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試合後のコメント

ジャパンラグビートップリーグ2016-2017第11節 vs 東芝ブレイブルーパス戦のコメント

 取材日:2016年12月11日

ジャパンラグビートップリーグ2016-2017第11節 vs 東芝ブレイブルーパス戦のコメント

2試合連続で行われるノエビアスタジアム神戸で開催のホームゲーム。初戦の相手は今シーズン、これまで4勝6敗と低迷する東芝ブレイブルーパス。黒星が先行しているとはいえ、昨シーズンは2位、常に上位に位置する強豪であることに変わりない。「フィジカルの強い東芝に対し、そこで上回っていくこと」をテーマに、この一戦に臨んだ。前節から続けてSOのポジションに入った山中のキックオフではじまった試合は、開始2分、東芝陣10mライン付近で反則をもらい、PGを選択。山中がなんなく沈め、3-0。その後もコベルコスティーラーズが自分たちのリズムでゲームを展開する。8分には、ゴール前ラインアウトからモールを押し込み、FL橋本がインゴールへ。ゴールキックも決まり、10-0とする。15分にPGで得点されるが、地元のファンの後押しもあり、東芝に圧力をかけ続け、スクラムでコラプシングの反則を得て、20分、PGで加点。さらに30分には、東芝陣22mライン付近で相手ボールのラックからこぼれ出たボールにSHエリスが反応し、CTBバイフに繋ぐと力強い走りでディフェンスをなぎ倒し、最後はサポートしていたルーキーのCTB林にパスが渡り、トライ。ゴールキックも成功し、20-3とリードを広げる。前半残り5分は、自陣でのハンドリングエラーやスクラムでの反則により、ゴールラインを背負うディフェンスの時間となるが、身体を張って凌ぎ切り、ハーフタイムへ。

前半のよい流れをそのままキープし、後半最初に得点したのもコベルコスティーラーズ。9分、東芝陣10mライン付近の神戸ボールスクラムからBKヘと展開し、FB正面が右隅にトライ。難しい角度のゴールキックを山中が決め、27-3とする。13分に、この試合、初めてトライを奪われるが、主導権を握っていたのはコベルコスティーラーズ。18分、PGで加点。結局、TMO判定によりスローフォワードがありノートライとなったが、その直後の東芝のキックオフを獲得し、FW・BK一体となった攻撃でインゴールへ。素晴らしいアタックにスタンドから大きな歓声が湧き上がった。しかし、残り時間15分となったあたりから、形勢が逆転する。24分、東芝陣ゴール前でオフサイドの反則を犯すと、相手FBがクイックスタート。一瞬の隙をつかれて、そのままインゴールまで走り切られてしまう。ゴールキックも決まり、30-17。ジリジリと差を詰められる中で、規律が守れず、反則を連発。35分には、自陣22mライン付近の相手ボールラックで倒れ込んだ伊藤にシンビンが言い渡される。36分、ゴール前ラインアウトからボールをつながれ、トライを献上。ゴールキックも成功し、30-24とされる。14人で戦うコベルコスティーラーズだったが、なんとか6点差を守り切り、ノーサイド。30-24で勝利し、勝ち点4を獲得した。

試合後、マッケイヘッドコーチは「タフなゲームになると予想していたが、なんとか勝ち切ることができた」と安堵の表情を見せた後、次節のヤマハ発動機ジュビロとの対戦に向けて、「ブレイクダウンは修正しないといけないが、相手がどうであれ、神戸のスタイルを貫く。自分たちのラグビーの精度を高めることにフォーカスし、準備をする」と話した。主将の橋本は「ヤマハ戦は、ファイナルだと思って戦います。僕たちはアタックのチームなので、80分間、どれだけアタックの時間を増やせるか。アタックの精度、そしてディフェンスの連携を高めていきます」とコメント。今節は、終盤、相手から圧力を受け、勢いを失い、80分間、自分たちのラグビーをやり切ることができなかった。課題が残る試合となったが、1週間、最高の準備をし、首位・ヤマハに挑む。

山下裕史選手、山中亮平選手、今村雄太選手のコメントです。

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山下裕史選手

(マンオブザマッチ受賞)

「フィジカルバトルになると思っていました。東芝はスクラムやモールでプレッシャーをかけてくる。そこで上回ることができ、勢いに乗れて、いいスタートが切れたのですが、終盤、相手に流れがいったところで簡単にトライを獲られ過ぎてしまいました。守りに入ってしまったので、フィジカルのところで勝とうと確認しあい、なんとか逃げ切ることができました。勝つことができ、ほっとしています。次節の対戦相手のヤマハはFWが強いチームです。しっかり準備をして、勝利を飾ることができるようにしたいと思います」

SO

山中亮平選手

「前節(宗像サニックスブルース戦)はプレースキックの調子が悪過ぎたので、どこに問題があったのか映像で確認し、それを踏まえて、1週間、練習を積んできました。試合前のウォーミングアップの時から100%だったので、いけるかなと。結果的に6本中6本と全部決めることができて良かったです。SOに入って今シーズン、2試合目ですが、いい感じでゲームが作れています。次節も期待していてください」

WTB

今村雄太選手

「先発出場は第4節以来です。試合から離れていたので、前半は感覚が鈍っている感じがありましたが、後半はボールを持つ機会が増え、チームを勢いづかせるプレーができたと思います。ただ突破できても、ラストパスがスローフォワードになったり、自分の判断が遅かったり、反省すべき点もありますので、そこは修正していきたいと思います。チームとしては、前半からフィジカルバトルで上回ることができて得点を重ねることができたのですが、終盤、疲れたところでプレーの質が落ちて、反則を繰り返してしまいました。1つのプレーで流れは変わってしまうので、規律の部分はもう一度、見直さないといけません。次節のヤマハ戦は、重要な試合です。この一戦が決勝だと思ってしっかり準備をして臨みたいと思います」

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