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試合後のコメント

ジャパンラグビートップリーグ2017−2018第5節 vs 東芝ブレイブルーパス戦のコメント

 取材日:2017年9月22日

ジャパンラグビートップリーグ2017−2018第5節 vs 東芝ブレイブルーパス戦のコメント

1週間のインターバルを挟んで、前節と同じく東京・秩父宮ラグビー場にて金曜ナイターで行われた第5節 vs 東芝ブレイブルーパス戦。相手は、現在3連敗中であるものの、「フィジカルが強いですし、タフな戦いになると思います。FW戦が鍵になるので、FWの一人として頑張ります」と前キャプテンのFL橋本(大)。

大粒の雨が降る中、CTB山中のキックオフではじまった試合は、7分、22mライン付近の東芝ボールのスクラムから先制トライを許し、追いかける展開に。さらに14分にも、ハイタックルの反則からPGを決められ、0-8。その後も自陣で戦いを強いられるが、スクラムでの東芝の反則をきっかけに敵陣へ。そして、21分、東芝陣10mライン付近のマイボールラインアウトからプレッシャーを受けながらもなんとかキープすると、右中間ラックからSHエリスがパスアウト、ボールを受けたLO安井からトップリーグ初スタメンのFBアシュリークーパーへ素早く内返しのパスが通り、そのまま40m走り切って、日本での初トライをマークする。27分には、ゴール前ラインアウトからモールで前進した後、ラックサイドをFWで攻め込んで、最後はエリス、HO木津とつないで、ラストパスを受けた安井がインゴールへ。CTB山中のゴールキックも決まり、10-8と逆転に成功する。しかし、リードもつかの間、38分、ハーフライン付近で、WTB林がキックで転がしたボールを取られ、攻守が入れ替わると、相手SHの絶妙なチップキックをSOが捕球し、トライを許してしまう。ゴールキックも決まり、10-15と再び追いかける展開に。

後半も最初に得点したのは東芝。9分、神戸陣10mライン付近から橋本(大)から代わったLO張が放ったパスを、3番にインターセプトされ、トライを献上。ゴールキックも決まり、10-22と差を広げられる。「リードはされていましたが、ディフェンスシステムを崩されてトライを取られた訳ではないので、焦りはありませんでした。相手のプレッシャーに対して受けに回らず、体を張り続ければチャンスはあると思っていました」と試合後に話してくれたベテランPR平島。14分、安井が、東芝陣ゴール前で相手のキックをチャージダウン、その平島が、こぼれ落ちたボールを拾ってゴール中央へ。自身にとって6年ぶりとなるトライをマークした。ゴールキックも決まり、17-22。その3分後には、林のカウンターアタックを起点にパスをつないで、東芝陣22mライン付近右中間のラックからエリス、イーリ、安井とつなぎ、ラストパスをもらったFL前川が左隅へトライ。22-22とゲームは振り出しに戻る。20分、フロントローが全員代わった相手ボールスクラムでコラプシングの反則となり、東芝にPGを決められ、22-25と再逆転されるが、コベルコスティーラーズは規律を守り我慢強く戦う。28分には、WTB大橋が得意のキックチェイスから突き刺さるようなタックルをお見舞いし、反則を誘うと、ゴール前ラインアウトからモールを押し込み、前川が再び試合をひっくり返すトライを決める。イーリのゴールキックも決まり、29−25に。残り10分、東芝のアタックにも粘りのディフェンスを見せ、チャンスを与えない。終了間際には、イーリが約45mのPGを成功し、32-25でノーサイド。苦戦を強いられながらも、コベルコスティーラーズが勝利をもぎ取った。

試合後、マッケイヘッドコーチは「追いかける展開になりましたが、常に選手たちがファイトし続けてくれ、接戦をものにすることができました。まずは、選手たちを褒めたいですね」と笑顔を見せた。前川キャプテンは「厳しい展開となることは想定していましたので、追う展開になっても落ち着いてプレーできました。フィジカルを前面に出し、戦えたことが勝利につながりました」とコメント。自身のマンオブザマッチ受賞については「今日のパフォーマンスはあまりよくなくって」と苦い表情。しかしマッケイヘッドコーチは「どの試合でもコンスタントなパフォーマンスを発揮してくれていますね」と主将のプレーを賞賛した。次節は、昨季2位のヤマハ発動機ジュビロとの対戦となる。前川は「フィジカルな戦いになると思います。そこで真っ向勝負します!」と宣言。

