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試合後のコメント

ジャパンラグビートップリーグ2018-2019 vsNTTコミュニケーションズシャイニングアークス戦のコメント

 取材日:2018年8月31日

ジャパンラグビートップリーグ2018-2019 vsNTTコミュニケーションズシャイニングアークス戦のコメント

「ジャパンラグビートップリーグ2018-2019」が、8月31日(金)、幕を開けた。15年ぶりの優勝を目指すコベルコスティーラーズの初戦の相手は、昨シーズン、終了直前でトライを許し、28-28の同点に終わったNTTコミュニケーションズシャイニングアークスだ。

「競ったゲームになるのではないか」と、予想していたという橋本(大)選手。試合は、その言葉通りの展開となる。3分、PGで先制を許すと、6分、コベルコスティーラーズもパーカー選手がPGを決め、同点に。17分、サンウルブズでキック成功率96%という驚異的な数字を残したパーカー選手が約40mのPGを沈めて、6-3と逆転に成功する。しかし、21分、谷口選手が危険なプレーでシンビンとなり一人少ない状況になってしまうと、25分、キックカウンターを起点にトライを献上、ゴールも決まり、6-10と再びリードを許してしまう。試合前に降った雨の影響でハンドリングエラーが多く出るなど、もやもやした展開が続く中、33分、ようやく待望のトライが生まれる。NTTコム陣22mライン付近マイボールスクラムからBKへと展開、アンダーソン選手からパスを受けたアシュリークーパー選手がインゴールへ。パーカー選手がしっかりゴールを決め、13-10とする。しかし、その2分後、NTTコムにPGで得点され、13-13でハーフタイムへ。

「雨が降った影響で、キックを多く用いる戦術に変えていたんですが、デーブ(・ディロンヘッドコーチ)からの指示もあり、ボールをキープしてアタックしていこうとなりました」(橋本選手)。

自分たちのラグビーをしようと原点に立ち返ったコベルコスティーラーズは、4分、8分と立て続けにトライをマークする。後半は素晴らしい立ち上がりとなったが、その後は、反則が多く出るなどし、なかなか自分たちのペースにもっていくことができない。23分には、山中選手のプレーが不正な行為と判定され、相手に認定トライを与えてしまう。さらに山中選手はシンビンとなり、10分間の一時的退場と、コベルコスティーラーズは再び14人で戦わざるを得ない状況に。そんな中で26分、NTTコム陣10mライン付近マイボールラインアウトからFW・BK一体となった攻撃を仕掛け、中島選手がトライをマーク。ゴールも決まり、34-20と突き放す。33分、NTTコムにトライを与えるが、相手の反撃もここまで。7点差を守り切り、34-27でコベルコスティーラーズは開幕戦を勝利で飾った。

試合後の記者会見では、ディロンヘッドコーチは「綺麗な勝ち方ではなかったですが、勝てたことが収穫です。しかも、相手は、ロブ・ペニーヘッドコーチが5年間鍛え上げたチーム。そのチームに勝てたこともよかったです。また、今日は試合前に降った雨の影響があり、アタックを継続することが難しかった。その中で4トライを取って勝てたことは、自信に繋がります」と、笑顔を見せた。しかし、「イエローカードが2枚出たことは修正しなくてはいけない」と、反省点も。エリス共同キャプテンは「雨の影響で、自分たちのラグビーができなくて。ハンドリングエラーが多く出て、3フェイズ以上ボールをキープすることが難しい状況ではありました。タフな試合になりましたが、早く起き上がってプレーすることや1つ仕事をした後にすぐにまた次の仕事をしようするなど、選手全員が、チームでスタンダードとしている姿勢を見せられたことはよかった」とコメントした。なお、マンオブザマッチには、攻守にわたり活躍した中島選手が選ばれた。

有田隆平選手、橋本大輝選手、アンダーソンフレイザー選手のコメントです。

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有田隆平選手

「コベルコスティーラーズのジャージを着て、初めて出場する公式戦ということで非常に緊張しました。勝てて安心しましたが、個人的には、ラインアウト、スクラムにおいて課題が出ました。特にスクラムはプレッシャーを受けてしまって、コントロールできない場面がありました。そこは修正しないといけません。次節では、チームとしても、個人としても、今日よりも良いパフォーマンスを見せられるように頑張ります」

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橋本大輝選手

「試合前に降った雨の影響で、前半、ハーフ団の判断でキックを多く使うように戦術を変えました。ただそうすることで、自分たちのラグビーから遠ざかってしまって…。ハーフタイムに、ボールをキープしてアタックしようとデーブ(・ディロンヘッドコーチ)から指示があり、後半は戦術を戻して戦い、立て続けにトライを取ることができた。どんな天候であっても、自分たちのラグビーを貫くべきなのかなと思います。新体制のもとで春から練習を積み、ウェイン(・スミス総監督)やデーブが求めているレベルにはまだ到達していませんが、フェイズを重ねてトライができるようになってきたなど、成長を感じています。1戦1戦戦いながら、レベルアップを図りたいと思います」

WTB

アンダーソンフレイザー選手

「昨シーズンは怪我をし、トップリーグの試合にほとんど出られなくて、第8節vsパナソニック戦以来の公式戦です。ハイボールキャッチ、キック、ラン、ディフェンスなど、すべてで良いパフォーマンスをしようと、試合に臨みました。後半8分のトライは、練習からアンディーとよくやっていたプレーで、狙い通りです!個人的にはコンディションも良く、今日はとても楽しみました。チームとしては、新体制になって、ラグビースタイルが変わり、精度の面で、まだまだ時間が必要です。特に今日は雨の影響もあって、ハンドリングエラーがたくさん出てしまいました。次節では、開幕戦よりも良いアタックを見せたいと思います。期待していてください!」

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