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試合後のコメント

ジャパンラグビートップリーグ2016-2017第13節 vs 近鉄ライナーズ戦のコメント

 取材日:2016年12月25日

ジャパンラグビートップリーグ2016-2017第13節 vs 近鉄ライナーズ戦のコメント

前節でヤマハ発動機ジュビロに敗れ、優勝の可能性が消滅したコベルコスティーラーズ。「チームのプライドのためにも、もう一度、自分たちの強みを思い出して、そして、神戸のアタックをしよう」と主将の橋本は話し、近鉄ライナーズとの阪神ダービーに向けて準備をしてきた。試合は開始1分、ゴール正面約45mからペナルティゴールを狙うが、CTB山中のキックはわずかに距離が足らず失敗に。その後、橋本の言葉の通り、コベルコスティーラーズはFW・BK一体となって攻め込むが、近鉄の固いディフェンスに阻まれ、なかなか前進することができない。スコアが動いたのは14分。近鉄陣22mライン付近の神戸ボールスクラム。「相手の強みであるスクラムでしっかりプレッシャーをかけていこう」と意思統一していたFW8人がスクラムを押し込み、反則を得る。ここでPGを選択し、山中がなんなく沈め、3-0。さらに直後のキックオフをLOベッカーが長い手でキャッチすると、そのまま豪快に突進し、勢いのあるアタックでゴール前へ。相手の反則があり、ゴール前ラインアウトのチャンスを得る。ここは近鉄の必死のディフェンスの前に得点に結びつけることができなかったが、相手陣で攻め続けるコベルコスティーラーズ。18分、10mライン付近のラインアウトからBKへと展開し、FB山下(楽)、WTB中濱、最後にCTBバイフへと繋いで、インゴールへ。ゴールキックも決まり、10-0とする。31分にも、ゴール前スクラムから流れるような攻撃で山下(楽)がトライを上げ、追加得点。34分にPGを許すが、17-3で折り返す。

前半36分にPR山下(裕)がシンビンとなり、一人少ない状況で再開された後半。相手が深く蹴ったキックに対し、山中のキックがチャージされ、あわやトライかという場面もあったが、FL橋本らが必死で戻ってゴールラインを死守し、相手のノックオンとなる。安堵したのも束の間、ゴール前でオフサイドの反則を犯すと、近鉄はスクラムを選択。時計の針は6分となっていたが、山下(裕)は戻ることができない。ピンチは続き、9分、スクラムでの反則から速攻を仕掛けられ、トライを奪われてしまう。ゴールキックは外れて、17-8。ここでようやく山下(裕)のシンビンが解け、15人に。ここからコベルコスティーラーズが躍動する。13分に山中が、16分に山下がトライをマークし、31-8とリードを広げる。残り20分もコベルコスティーラーズペースでゲームは進み、36分にもWTB今村がトライを決め、38-8でノーサイド。コベルコスティーラーズが勝ち点5を上げ勝利した。

試合後、マッケイヘッドコーチは「今日の一戦は、ヤマハ戦の敗戦を経て、チームを立て直すという意味でもとても重要な試合。すべての選手が努力し、グラウンドで結果を出してくれたことをうれしく思う」とコメント。橋本も「今日の試合は自分たちの持ち味が出せました。また近鉄の強みであるセットプレーでも十分に戦えました。あとは規律。そこをきっちり守れるようになれば、もっと良くなる」と述べた。 トップリーグも残すところ2試合。「日本選手権出場を目指して、我々がコントロールできるのは、2試合でベストパフォーマンスをし、やるべきことをやるのみ。あとは待つしかない」とマッケイヘッドコーチ。橋本は「ベスト尽くす!」とただひと言、力強く宣言してくれた。

木津武士選手、西林宏祐選手、イーリニコラス選手、山中亮平選手のコメントです。

HO

木津武士選手

「近鉄が強みとしているスクラムでプレッシャーをかけようと意識していました。ヤンブーさん(山下裕史)がシンビンの時はしんどかったですが、そこで乗せることなく、対応できたことが良かった。セットプレーが安定していたことが、今日のポイントになったと思います」

No.8

西林宏祐選手

「公式戦初先発となりました。今シーズンはタックル回数、タックル成功率など、ディフェンスを成長させようと取り組んできました。今日の試合ではその部分を見せようと臨んだのですが、ディフェンスではあまり思うような結果を残すことができなくて。それについては残念ですが、持ち味であるアタックでは、ボールをもらう回数も多く、いいパフォーマンスができたように思います。残り2試合、出場できたら、80分間、安定したディフェンスと持ち味のアタックでアピールし続け、マンオブザマッチを狙いにいきます!」

SO

イーリニコラス選手

「試合については、前半は近鉄のディフェンスが良く、ミスが出て、獲り切ることができなかったのですが、後半に入り、我慢して攻めて、相手のディフェンスに穴が空いたり、ミスが出たりして、自分たちの流れにもっていくことができました。今日は完璧ではないですが、神戸のラグビーをやり切ることができたと思います。個人的には、ウインドウマンス前の(第9節)NEC戦で怪我をし、(第11節)東芝戦から復帰したのですが、東芝戦もヤマハ戦もあまり出番がなくて、悔しい思いをしました。今日はボールを動かすことを意識し、そこはできたかなと。今後は、トップレベルでのSO としての経験を積み、復帰してもすぐに使ってもらえる選手になれるよう努力していきたいです」

CTB

山中亮平選手 (マンオブザマッチ受賞)

「今日はCTBに入りましたが、CTBでもSOと同じように周りとコミュニケーションを取って、ゲームコントロールし、かつタテに強くいったり、ブレイクダウンに入っていったりしようと思っていました。ミスもありますが、しっかりゲームコントロールもでき、今日の試合を含め、ここ何試合か安定したプレーができていると感じています。ただ後半すぐのキックは、反省しないといけません。あそこでトライをされていたら、流れが一気に変わっていたかもしれないですから。(後半13分、近鉄にトライをされた直後の自身のトライについて)敵陣でボールキープし、強いプレーをしていけば、獲れると思っていました。そういうプレーをFWもBKも意識し、つないでいって、そうしたらたまたま自分のトライになったという感じです。流れを引き戻せたことは良かった。プレースキックも安定していますので、このまま好調をキープして、勝利に貢献できるようにしたいです」

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