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試合後のコメント

ジャパンラグビートップリーグ2017−2018第6節 vsヤマハ発動機ジュビロ戦のコメント

 取材日:2017年9月30日

ジャパンラグビートップリーグ2017−2018第6節 vsヤマハ発動機ジュビロ戦のコメント

開幕5連勝中のコベルコスティーラーズは、昨シーズン2位のヤマハ発動機ジュビロと対戦。「これまで勝ってはきていますが、まだ上位チームと対戦していないので、評価はできないですね。ヤマハやパナソニックといったチームに通用するのかどうか」と以前インタビューで語っていた橋本前キャプテン。その言葉通り、成長の真価が問われる一戦だ。

「1週間、いい準備、いい練習をして臨んだ」と皆が口をそろえて言う前半戦の大一番は、手堅いキックの応酬で、互いに譲らない展開に。ヤマハのノーボールタックルからペナルティキックを得て、14分、ゴール前でマイボールラインアウトのチャンスを掴むが、ここでオフサイドの反則となり、スコアボードは動かず。しかし、コベルコスティーラーズは春から強化してきたディフェンスがよく機能し、ヤマハの前進を阻止する。そして、22分、相手SOのキックをキャッチしたWTB林がカウンターアタックを仕掛けると、ヤマハ陣10mライン付近右中間ラックからSHエリス、CTB山中、林と繋ぐと、サポートしていたエリスにパスが渡り、中央にトライ。「アンディー(アンドリュー・エリス)が声をかけてくれて、パスが繋がってよかったです」と林。SOイーリのゴールキックも決まり、7-0とする。33分に、神戸陣ゴール前でヤマハボールスクラムからトライを許し、7-7とゲームを振り出しに戻されるが、その3分後、イーリのHIAによりピッチに入った今シーズン初出場の正面が魅せてくれる。ヤマハ陣10mライン付近で、FL前川のタックルを起点にターンオーバーすると、エリスからパスを受けた正面が鋭い走りでゴールライン直前まで迫る。ゴール前に形成したラックから正面がパスアウト、山中、大橋と細かく繋ぐと、ラストパスを受けた安井がディフェンスを切り裂き左中間へ。山中のゴールキックも決まり、14-7と再びリードを奪う。さらに前半終了間際には、神戸陣10mライン付近のヤマハボールラインアウトでの相手のミスボールを、HIAのためにエリスの代わりに入った梁がキャッチし、キックを転がすと、ヤマハ陣22mライン付近で安井がボールキープ、ゴール前ラックから橋本がボールを裁くと、パスを受けた正面がインゴールへ。ゴールキックも決まり、21-7とする。「ゲームプラン通りに進めることができた」と、ハーフタイムトークショーでベテランの佐藤が語っていたように、いい形でコベルコスティーラーズは前半を終えた。

後半も先にスコアしたのはコベルコスティーラーズ。5分、ヤマハにシンビンが出て、数的優位な状況で迎えたヤマハ陣ゴール前での神戸ボールラインアウトからFW、BK一体となったアタックで、最後は前川がトライをマーク。ゴールキックも決まり、28-7。このまま勢いを加速するかと思われたが、9分にトライを奪われると、27分には、10mライン付近のラインアウトからフェイズを重ねられトライ献上、9点差に詰め寄られる。しかしヤマハの反撃もここまで。31分に正面が、この日2トライ目のトライを上げ、33-19。さらにボーナスポイントを獲得したいコベルコスティーラーズは、40分に反則を得ると、試合終了を告げるホーンが鳴り響く中、ゴール前ラインアウトからトライを狙いにいく。攻守が目まぐるしく入れ替わる激しい攻防の末、44分、ヤマハ陣ゴール前でこぼれ球を重が拾い上げると、アシュリークーパーからパスをもらったベッカーが右隅へとグラウンディング。執念のトライでコベルコスティーラーズは、ヤマハに3トライ差をつけて、33-19で勝利。ボーナスポイント1を含む勝ち点5をもぎ取った。

試合後、マッケイヘッドコーチは「ヤマハを相手に、このような結果を得ることができ、満足しています」とひと言述べた後、「セットプレーとゲインラインを超えさせないことが重要だと考えていました。スクラムもいい勝負ができましたし、ラインアウトもよかった。またゲインラインを突破させず、相手の勢いを失わせたことが勝利につながりました」と総括。前川キャプテンは「ロングキックを使ってくるヤマハにキックで陣地を取らせなかったですし、いいランナーに対して強いコンタクトで当たっていくことができました。今日はゲームプラン通り戦うことができ、チームとして成長を感じることができた試合になりました」と自信を深めた様子だった。

次節はキヤノンイーグルスとの対戦となる。「試合を重ねるごとにチームは成長をしています」と前節の試合後、ベテランの平島が話したよう、コベルコスティーラーズはこれからも進化を止めず、チーム一丸となって目の前の戦いに挑む。

木津武士選手、橋本大輝選手、山中亮平選手、正面健二選手のコメントです。

HO

木津武士選手

「ヤマハはスクラムを武器にしているチーム。プレッシャーを受ける場面もありましたが、全体的にはうまく組むことができました。またラインアウトもよかった。セットプレーが安定していたことが勝因だと思います。特にスクラムは前節からロックがベッカーから安井に代わり、2列目が軽くなったのですが、それにも随分慣れてきました。これからもセットプレーの安定を第一に、BKに良い球を供給できるようにしていきます」

FL

橋本大輝選手

「フィジカルバトルになると思っていましたが、そこで互角以上に戦うことができ、またキックゲームでも優位に進めることができました。特に前半はゲームプラン通り。後半に入り、受け身になり押された時間もありましたが、我慢することができました。チームは、試合毎によくなってきています。でも、まだまだ伸びしろがある。キヤノン戦でも成長を感じられるような良い試合をしてボーナスポイントを取って勝利したいと思います」

CTB

山中亮平選手 (マンオブザマッチ受賞)

「キックを使って、敵陣でラグビーするゲームプランでした。キックチェイスしプレッシャーをかけることができましたし、ディフェンスもよく機能していました。相手はボールキャリアーが強いので、そこで激しくファイトできたことがよかったと思います。(自分自身のパフォーマンスについて)マンオブザマッチは今シーズン初めてです。コンディションが上がってきて、いい感じで動けていますので、これを継続していきたいです」

SO

正面健二選手

「2トライは、ラッキーでした!前節ではリザーブに入ったのですが、出番がなくて、今シーズン初出場となりました。いつでも出られるように準備をしていましたし、試合に出たら良いプレーを見せられるという自信があったので、今日はチャンスをもらい、自分らしさを出せたと思います。また月曜からしっかり準備をして、メンバーに絡めるようにしていきます」

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