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試合後のコメント

ジャパンラグビートップリーグ2017-2018第10節 vsNTTコミュニケーションズシャイニングアークス戦のコメント

 取材日:2017年12月2日

ジャパンラグビートップリーグ2017-2018第10節 vsNTTコミュニケーションズシャイニングアークス戦のコメント

6週間ぶりに再開された「ジャパンラグビートップリーグ2017-2018」。第9節までを終えて、現在レッドカンファレンス2位のコベルコスティーラーズは、秩父宮ラグビー場にて、同カンファレンス5位のNTTコミュニケーションズシャイニングアークスと対戦した。

この試合のメンバー表には、FL安井、SOイーリといった怪我から復帰した選手や今季初先発出場のFL西林の名前が。また負傷中のキャプテン前川に変わり、CTB山中がゲームキャプテンを務めることになった。山中のキックオフではじまった試合は、5分、PGで先制点を許すと、11分には、神戸陣10mライン付近のNコムボールのスクラムから展開されトライを献上し、0-8に。開始からキックオフが直接タッチラインを割ったり、スクラムで反則を取られたりと、不安な滑り出しとなったが、16分、Nコム陣10mライン付近マイボールスクラムからフェイズを重ね、最後はSHエリスからパスを受けたWTB清水がインゴールへ。イーリのゴールキックも決まり、7-8とする。さらに24分にも、Nコム陣10mライン付近でのターンオーバーからパスをつなぐと、山中が力強い走りでディフェンスを突破しトライを決め、逆転。イーリのキックも成功し、14-8に。その後、オフサイドの反則から相手にPGを決められ、14-11とされるが、前半終了間際に、FBアシュリークーパーがトライをマーク。さらにゴールキックも決まり、21-11とリードを広げて、折り返す。勝負の後半、4分、ゴール前でノットロールアウェイの反則を犯し、PGで得点を許すものの、5分には、アシュリークーパーがこの日2本目のトライを決め、突き放しにかかる。ゴールキックも決まり、28-14。その後も、Nコム陣10mライン付近のマイボールラインアウトからエリスが抜け出し、ゴール前まで迫るなど、チャンスが続く。しかし、13分、Nコム陣22mライン付近でエリスが放ったロングパスが乱れると、そのボールを相手CTBが足にかけ、再び神戸陣に入ったところでキックを転がし、最後は自ら拾い上げてインゴールへ。ゴールキックも決まり、28-21と7点差に詰め寄られる。残り30分、両チームともにミスや反則が出て、トライラインを割ることができない。コベルコスティーラーズがこのまま逃げ切るかに思えたが、ノーサイドの直前、山中が故意のノックオンでシンビンになると、42分には、36分に安井に替わってピッチに立ったLOベッカーがハイタックルでシンビンと、13人で戦わざるを得ない状況になる。懸命にディフェンスするコベルコスティーラーズだったが、45分、ゴール前ラインアウトからモールを押し込まれてトライを許すと、ゴールキックも決められ、28-28でノーサイド。

試合後、マッケイヘッドコーチは「4ポイントを取れる試合でしたが、最終的に2ポイントしか獲得できず、非常に残念に思います。ウインドウマンス中の練習試合や練習では、良い結果を残していたのですが、今日は、ペナルティをもらった後のキックがタッチを割らなかったり、大事なラインアウトでノットストレートになったり、ラインオフサイドが多く出たりと、自分たちで苦しい試合にしてしまいました」と話した。ゲームキャプテンの山中は「後半、反則が多く出てしまい、そこから自陣に戻されてしまった。また後半の半ばから相手のブレイクダウンのプレッシャーが激しくなってきて、思い通りのアタックができませんでした。そして最後に自分を含め、立て続けにシンビンが出てしまって…。規律の面で課題が出ました。終盤戦、負けられない試合が続く中で、引き分けという結果に終わり、悔しく思います」とコメント。

最後の最後ですり抜けていった勝ち点2。トヨタ自動車ヴェリブリッツが、今節コカ・コーラレッドスパークスに勝利し、勝ち点5を積み上げ、勝ち点33で2位に浮上。コベルコスティーラーズは勝ち点31で3位となった。山中は「まだリーグ戦が終わったわけではありません。残り3試合、全力で戦い、良い結果を出したい」と決意を口にした。この悔しさをバネに、コベルコスティーラーズはレッドカンファレンス2位以内を目指して、残り3試合一戦必勝で戦っていく。

木津武士選手、西林宏祐選手、イーリニコラス選手のコメントです。

HO

木津武士選手

「ウインドウマンス中にスクラムのルールが変わり、それに対応しきれなかったところがありました。またラインアウトに関しては、メンバーが変わった時でも精度高くできるようにならないといけません。フロントローとして、セットプレーの安定が一番ですので、次節以降はこの部分の精度を高められるようにしていきたいと思います」

FL

西林宏祐選手

「いつもはキャプテンの前川さんがやっているポジションに入りました。前川さんの求心力は絶大ですので、それと同じようなことはできないけれど、激しくプレーしていこうと思い、特にディフェンスの部分は意識していました。今日のパフォーマンスに関しては、70点くらい。タックルで相手を止めることができましたが、前川さんのように、大事なところでのビッグヒットや流れを変えるようなビッグヒットを出すことができなかった。試合については、前半は相手のテンポに合わせてしまったところがありましたが、途中から立て直していき自分たちのペースで戦えたのですが、後半に入って反則が多くなってしまいました。試合終了間際は、焦りもあって自分たちの本来のプレーができなかったように思います。今日は勝ち切ることができずに悔しさでいっぱいです。個人的には、次節もメンバーに入ることができれば、今日以上のパフォーマンスを見せたいと思いますので、応援よろしくお願いします」

SO

イーリニコラス選手

「勝ちたい気持ちが強かったので、同点という結果に悔しさしかありません。ただ最後の最後で同点にされるような展開にしてしまったのは、自分たちです。トライできる場面もありましたし、もっと早い時間で突き放していれば、あのような展開になりませんでした。後半は特に自分も含めてミスが多かったという反省もあります。タッチキックでのミス、ラインアウトでのミス。そして反則も多かった。自分のプレーにもっと責任を持たないといけません。悔しい結果に終わりましたが、リーグ戦はまだ続きますので、良い結果を出せるようにしていきたいです。今日は寒い中応援ありがとうございました」

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