close-up KOBE -Long interview-

ロングインタビュー

退団選手インタビュー Part.4 アーロン・クルーデン

 取材日:2022年5月13日

退団選手インタビュー Part.4 アーロン・クルーデン

アーロン・クルーデン

AARON CRUDEN

PROFILE
  • 1989年1月8日生まれ、ニュージーランド出身
  • マナワツ(NPC)→ハリケーンズ(SR)→チーフス(SR)→モンペリエ(仏)→コベルコ神戸スティーラーズ(2020年度)
  • ポジション/スタンドオフ
  • 2021−2022シーズンまでの公式戦出場回数/13
  • 代表歴/ニュージーランド代表(50キャップ)

「精度高く神戸のラグビーを遂行すれば結果はついてくる! 来シーズンは優勝してファンの皆様に笑顔を届けてください」

今後はどうされるのでしょうか?

「まだ決めていいんです。あと1、2年プレーして、将来的にはフルタイムの主夫をするかもしれないですね(笑)」

日本でプレーした2シーズンはどうでしたか?

「ニュージーランドで長年プレーし、違う国で、違うラグビースタイルを経験したいと思い、フランスに渡り、そして日本に活躍の場を移しました。この2シーズンは怪我さえなければ、もっとチームに貢献できたんじゃないかと悔しさもありますが、ニュージーランドやフランスとも違うラグビースタイルを経験し、日本のラグビー界の成長を間近で見られたことは良かったです」

ご自身のパフォーマンスについて、あまり納得されていないのでしょうか?

「昨シーズンは、小さな怪我が多くて、パフォーマンスが安定せず、悩んだこともありました。実際プレータイムもあまりなくて…。今シーズンは、良いコンディションでチームに戻ってくることができましたし、日本のラグビーやチームのラグビーシステムもよく理解した上で試合に臨み、昨シーズンよりも良いプレーができたと思います。また、試合だけでなく、準備の段階でも、チームに貢献できたのかなと。チームに貢献したいという思いが強かったので、今シーズンに関して言えば、結果は7位と望んでいたものではなかったですが、個人的には最低限の仕事はでき、及第点だったと思います」

チームメイトで能力の高さに驚いた選手はいますか?

「(山下)楽平です。彼は、頭がいい選手ですし、才能があり、スキルも高い。一緒にプレーしていて、楽しかった。彼がボールを持った時は、チームメイトとしてだけでなく、1ファンとして見ている自分もいて、ワクワクさせてもらいました。今回、日本代表候補に選ばれましたし、これからさらに素晴らしいラグビー人生を送って欲しいですね」

印象に残っている試合を教えてください。

「強いチームと対戦することが好きなので、埼玉ワイルドナイツや東京サンゴリアスといった強豪との対戦は、敗れましたが、学ぶことも多くて良い経験になりました。特に、埼玉ワイルドナイツとの2試合は、あと少しのところで勝利できたのにと悔いが残りますが、思い出に残る戦いになりました」

チームメイトとの思い出は?

「コロナの影響で制限があり、みんなと外で食事したりできなかったのですが、ウエイトトレーニングの時に、コスチュームを着て練習をするなど、クリエイティブな企画をして、皆で笑い合って、エナジーを生み出しました。時には真剣に、時には笑って、チームメイトとは素晴らしい時間を過ごすことができました。それから、加古川工場に行ったことも良い思い出です。スティールワーカーがどんな仕事をしているのか知ることができて素晴らしい経験になりました」

チームに期待することは?

「精度高く神戸のラグビーを遂行すれば、今シーズン最後の2試合のように結果がついてきます。この2シーズンは優勝することができず、選手の中で、勝利への貪欲さや勝ちに対してハングリーさが増していると思います。オンフィールド、オフフィールドでさらにハードワークし、来シーズンは頂点に立ってくれることを期待しています」

チームメイトへメッセージを。

「ラグビーだけでなく、オフフィールドを楽しみながら、ハードワークし、クリエイティブなラグビーで、ファンの皆様に勝利と笑顔を届けてほしいと思います。皆さんの活躍を楽しみにしています」

ファンの皆様へメッセージをお願いします。

「2シーズン応援ありがとうございました。コロナ禍ということで、スタジアムで皆様の声を聞くことはできなかったですが、皆様のチームを愛する気持ちや情熱は伝わっていました。来シーズンは、チームメイトが皆様の応援に対して、優勝という恩返しをしてくれることと思います。これからもチームの後押しをよろしくお願いします!」

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