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2017年最初の試合となった第14節 vs クボタスピアーズ戦は、前節に続き、キンチョウスタジアムで開催された。時折激しい雨が降る中行われた試合は、相手に立て続けに反則があり、開始からクボタ陣でゲームを進める。ゴール前に迫り、スクラムでプレッシャーをかけるコベルコスティーラーズ。さらに反則の繰り返しで相手No.8にシンビンが言い渡され、数的優位な状況に。そして、11分、クボタ陣ゴール前でのマイボールラインアウトをスティールされるが、キックをFL安井がチャージし、インゴールに転がったボールをPR山﨑が抑えて先制のトライ。ゴールキックも決まり、7-0とする。このままコベルコスティーラーズが主導権を握るかと思われたが、14分、LO中島が危険なタックルにより退場となると、26分にトライを献上し、7-5と迫られ、ゲームはどちらに転ぶか分からない展開に。追い打ちをかけるように14人で戦うコベルコスティーラーズにアクシデントが重なる。28分、トライゲッターのFB山下（楽）が、37分には、スクラムの安定を担ってきたPR山下（裕）が負傷し、ピッチを後に。それでも29分、36分に、PGで加点し、13-8と5点リードで折り返す。

このまま逃げ切りたいところだったが、一人少ないコベルコスティーラーズは自陣でプレーする時間が長くなる。12分、PGを決められ、13-11 と差を詰められると、19分、自陣ゴール前でのキックをチャージされ、これを起点にトライを奪われ逆転を許してしまう。ゴールキックも決まり、13-18。この試合、初めて追いかける展開となったコベルコスティーラーズは、24分、ノットリリースザボールを誘い、SO山中がゴール正面約35mのPGを沈め、16-18とする。その差はわずか2点。31分にも、PGのチャンスが訪れるが、約45mのキックはわずかに距離が足らずに失敗に。残り10分、コベルコスティーラーズは果敢に攻めるが、ターンオーバーされたり、キックで下げさせられたりし、反撃の糸口が掴めない。逆に37分、22mライン付近のクボタボールラインアウトからフォワードの連続攻撃で前進を許し、失トライ。ゴールキックも成功し、16-23とされてしまう。スタンドからコウベコールが起こる中、アタックを仕掛けるが、ボールを奪われ、そのままノーサイド。コベルコスティーラーズは、今シーズン、4敗目を喫した。

試合後、マッケイヘッドコーチは「14人となり、一人一人がよりハードワークしないといけなくなって、チャンスを作るのが難しくなってしまった。クボタは限られたチャンスをモノにし、トライに結び付けた。言い訳はしない。レッドカードが出たが、勝ち切らないといけない試合だった」と総括。橋本は「レッドカード、怪我人。苦しい80分間でした」とコメントした。

この敗戦でコベルコスティーラーズは4位が確定し、日本選手権出場を逃した。マッケイヘッドコーチは「トップチームに勝つためには、アタック、ディフェンス、セットプレー、すべてがそろわないといけないが、神戸はコンスタントにいいプレーができなかった」とその要因を話す。悔しい結果となったが、シーズンはまだ終わったわけではない。最終節は、ノエビアスタジアム神戸に全勝のサントリーサンゴリアスを迎えての一戦となる。「我々は失うものは何もない。思い切った試合をするだけ」とマッケイヘッドコーチ。ファンの皆様方のためにも、コベルコスティーラーズはホームで意地を見せる。