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試合後のコメント

プレシーズンマッチ vs宗像サニックスブルース戦のコメント

 取材日:2018年8月18日

プレシーズンマッチ vs宗像サニックスブルース戦のコメント

「ジャパンラグビートップリーグ2018-2019」開幕を2週間後に控えた8月18日(土)、宗像サニックスブルースを灘浜グラウンドに迎え、練習試合を行った。

今季加入のパーカー選手のキックオフではじまった試合は、序盤こそ押し込まれる場面もあったが、フィジカルで圧倒するコベルコスティーラーズがボールを奪い返し、11分、サニックス陣ゴール前スクラムから素早くボールを展開し、アンダーソン選手が先制のトライをマークする。サンウルブズでスーパーブーツぶりをいかんなく発揮したパーカー選手が難しい角度のキックを決めて、7-0。17分に、相手SOの絶妙なキックパスからトライを許し、7-5とされるが、その後は危なげない試合運びを見せる。27分、こちらも新加入のハッティング選手がトライ、32分、35分には、アシュリークーパー選手が立て続けにトライを決める。さらに前半終了間際にも、サニックス陣ゴール前ラインアウトからFWが縦を突き、最後は首脳陣から夏合宿MVPに選ばれた好調の中島選手がトライを奪い、35-5のスコアで折り返す。

後半は、橋本(大)選手から前川選手に替えて臨む。前半で大量リードを奪うコベルコスティーラーズだったが、容赦なく突き放しにかかる。7分、サニックス陣10mライン付近のラインアウトからフェイズを重ね、ゴール前左中間ラックから梁選手、パーカー選手とつないで、最後はハッティング選手が左コーナーへ。ここまで5本中5本と100%の成功率を誇るパーカー選手のキックはわずかに外れるが、40-5とさらにリードを広げる。その4分後にも、ゴール前ラインアウトからモールを押し込み、前半途中で有田選手と交代した鹿田選手がトライ、さらにゴールも決まり、47-5とする。ここで、山﨑選手、山下(裕)選手、フランクリン選手、パーカー選手、バイフ選手から、平島選手、渡邉選手、ナエアタ選手、イーリ選手、重選手と5選手へ交代。15分にも中島選手に代わって、谷口選手がグラウンドへ。メンバーが変更しても、変わらずスピード感あふれるアタッキングラグビーを見せるコベルコスティーラーズは、19分、ゴール前で得た反則からハッティング選手がトライをマーク、イーリ選手のゴールキックも決まり、54-5とする。20分、ハッティング選手、児玉選手、アシュリークーパー選手、アンダーソン選手、山中選手に代わって安井選手、ローレンス選手、井関選手、山下(楽)選手、正面選手が登場。24分には、梁選手に代わり田中選手が投入される。その後、守りの時間が続く中、前に出るディフェンスでトライラインを割らせない。しかし、32分、ゴール前で相手のボールを奪った直後、前川選手が放ったロングパスがインターセプトされ、トライを献上し、54-10に。しかし、35分、田中選手の速攻からボールを展開し、安井選手がトライをマークすると、38分にも、神戸陣10mライン付近でこぼれ球を拾い上げた安井選手がFWとは思えぬ抜群のスピードで60m走り切り、ダメ押しのトライ。イーリ選手のゴールも決まり、68-10でノーサイド。コベルコスティーラーズは10本のトライを決め、開幕戦に向けて弾みをつけた。

試合後、デーブ・ディロンヘッドコーチは、「夏合宿では、フィジカルの部分で課題が出ました。今日はスコアも満足のいくものでしたが、フィジカルを全面に出して戦うことができたことが一番の収穫です」と、笑顔を見せた後、「今シーズンのトップリーグはリーグ戦が7試合しかありません。一戦一戦、大事に戦っていきます」と決意を述べた。残り2週間、コベルコスティーラーズは最高の準備をして、トップリーグに臨む。

グラント・ハッティング選手、梁正秋選手、ヘイデン・パーカー選手、山中亮平選手、安井龍太選手のコメントです。

LO

グラント・ハッティング選手

「3トライは、選手全員のハードワークと努力のお陰です。その中で僕がたまたまトライを取っただけ。コベルコスティーラーズのラグビースタイルは、サンウルブズと似ていて、プレーしていて楽しいですね。個人的にまだまだ良いプレーができると思いますので、期待していてください」

SH

梁正秋選手

「昨シーズンまでは、試合によって、好不調の波があったのですが、今シーズンはこの試合に限らず、これまでのところ、安定して良いパフォーマンスができています。特に意識しているのは、スクラムハーフの基本であるパスとボール捌き。パスに関しては、以前、ウェイン(・スミス総監督)からフォロースルーをきちんとするようにアドバイスをもらい、それから、パスが良くなってきました。また、英語を勉強していることもあってか、外国人選手ともコミュニケーションがしっかり取れて、いいディフェンスができているところも自信になっています。ただ、アンディー(アンドリュー・エリス)や日和佐(篤)さんといった経験豊富なベテランは、ピンチやチャンスで、存在感あるプレーをします。パス、ボール捌き以外のところで、そういうプレーができるようにしていきたいと思います」

SO

ヘイデン・パーカー選手

「ラグビースタイルが基本的にサンウルブズと似ているので、すぐに対応することができました。パフォーマンスについては、夏合宿最後の試合のリコー戦よりも、今日は良かったと思います。コンディションも、キックも調子が良いので、このまま好調をキープして、トップリーグの戦いに入りたい。開幕戦では10番をつけて試合に出られるよう、残り2週間、アピールします」

SO

山中亮平選手

「フルバックに入ったのは、これが3試合目です。まだまだ慣れていない面があり、特にアタックでは、スタンドオフの時と違って、自分が仕掛けたいタイミングでなくても、キャリーをしないといけないことがあり、難しさを感じています。ただ、試合を重ねるごとに、良くなっていると手応えを感じていますので、スタンドオフ、センター、フルバック、どのポジションに入っても、高いレベルのプレーができるように準備をしておきます」

FL

安井龍太選手

「開幕前の最後の試合だったので、とにかくアピールしようと思っていました。ただ後半20分から出場し、グラウンドに入ってから守りの時間が長かったので、なかなか自分の持ち味であるボールキャリーを見せる場面がなくて。最後の最後で強みを出すことができ、自分ができる最大のアピールはできたと思います。開幕戦まで2週間、メンバーに入れるように頑張ります!」

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