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試合後のコメント

総合順位決定トーナメント第1節 vsリコーブラックラムズ戦のコメント

 取材日:2018年1月6日

総合順位決定トーナメント第1節 vsリコーブラックラムズ戦のコメント

レッドカンファレンス4位でリーグ戦を終了し、5位〜8位決定トーナメントに進んだコベルコスティーラーズは、1回戦でホワイトカンファレンス3位のリコーブラックラムズと対戦した。リーグ戦では10-15で敗れた相手との一戦。きっちりリベンジを果たして、第2節の5位決定戦へと臨みたいところ。

試合は、コベルコスティーラーズが上々の入りを見せる。2分、神戸陣10mライン付近でターンオーバーすると、FW・BK一体となって連続攻撃を仕掛け、最後は22mライン付近中央でSHエリスからパスを受けたLO張がディフェンスをこじ開けて先制トライ。SOイーリのゴールキックも決まり、7-0とする。直後の攻撃でも、コベルコスティーラーズは、フェイズを重ねてゴール前まで迫る。しかし、ここは相手の固い守りに阻まれ、トライをすることはできない。その後は、どちらも決め手に欠き、膠着状態が続く中、22分、相手CTBにビッグゲインを許すと、神戸陣22mライン付近でコベルコスティーラーズはホールディングの反則を犯してしまう。そこですぐさまSHに速攻を仕掛けられ、パスを受けた4がトライを返す。だが、コベルコスティーラーズも取られたらすぐに取り返す。7-5と2点リードで迎えた32分、ゴール前ラインアウトから連続攻撃を展開し、最後は出場した試合すべてでトライを挙げている大外のWTB正面がインゴールへ飛び込む。貴重な追加得点を奪い、前半終了。

ハーフタイムでは、「もっとキックを効果的に使っていこう」とマッケイヘッドコーチからの指示が入ったという。また「バックスリーはブレイクダウン周辺を狙っていこうという話をしていました」と、公式戦デビューを果たしたWTB落合。

後半はさらにギアを一段上げて臨みたいところだったが、先に得点したのはリコー。7分、ゴール前ラインアウトからモールを押し込まれ、トライを献上。12-10と再び2点差とされる。53分には相手に立て続けに反則が出て、ラインアウトモールでトライを狙うが、タッチに押し出され得点のチャンスを逸する。前半同様に両チームともにミスや反則が出て、得点まで繋がらない中、67分、コベルコスティーラーズは、リコー陣22mライン中央でオフサイドの反則を得る。「みんなと話して、とりあえず3点を取ろうとなりました」とゲームキャプテンのCTB山中が話したようにPGを選択するが、イーリのキックはわずかに外れてしまう。どちらに転ぶかわからない試合展開となったが、この後、相手がラインアウトでのミス、さらにラックでハンドの反則を犯す。敵陣でマイボールラインアウトを得たコベルコスティーラーズは、後半32分、縦の連続攻撃から最後は22mライン付近に形成されたラックからエリスが走り込み、落合につなぐと、中央にトライ。ゴールキックも成功し、19-10と突き放す。落合が「ブレイクダウン周辺をずっと狙っていて、アンディー(アンドリュー・エリス)がいい仕掛けをしたので、自分から声をかけてパスをもらいました。パスをもらったらゴールラインしか見ていなかったです」と振り返るように、ルーキーの狙い通りのトライが試合を決める得点となり、そのままノーサイド。

試合後、マッケイヘッドコーチは「理想の勝ち方ではなかったですが、必要としていた勝利を得ることができ、この試合に向けて努力をしてくれた選手に感謝します」と笑顔を見せた。続けて「前半はサポートが遅く反則を取られてしまいました。そこは後半に入ってからもなかなか修正することができませんでしたが、後半はキックを多用し、敵陣でプレーすることができたことは良かったです」と総括した。ゲームキャプテンの山中は「前半の入りは良かったですが、途中でリズムが悪くなってしまって。でも後半、得点して勝ち切ることができて良かったです。今日出た課題は、ディフェンス。簡単に抜かれるところがありました。またアタックでもサポートの部分が遅れる場面があって。次は、今シーズン最後の試合ですので、しっかり修正して臨みたいです」とコメント。

1月14日(日)、秩父宮ラグビー場で開催の5位決定戦は、もう1試合行われた5位〜8位決定トーナメント1回戦の結果、NECグリーンロケッツを下した東芝ブレイブルーパスと対戦することとなった。マッケイヘッドコーチは「自分たちが誇りを持つことができるような、そして見ているファンの皆様方も誇りを持てるようなパフォーマンスをしたい」と意気込みを述べた。コベルコスティーラーズのプライドを賭けて、5位決定戦では今シーズンの集大成を見せる。