今節同様に厳しい戦いが予想されるが、コベルコスティーラーズは特別な1戦に備え、最高の準備をして臨む。

平島久照選手、安井龍太選手、林真太郎選手、アダム・アシュリークーパー選手のコメントです。

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平島久照選手

「(後半14分のトライについて)いつぶりか分からないくらい、久しぶりのトライです(※2011-2012シーズン第6節 vs NTTドコモ戦以来)。左足のキッカーとわかっていたので、安井と一緒にプレッシャーをかけたら、安井の手にうまく当たったという感じですね。試合内容に関しては、1週間のブレイク中に、東芝が立て直してきて、フィジカルでくるのは分かっていました。そこで受けずに体を張って、最後まで我慢できたことが勝利に繋がったのだと思います。スクラムについては、相手のフロントローの3人とは、代表でずっとやっていたので、お互いをよく知っていることもあり、反則を取ったり、取られたりとイーブン。僕や木津が抜けてからのスクラムはメンバーが代わったばかりでプレッシャーを受けましたが、その後、修正し、安定したスクラムを組めていました。そこは良かったと思います。連敗をしているとはいえ、フィジカルが強い東芝に、我慢の末に勝てたことは次に繋がります。次節の対戦相手はヤマハと、また厳しい戦いになると思いますが、神戸は1試合ごとにレベルが上がっています。このまま継続して、次節もフィジカル、セットプレーでプレッシャーをかけて、勝利を掴みとりたいです」

LO

安井龍太選手

(隣は東海大学の先輩、東芝ブレイブルーパスの三上正貴選手)

「チャージの場面は、左足のキッカーが蹴ってくると思っていましたので、狙っていきました。うまくハマって、らっしーさん(平島)の久々のトライのお膳立てができて良かったです。(前半21分のアシュリークーパー選手のトライについて)サインプレーだったのですが、クーピー(アシュリークーパー)がいいコースに走ってくれて、トライになりました。(前半27分の自身にトライについては)東芝はラック周辺のディフェンスが固いので、アタックの幅を広げたら、それがはまりました。それに、木津さんがいい感じにパスを出してくれて。(試合全体について)(アンドリース)ベッカーの代わりに、3年ぶりのLOに入りました。ラインアウトは何度も合わせたので、いい形で試合に臨むことができました。今日は、リードはされていましたが、フィジカルで受けに回らず、ディフェンスで常にファイトできたことが勝因だと思います。僕自身、あまりアタックした記憶がなくて。チームとして、いいディフェンスができたことが良かった。次節の対戦相手のヤマハも、FWに自信を持っているチーム。昨シーズン、敗れた相手ですし、FW戦で優位に立って、いい結果が出せるようにしたいと思います」

WTB

林真太郎選手

「今シーズン初めての先発出場だったのですが、前半、ミスをたくさんしてしまって。このままじゃマズイと思い、後半はカウンターのチャンスがあれば積極的に攻めようと臨みました。後半に関してはまずまずのパフォーマンスだったと思います。ただトータルで見るとどうか。WTBがミスをするとトライチャンスを潰すことになり、チームの勢いを失うことになります。WTBとしてはまだまだ課題が多いと思った試合になりました」

FB

アダム・アシュリークーパー選手

「初めての先発出場は素直に嬉しく思います。また今日は80分間フル出場し、ゲームフィットネスに関して手応えを感じるができたのも収穫です。試合については、今日のような天候での試合は接戦になる可能性が高い。そこで相手の激しさに対応できたことが勝因だと思います。トップリーグは、質の高いラグビーをしていますし、スピードもあり、激しい。徐々に対応できていますので、これからさらにパフォーマンスを上げていきたいですね」

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