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試合後のコメント

ジャパンラグビートップリーグ2017−2018第2節 vs 宗像サニックスブルース戦のコメント

 取材日:2017年8月26日

ジャパンラグビートップリーグ2017−2018第2節 vs 宗像サニックスブルース戦のコメント

地元・神戸に宗像サニックブルースを迎えての第2節。アタッキングラグビーを標榜する両チームの対戦は、予想を覆し、ロースコアの展開となる。共に決め手に欠き、グラウンド中盤で一進一退の攻防が続く。0−0で迎えた28分、コベルコスティーラーズは、サニックス陣10mライン付近で反則を得ると、PGを選択。FBレイのキックはわずかに外れ、失敗に終わる。そして、35分、サニックス陣ゴール前でFL橋本がキックチャージに成功し、パスをつないで、SOイーリが自ら持ち込み、グラウンディング。両チーム通じて初のトライに会場は大いに湧き上がるが、橋本の後に、ボールを触ったFL前川のプレーがノックオンの判定となり、ノートライとなる。逆に39分、サニックスにPGを決められ、先制を許す。前半終了間際、フェイズを重ね、約2分にわたりアタックするが、ハンドリングエラーが出て、ハーフタイムへ。

追いかける展開に、選手全員が集まり、「後半はテリトリーを取ることを優先しよう」と確認しあったという。サニックスのキックオフではじまった後半、ボールをキープしたコベルコスティーラーズは自陣22mライン付近からSHエリスがキックを蹴り上げる。それを取りにいった相手FBへ、初スタメンを勝ち取ったWTB清水がタックルに入り、ノックオンを誘う。そこから流れは一気にコベルコスティーラーズへ。4分、レイが約30mのPGを決め、3−3の同点。9分にも、PGで加点し、6-3と逆転する。相手にミス、反則もあり、優勢となったコベルコスティーラーズは、18分、サニックス陣22mライン付近マイボールスクラムから展開すると、イーリが左前方へとキックパス、それをWTB大橋がキャッチし、サポートしていたレイにつなぎ、トライ。ゴールキックも決まり、13-3と突き放す。39分にも谷口がトライを決めて、20-3で試合終了。

コベルコスティーラーズは相手をノートライに抑え、開幕2連勝を飾った。試合後、マッケイヘッドコーチは「タフなゲームになりました。前半を0-3で折り返し、どちらに転んでもおかしくない状況でしたが、選手たちは落ち着いており、ハーフタイムにゲームプランを修正し、勝ち切ることができました」と安堵の表情を浮かべた。前川キャプテンも「厳しい試合でした」とひと言。続けて「サニックスのディフェンスがよく、プレッシャーを受け、アタックでのミスが多く出てしまいました。後半は敵陣に入ってプレーしようと話し、それがうまくいきました」と振り返った。

次節は、万博記念競技場で、昨シーズン、逆転負けを喫したクボタスピアーズとの対戦となる。リベンジを果たすべく、万全の準備をして臨む。

伊藤鐘史選手、イーリニコラス選手、清水晶大選手、コディ・レイ選手のコメントです。

LO

伊藤鐘史選手

「セットプレーを含めFW戦は、神戸にアドバンテージがあると思っていました。その部分では優位に立てましたが、全体的にアタックの精度が低かったところが課題です。ディフェンスは昨シーズンから随分改善されているので、アタックの部分を積み上げていかないと。特にターンオーバーしてからのアタックの精度をあげていかないといけません。開幕戦からの課題でもあるので、修正していきたいと思います」

SO

イーリニコラス選手

「前半はアタックでなかなかフェイズを重ねることができず、フラストレーションがたまる展開になりました。前半は敵陣に入ってプレーする時間が短かったので、ハーフタイムはキックを使ってテリトリーを取るゲームプランに修正しました。後半18分のコディのトライは、僕のキックの精度はあまりよくなかったのですが、大橋さん、コディとつながって、トライになったのはラッキーだったなと。この2試合についていうと、ディフェンスはよく機能しています。しかし、アタックが昨シーズンの流れになっていません。昨シーズンはディフェンスの薄いところにボールを持ち込み、前に出ることができていたのですが、今シーズンはそれができていない。アタッキングラグビーを標榜していますので、自信を取り戻せるよう、いい準備をして、次節に臨みたいと思います」

WTB

清水晶大選手

「入部してから、本職であるSO以外にも、練習の際、インサイドCTBやFBをすることが多く、WTBでも時々プレーすることがありました。ただ公式戦にWTBで出るのはラグビー人生で初めてだったので、体を張ることやチームに勢いをつけるプレーを全力でやろうと試合に臨みました。それにWTBらしいスピードもないので、タッチには出されないようにボールキープだけはしようと思っていました。この部分についてはできたかなと思います。後半開始早々のキックチェイスについては、いいボールが来たので、追うことができました。周りの方から流れを変えたといってもらえたのはうれしい。今日の出来は70点くらいです。どのポジションでもいいので、これからも試合に出て、チームの力になれるよう頑張ります!」

FB

コディ・レイ選手

「マンオブザマッチは素直にうれしいですね。開幕戦、第2節と、個人的には、試合を楽しむことができています。キックに関しては、開幕戦では1本、今日は1本ミスをしましたが、調子は悪くありません。キックの調子が良いと、ほかのプレーにもいい影響を与えるので、この2試合は自信をもってプレーできています。今後もキックを含めて自分の役割をパーフェクトに遂行できるようしていきたいと思います

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