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試合後のコメント

ジャパンラグビートップリーグ2017−2018第1節 vs NTTドコモレッドハリケーンズ戦のコメント

 取材日:2017年8月18日

ジャパンラグビートップリーグ2017−2018第1節 vs NTTドコモレッドハリケーンズ戦のコメント

14年ぶりのトップリーグ優勝を目指すコベルコスティーラーズの戦いの火蓋が切って落とされた。

ジャパンラグビートップリーグ2017−2018初戦の相手は、トップチャレンジから今季、1シーズンでトップリーグに返り咲いたNTTドコモレッドハリケーンズ。「FL(ハインリッヒ・)ブルソーがいるので、ブレイクダウンでプレッシャーを受けないようにしていきたい。逆にそこでプレッシャーをかけ、いいボールをバックスに供給したい。ただ、相手がどこであれ、春からやってきたディフェンス、セットプレー、進化をさせたアタッキングラグビーを出すだけです」と前川キャプテン。残暑が厳しい中で、17時、キックオフを迎えた。試合はいきなり動く。相手キックオフをWTB大橋がキャッチすると自陣からワイドに展開し、ドコモ陣深くに入る。2分、相手のキックを22mライン付近で、WTBアンダーソンがキャッチ、右中間のラックからSHエリス、LOベッカーとつないで、最後はエリスが右隅にグランディング。FBレイのゴールキックは外れたものの、開始早々のトライに会場は湧き上がる。その後、汗でボールが滑る中でハンドリングエラーが多く出たり、スクラムで押し込まれたりしたが、16分、22mライン付近マイボールスクラムで押し込むとエリス、SOイーリにパスが渡り、イーリが左隅にキックパス、それを大橋がタッチライン際でタップし、レイが拾い上げてトライ。レイのゴールキックも決まって、12−0とする。26分、30分、35分とPGで小刻みに点を奪われ、12-9と3点差に迫られるが、37分、ドコモ陣10mライン付近マイボールラインアウトからプレッシャーを受けながらもなんとかボールをキープし、ハーフウェイライン付近中央のラックから9-12-7-8と展開すると、谷口からパスを受けた木津がビッグゲイン、サポートしていたエリスにパスを通すとそのまま中央にトライ。ゴールキックも決まり、19-9と突き放して、ハーフタイムへ。

レイのキックオフではじまった後半、開始早々、ドコモにトライを奪われ、19-16と再び3点差に詰められるが、14分、17分とPGで加点し、25−16。互いに足が止まる中で、続々とフレッシュレッグが投入される。終盤に入り、コベルコスティーラーズは、28分に60mを走りきった大橋が、37分にエリスがトライを奪い、39-16でノーサイド。3トライ以上の差をつけてボーナスポイントを獲得しての勝利となり、勝ち点5を得た。

試合後の記者会見でマッケイヘッドコーチは「ラスト20分まで引き離すことができずに厳しい展開となりましたが、初めてトップリーグに出場した渡邉、清水(晶)、重、アシュリークーパーにとっては勝利し特別な思い出になったことでしょう」と笑顔を見せた後、1トライを上げるなど、大活躍だったベテランの大橋のプレーについて聞かれ、「素晴らしいトライでした。彼はチームにエネルギーを与えてくれる。また練習からいい姿勢で取り組んでくれて、素晴らしいチームマンであり、いいお手本ですね」と評価した。前川キャプテンは「セットプレーについては、序盤、スクラムは少し押し込まれる場面もありましたが、対応できましたし、ラインアウトも100パーセントでした。セットプレーはよかったです。ディフェンスに関しては、ペナルティが多かったのが反省点です。またターンオーバーした後の精度など、課題も出ました。次節に向けて修正していきたい」と振り返った。なおマンオブザマッチには3トライをマークしたアンドリュー・エリスが選ばれた。

木津武士選手、アンドリュー・エリス選手、重一生選手、大橋由和選手、アダム・アシュリークーパー選手のコメントです。

HO

木津武士選手

「序盤はスクラムで相手に対応できなかったのですが、修正することができたのはよかった。ただもっと早くに気づくようにしないといけません。(前半37分の自身のゲインについては)いいボールをもらったお陰です。内からアンディ(アンドリュー・エリス)が来ていたので、うまく繋がりました。アンディはチャンスで顔を出してくれるので、頼もしいですね。個人的には、5月に怪我をし、なんとか開幕戦に間に合わせることができました。これまで春はずっと代表やサンウルブズでプレーしていたので、それができないということに寂しさを感じました。代表への欲は今まで以上に強いです。また日本代表やサンウルブズに選ばれるよう、トップリーグでいいパフォーマンスを発揮します!」

SH

アンドリュー・エリス選手

「私自身、開幕戦をとても楽しみにしていましたし、チームもよい練習ができていたので、それが結果につながったのだと思います。また今日の試合については、ディフェンスがよかった。皆、タックルした後にすぐに立ち上がってラインに入っていました。そこは今後も継続してやっていきたいと思います。(自身のハットトリックについて)3トライというのは、自分のキャリアの中でも初めてのこと。とても気分がいいですね。今日は帰ってビールでお祝いします!」

CTB

重一生選手

「1年目から開幕戦にスタメンに入ることができ、責任を感じましたし、緊張感がありました。そのため前半は気持ちが入りすぎて、固くなってしまって、ミスや反則をしてしまったのが、悔しい。後半はリラックスして臨め、自分の強みであるコンタクトの部分を出すことができました。今日はコミュニケーションのところなど、反省すべき点が多く、自分としては60点の出来。次節では、今日よりも良いパフォーマンスを発揮できるよう頑張ります」

WTB

大橋由和選手

「(後半28分の60m独走トライについて)まさか走り切れるとは思っていませんでした。後半相手も疲れてきていて、チームもあまりよくない中で、いいところでトライを獲ることができてよかったです。今日の試合は、チームとしてやろうとしている形はできていたのですが、ミスが出て、トライを獲り切るところまでいかなかった。精度、運動量が課題です。ディフェンスに関しては、少し気が抜けるところがありましたが悪くはなかったと思います。個人的にもキック処理を含め、ミスがありましたので、個人としてもチームとしても、次節では、精度高いプレーをご覧いただけるようしたいと思います」

UTB

アダム・アシュリークーパー選手

「出場時間は20分ほどでしたが、初めてのトップリーグの試合を楽しむことができました。ただコンディションは、80から85パーセントなので、早く100パーセントになるようやっていかないといけません。チームの印象は、オフロードパスが多く、驚きましたね。またターンオーバーからアタックするチームだなと。今日はミスが多かったですが、初戦はミスがつきものです。細かい部分を修正して、次節では今日よりもいい内容の試合をしたいと思います」

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