勝木来幸選手、谷口到選手、山中亮平選手、落合知之選手、井口剛志選手のコメントです。

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勝木来幸選手

「第2節vsサニックス戦以来、今シーズン2試合目の出場となりました。試合に出たら、持ち味であるアタックの部分でアピールしようと思っていたのですが、出場時間が7分と短く、ボールを持つ機会がなくて…。次回に持ち越しになってしまいました。来週の試合は今季のラストゲームとなりますが、出るチャンスをもらったら、今日出せなかったアタックの部分でしっかりアピールして、来シーズンに繋げたいと思います」

No.8

谷口到選手

「今日はヤンブー(山下裕史)の神戸キャップ(コベルコスティーラーズでの公式戦出場記録)150試合目のゲーム。そして、イグッシャー(井口剛志)が久しぶりに公式戦に出場しました。それにトモ(落合知之)のデビュー戦。そして、試合に出られなかった仲間のためにも、なんとしても勝ちたいという思いが強かった。個人的にはミスしてもいいからチームに勢いをもたらすようなプレーをしようと意識していたんです。その結果、ノットリリースザボールを何回か取られてしまって。タックルされた後の自分の寝方に問題があったと思いますし、ランニングコースを変えていれば、みんなが来てくれた可能性はあったので、そこは反省点です。でもとにかく勝てて良かった。今シーズン、このメンバーでできるゲームは残り1試合。5位決定戦の相手である東芝は、フィジカルが強いチームです。フィジカルバトルで前に出られるよう、試合に出たら、FWを引っ張っていきたいと思います。ファンの皆様、熱い応援よろしくお願いします!」

CTB

山中亮平選手

「このトーナメントの中で一番上の順位を目指そうとチームは1つになり、良い雰囲気で試合に臨むことができたのですが、全体的にミスが多く出てしまいました。またディフェンスに関しても、簡単に突破されることが何度かあって、そこは反省しないといけません。ただ80分間を通じて、ボールキャリアがしっかり前に出ることができていた。そこはチームとして成長を感じることができました。それに今日は、バックスにクーピー(アダム・アシュリークーパー)やコディ(・レイ)がいない中で、今シーズン初出場の井口(剛志)や1年目の落合(知之)がしっかりと自分の役目を果たしてくれました。そこも次に繋がります。5位決定戦は、フィジカルで負けないように戦い、良い結果を残してシーズンを終えたいと思います」

WTB

落合知之選手

「火曜の練習の際にスタメンを言われたのですが、まったく信じられなくて、嘘だろうと思っていました。でも木曜、正式に発表されて、ようやく本当なんだなと、素直に公式戦デビューは、嬉しかったです。コーチ陣からは、9月からやってきたことを楽しんでやればいいと言われました。その中で特に意識していたのは、持ち味であるボールキャリーです。そこは見せたいと思っていましたが、ハンドリングエラーなどミスが多く出てしまって。ディフェンスに関しては、練習でもなかなかうまくいかないところがあったのですが、今日は井口さんがよく声をかけてくれて、とてもやりやすかった。ミスもしてしまいましたが、試合自体は、とても楽しむことができました。あと公式戦は、練習試合とまったく違い、フィジカルが通用しなくって。もっと強化しないといけないと思いました。ほかにもコミュニケーションの部分など、試合に出なければわからないことが経験できました。自分の課題がわかるなど、たくさん収穫があったので、これをよい経験にして、来シーズンに繋げたいと思います」

FB

井口剛志選手

「一昨年前の6月に右足の前十字靭帯を断裂し、昨年8月の夏合宿で約1年ぶりに試合に出たのですが、その試合でまた肩を怪我してしまって。復帰したのが昨年10月でした。怪我が多い2年間でしたが、2015–2016シーズンの3位決定戦vsヤマハ戦以来となる公式戦の舞台に久しぶりに立つことができました。でも気負い過ぎずに、今日はいつも通り、FBとしてハイボールの処理やカウンターアタックで前に出ること、そしてディフェンスを意識していましたが、ディフェンスについては、ブレイクされる場面が何度かあって。ディフェンスは課題として残りました。ただ3つの内2つは、手応えを感じることができたので、自信になります。それに復帰戦で勝利することができ、良いスタートを切ることができたなって。次の試合も勝利し、今シーズン、笑顔で締めくくりたいと思います」

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