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試合後のコメント

ジャパンラグビートップリーグ2016-2017第2節 vs パナソニックワイルドナイツ戦のコメント

 取材日:2016年9月2日

ジャパンラグビートップリーグ2016-2017第2節 vs パナソニックワイルドナイツ戦のコメント

開幕戦で逆転勝利を収めたコベルコスティーラーズは、第2節、トップリーグ3連覇中のパナソニックワイルドナイツと対戦した。トップリーグ初年度の対戦での白星以降、なかなか勝利することができない相手。「今シーズンこそ」という思いで、この一戦に挑んだ。

パナソニックのキックオフではじまった試合は、前半8分、キックパスを相手WTBがインゴールで抑え、あわや失トライかという場面があったが、TMO判定の結果、オフサイドとなりノートライに。逆にこれがコベルコスティーラーズに流れをもたらし、10分、相手陣22mライン付近で反則を得てSOコディのPGで先制。しかし、「ブレイクダウンでプレッシャーをかけられ、攻撃がスローダウンさせられた」と試合後、SH梁が話していたように、自分たちのリズムに持ち込むことができず、ミスや反則が出てしまい、もどかしい時間帯が続く。26分には、ハーフライン付近のラインアウトを起点に、BKへと展開され、最後はゴール前のラックから相手PRが飛び込み、トライを献上。ゴールキックも決まり、3-7とリードを許す。40分にもPGで追加得点され、3-10で前半を折り返した。

追いかける展開となった後半2分、コベルコスティーラーズは、22mライン中央付近の反則で得たPGをコディが決め、6-10と点差を詰める。ここからの追い上げが期待されたが、前半同様に、ハンドリングエラーなどのミスや反則が出て、攻撃を継続できない。SH佐藤、LO安井、No.8谷口、HO金井らを投入し、流れを変えようとするが、チャンスを逃さない試合巧者ぶりを発揮するパナソニックを前に、18分、34分と、スクラムからトライを奪われ、6-30でノーサイド。またしてもコベルコスティーラーズは、パナソニックに苦杯をなめさせられた。

試合後、ジム・マッケイヘッドコーチは「言い訳はしません。パナソニックがうまくゲームマネジメントしました。神戸は、スクラムも、ラインアウトも良かったのですが、ブレイクダウンをコントロールできませんでしたし、相手陣でのアタックの精度が良くなく、スコアに繋げることができなかった。ゲームマネジメントがうまいパナソニックに対して、どうやって戦うのか、模索しないといけない」と総括。

キャプテンの橋本は「最初の20分はうまく戦えましたが、終わってみれば、80分間、相手の土俵で戦ってしまった」と振り返った。長きに渡るトップリーグの戦いは、まだはじまったばかり。マッケイヘッドコーチは「今日は苦い敗戦になりましたが、私は選手を信じています。チーム一丸となって、今後の戦いに臨んでいく」と前を向いた。

第3節 vs コカ・コーラレッドスパークス戦は、9月10(土)、石川県西部緑地公園陸上競技場にて18時キックオフだ。

勝木来幸選手、木津武士選手、安井龍太選手、梁正秋選手のコメントです。

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勝木来幸選手

「初めてパナソニック戦のメンバーに入りましたが、試合運びがうまいチームだなと思いました。(トライを)獲らないといけないところで獲ってくる。また2人目の寄りがとても早かった。見習わないといけない点が多いと感じました。今日は後半23分からの出場でしたが、個人的にスクラムが課題だと言われていたので、そこを意識していました。もっとプレッシャーをかけることができたように思いますが、全体的にはよい感触で組むことができ、手応えを感じました。今後はより長い時間グラウンドに立つことができるよう、首脳陣や周りの信頼を勝ち取れるように努力していきます」

HO

木津武士選手

「パナソニックの強さ、上手さの前に、自分たちのアタックができなかった。強いなというのが、悔しいですが、正直な感想です。相手は誰が出ても同じレベルで試合ができる。神戸もそういうチームにしていかないといけません。まだトップリーグははじまったばかりですので、気持ちを切り替えて、次節に臨みます」

LO

安井龍太選手

「ハンドリングエラーでリズムを失い、それを修正することができずにノーサイドを迎えてしまったという印象です。ガチンコでぶつかってやられたというよりも、相手のゲームマネジメントのうまさにやられました。決してコンタクトで負けていた訳ではないです。ただ相手の方がうまくスペースに運んで、少ないチャンスをものにした。神戸は反対にそのチャンスを単純なミスで潰した。自分自身としては、後半、不安定な時間帯がきた時に、インパクトのあるプレーでチームに勢いをもたらす“フィニッシャー”の役割をマッケイヘッドコーチに任されたのですが、数少ないチャンスで、相手にボールを渡してしまうミスをしてしまいました。フィニッシャーとしての務めを果たすことができなかったのが悔やまれます。1つ1つプレーの精度を上げるなど、今日出た課題をしっかり修正していきたいと思います」

SH

梁正秋選手

「“テンポよくクィックな球出し”を意識していましたが、ブレイクダウンが良くなく、スローにさせられてしまいました。球出し、スクラムの後の判断など、SHとしてのスキル不足や相手SHとの力の差を痛感しました。今シーズン、トップリーグ2試合を経験し、ラックからいいキャリーができるようにしっかりクィックに素早い球さばきをしたり、判断ミスなくゲームメイクしたりするところがまだまだだなと感じています。シュガーさん(佐藤貴志)やアンディー(アンドリュー・エリス)から教えてもらったりして、より成長したいと思います」

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