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試合後のコメント

ジャパンラグビートップリーグ2016-2017第10節 vs 宗像サニックスブルース戦のコメント

 取材日:2016年12月4日

ジャパンラグビートップリーグ2016-2017第10節 vs 宗像サニックスブルース戦のコメント

約5週間の休止期間を経て、ジャパンラグビートップリーグ2016-2017 が再開された。第10節の相手は、今季、トップリーグに再昇格し、東芝ブレイブルーパスを破るなど、台風の目になっている宗像サニックスブルースだ。敵地・グローバルアリーナに乗り込んでの一戦、朝から雨が降るあいにくの天候となったが、スタンドには大勢のお客様の姿が。関西からも足を運んでくれた方も多く、そんな熱いファンの皆様の前でいい試合を見せたいところ。

この日、SOには、これまでの9試合ではCTBを務めていた山中が入り、またルーキーのCTB林がトップリーグデビュー、WTB中濱、FB正面が今季初先発と、前半戦から大幅にメンバーを替えて臨んだ。相手キックオフではじまった試合は、序盤からコベルコスティーラーズが主導権を握る。6分、相手の反則で得たペナルティキックで、サニックス陣22mライン付近のラインアウトにすると、FW・BK一体となった攻撃を仕掛けて、正面が先制のトライ。10分には、ゴール前ラインアウトからモールを押し込み、HO金井がインゴールへ。12分には、バイフが個人技によるビッグゲインからトライをマークする。開始15分で3トライを奪ったコベルコスティーラーズは、その後も攻撃の手を緩めず、17分、21分、29分にもトライを挙げる。前半終了間際にゴール前のスクラムからBKへと展開され、トライを献上するが、36-7と大量リードで折り返す。

後半1分、相手WTBに大きくゲインを許し、トライを決められてしまうが、すぐさま獲り返す。6分、相手の反則から得たペナルティキックでゴール前ラインアウトにするとモールを押し込み、トライをマーク。前節のNECグリーンロケッツ戦ではラインアウトが安定せず苦しんだが、この日は、ラインアウトも、スクラムも、相手を凌駕、そして山中の左足からの繰り出すキックも冴え渡り、終始コベルコスティーラーズがゲームを支配する。さらに15分、24分に、現在、トライランキング2位のWTB山下(楽)が立て続けにトライをし、53−14とリードを広げる。その後、互いに1トライずつ決め、60-21でノーサイド。コベルコスティーラーズは勝ち点5を獲得、マンオブザマッチには3トライを挙げる活躍ぶりを見せたバイフが選ばれた。

試合後、マッケイヘッドコーチは「宗像サニックスブルースはアタックさせると非常に危険なチームであり、スピードあるラインディフェンスをする。この試合に向けて、相手をリスペクトし、しっかり準備をしてきました。試合全体を通じて、いいパフォーマンスをし、試合の中で長い時間、我々がゲームをコントロールできたことが勝利に繋がりました」とコメント。また今季初先発となった選手については「選手層を厚くすることを常に考えて強化を進めていますので、自信を持って彼らをグラウンドに送り出しました。彼らはその期待に応えてくれて、いいプレーをしてくれた」と評価した。主将の橋本は「今日は相手にアタックさせる機会が少なく、いいゲームができました。これから強豪との対戦が続きますが、今日のように自分たちのラグビーをして勝利したい」と残り5試合に向け、意気込みを口にした。

次節からの2連戦は、ノエビアスタジアム神戸で開催のホームゲームとなる。「課題であったディフェンスだけでなく、カウンターアタック、ターンオーバーからのアタック、そしてセットプレー、モールのドライブなどにも磨きをかけてきた」とマッケイヘッドコーチは話す。東芝ブレイブルーパス、ヤマハ発動機ジュビロと厳しい戦いが続くが、ウインドウマンスで進化を遂げたコベルコスティーラーズは、きっと壁をぶち破ってくれるはずだ。

山﨑基生選手、林真太郎選手、中濱寛造選手、正面健司選手のコメントですのコメントです。

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山﨑基生選手

「ウインドウマンス期間中、FWはセットプレーを中心に、かなりキツイ練習をしてきました。今日の試合では、ラインアウトのディフェンスも良かったですし、モールもしっかり押していけて、FWとしては思い通りのゲームができました。個人的には5試合ぶりの先発出場。セットプレーを第一に、持ち味であるボールキャリーでもチームに貢献できるよう意識していたのですが、今日はその部分も良かった。このような試合をこれからもしていきたいと思います」

CTB

林真太郎選手

「OBの吉田永昊さんをはじめとする会社の部署の方々がわざわざ神戸から応援に駆けつけてくれて、みんなの前でいいプレーをしたいと思っていました。持ち味はアタックなのですが、なかなかフリーでボールを持てる状況がなくて。もっと自分から声を出して積極的にボールをもらったり、隣のトニーさん(バイフ)が強いので、トニーさんを生かしたり、サポートをしにいったりすれば良かったかなと。今日はタッチに出されてしまったり、コーディのトライ(後半33分、TMO判定によりトライ直前にオブストラクションがあり無効に)の前に不必要な反則をしてしまったり、判断の甘さやコミュニケーションという点で課題が出てしまいました。これらを改善して、これからもメンバーに絡んでいって、より活躍したいと思います」

WTB

中濱寛造選手

「出場したいという気持ちはもちろんずっとありました。いつかチャンスは来ると思い、モチベーションを下げずに取り組んできたところを評価してもらえたのだと思います。今日はボールタッチの回数を多くしようと意識していましたが、天候もあり、難しかった。でも、いいところでラインブレイクし、チャンスメイクでき、いい感触で試合を終えることができました。このチャンスを生かして、もっと活躍できるようにしたい。ぜひトライに期待していてください」

FB

正面健司選手

「試合内容については、キックで前に出て、相手陣でプレーするというゲームプランがはまった。特に前半の入りがよく、そのまま勢いに乗れました。個人としては、ディフェンス、ハイボールの処理、キックカウンターといった与えられた役割をやり切ろうとグラウンドに出ました。ハイボールの処理は、前半の初っ端、いきなりノックオンしてしまいましたが…。キックカウンターはチームに勢いを出せたと思います」

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