴリアス戦のコメント

 取材日:2018年9月14日

ジャパンラグビートップリーグ2018-2019 vsサントリーサンゴリアス戦のコメント

第3節の対戦相手は、今シーズン、トップリーグ3連覇を狙うサントリーサンゴリアスだ。強豪との一戦に、コベルコスティーラーズは、新加入のカーター選手をスタンドオフに据えた。ニュージーランド代表112キャップを持つ、世界的スーパースターのトップリーグデビューということもあり、試合会場となった東京・秩父宮ラグビー場には、1万7000人を超すファンが集結した。

相手キックオフではじまった試合は、いきなりスコアが動く。3分、ターンオーバーからパスをつないで、山下(楽)選手がトライ。注目のカーター選手のゴールキックは失敗に終わるが、コベルコスティーラーズは幸先良く先制すると、8分には、そのカーター選手が22mライン右中間のPGを決めて、8-0に。16分、PGで得点を許すも、集中力高くプレーするコベルコスティーラーズは、17分、ハッティング選手のラインブレイクからバックマン選手がトライをマーク。ゴールキックも決まり、15-3に。22分には、自陣22mライン付近でターンオーバーすると、山下(楽)選手が抜け出し、サポートしていたカーター選手につないで、トライ。20-3とさらにリードを広げる。26分にPGで追加得点し、23-3とした終盤、反則を重ねて、自陣でゴールラインを背にする展開に。懸命のディフェンスを見せるが、36分、トライを献上し、23-8でハーフタイムに。ディロンヘッドコーチは「良いトライもあったが、前半最後の10分間は規律を守ることができなくて、相手にボールを渡すことがあった。後半は規律を意識して戦う」と話した。

カーター選手のキックオフではじまった後半、開始早々、コベルコスティーラーズがトライをマークする。2分、サントリー陣10mライン付近でのターンオーバーから攻め込むと、最後はゴール前のラックから日和佐選手がパスアウト、背後から走り込んできた児玉選手につなぎ、トライ。ゴールキックも決まり、30-8とする。その後、14分、33分とトライを許すが、コベルコスティーラーズは20分、37分と、Gで得点を積み重ね、36-20でノーサイド。2015-2016シーズンのトップリーグプレシーズンリーグ順位決定トーナメント決勝以来の同カードでの勝利となった。

試合後の記者会見で、ディロンヘッドコーチは「サントリーという強豪チームを相手に勝つことができて嬉しく思います。今日は我々が目指すラグビーができました。特にフェイズを重ねてアタックしている中で、相手のディフェンスを読んで、正しいオプションが使えていたのが良かったです」と、総括。続けて「しかしながら、規律を守るという部分では課題が出ました。特にブレイクダウンでの規律という面ではよくありませんでした。ほかにも課題がありますし、まだまだ我々は成長できます」と、伸びしろがあることを強調した。また、ゲームキャプテンを務めた橋本(大)選手は「開幕戦から2週間空きましたが、1週間休めたとポジティブに考えて、しっかり練習してきました。連覇しているサントリーにチャレンジしようと覚悟を決めて試合に臨み、良い入りができ、自分たちの流れに持っていくことができたことが勝利につながったと思います」とコメント。日本デビュー戦で、80分間フル出場を果たし、1トライ、2ゴール、4PGを決め、マンオブザマッチに選ばれたカーター選手については「良い流れを作ってくれましたし、試合中も次にやらないといけないことなどを細かく指示をしてくれて、とてもやりやすかったです。初めての試合で大活躍し、オールブラックスはやはり伊達じゃないと思いました」と笑いを誘った。

次節は、9月22日(土)、万博記念競技場にて開催のトヨタ自動車ヴェルブリッツ戦だ。強豪との対戦が続くが、コベルコスティーラーズは万全の準備をして臨む。

日和佐篤選手、ダン・カーター選手のコメントです。

SH

日和佐篤選手

「開幕戦vsNTTコミュニケーション戦の時は、直前に降った雨のせいでキックが多くなったので、今日は自分たちが標榜するボールを動かすラグビーをしようと言っていました。今日はそういうラグビーを見せることができたと思います。個人的には古巣との対戦ということもあり、変なプレーはできないと気合いが入っていました。特に意識していたのは、ブレイクダウンでプレッシャーをかけて、ボールを綺麗に出せないようにすることです。相手SHにしっかりプレッシャーをかけることができたところは良かったと思います。また、今日は公式戦ではじめてDC(ダン・カーター)とコンビを組みました。DCがゲームコントロールし、次に何をするのかを明確に指示してくれて、とてもやりやすかったです。今日の勝利は、チームにとって自信になりますが、慢心せず、次の試合に向けてしっかり準備していきたいと思います」

SO

ダン・カーター選手

「今日は私にとっても、チームにとってもスペシャルな試合になりました。サントリーは、トップリーグ連覇を達成しているチームで、コベルコスティーラーズはしばらく勝つことができていないと聞いていましたので、数年ぶりに勝利し、嬉しく思います。また、私にとっては、トップリーグデビュー戦となりました。伝統ある神戸の赤いユニフォームを着て早く試合に出たいと思っていましたので、多くの日本のラグビーファンの前でプレーでき、ハッピーです。ただ、今日は少し緊張もしました。16年間、プロのラグビー選手としてプレーしてきましたが、新しい国で、新しいチームに加入し初めて出場する試合では、チームメイトからリスペクトを得るようなプレーをしなくてはいけません。今日はキックを外す場面もありましたし、ひとつひとつ改善していけるようにしていきます。マンオブザマッチに関しては、全員がハードワークしてくれて、誰がマンオブザマッチに選ばれてもおかしくありませんでした。その中でマンオブザマッチに選ばれ、嬉しいですし、チームメイトに感謝しています。次節は、トヨタ自動車との対戦となります。サントリー戦と同様にビッグゲームです。試合に向けて良い準備をして、トヨタ自動車戦に臨みたいと思います」

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