チーム

8月9日(火)レガシー活動「阪神・淡路大震災から地域を学ぶ」を行いました。

コベルコ神戸スティーラーズは、神戸をホストタウンとして、チームや地域の歴史や文化を学び、その学びから地域の皆様との絆を深め、地域の皆様から愛され、誇りとされるチームとして戦うことをチーム力の源泉としています。

8月9日(火)、チームや地域の歴史、文化を学ぶ「レガシー活動」の一環として、「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」の見学および、震災時に救援活動に尽力された自衛隊兵庫地方協力本部長 1等陸佐 高岡久様から講話をいただきました。

まずは6000人を超える尊い命を奪った阪神・淡路大震災を後世に伝えていくため、20024月にオープンした「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」へ。全選手、スタッフ総勢80名は、震災発生直後の破壊のすさまじさを映像や音響で体感したり、復興に至るまでの神戸の街と人を描いたドラマを視聴したりするなど、震災追体験をした後、震災関連資料を見て回り、当時のご苦労やどうやって神戸の街が復興したのかを学びました。

その後、神戸製鋼所 神戸本社ビルに移動し、自衛隊兵庫地方協力本部長 1等陸佐 高岡様の講話を拝聴。震災当時の状況や自衛隊の救援活動の様子をお話いただいた後、阪神・淡路大震災や東日本大震災などの災害派遣を通じて高岡様が感じたことについて。高岡様は、自助=自分で自分を守ること、共助=周りの人と助け合うこと、公助=市役所や消防・警察による救助活動や支援物資の提供など、公的支援のこと を説明した上で、

1)自助のための準備=非常食などの備蓄や避難経路の確認

2)共助の心=自分が持っている生きる力をほかの人にわけ与えようとする心

3)優しさ、思いやり=平時でその心がないと、災害時に優しさ、思いやりのある行動はできない

3つの重要性などを述べられました。

1)では、自助のための準備が整っていないと共助ができないと話され、

2)の公助の心については、体を張ったプレーで国民に勇気や活力を与えるラグビーの『One for all,all for one』に通じるものだとも。

3)については、一番大事なことだと強調され、ラグビーにおいても、日頃から仲間に対して優しさ、思いやりの心がないと、試合でもチームメイトのために体を張ることができないのではないかと語られました。

質疑応答では、井関選手が「共助の心が大事だと言われましたが、実際に震災当時、市民の皆様の行動はどうだったのでしょうか?」と問い、高岡様は「避難所でもとても協力的でした」と回答。また、新加入の五十嵐選手からは「災害時が起きた時のために日頃から準備しておくべきものは?」と質問があり、「1週間ほどの食料品と水があれば安心だと思います」との答えが。前田(剛)選手が「災害派遣時にチームで救援活動する上で大事にしていることは?」と疑問を投げかけると、高岡様は「一人一人が最大限の力を発揮できるよう意識しています」と言われ、ここでもラグビーに通じるものがありました。

最後に橋本(皓)キャプテンが「自衛隊の方々の救援活動のお話から神戸の街がどうやって復興を遂げたのかを学ぶことができましたし、災害時に大切なものには、ラグビーやチームに通じるものが多く、今日はたくさんのことを得ることができました。この経験をチームがひとつになるために生かしていければと思います。今日はありがとうございました」と挨拶。高岡様からは「これからも応援しているので、頑張ってください!」と激励の言葉をいただき、講話は終了しました。

橋本(皓)キャプテンは、この日を振り返り、「『人と防災未来センター』の見学は個人的に今回で2度目です。1度目は入団1年目、ポジションごとに行われたチームビルディングの時に訪れました。忘れていることも多く、改めて震災の被害の大きさや当時の苦労を知ることができました。高岡様のご講話は、自助や公助、思いやり、優しさの大切さなど、チームに通じることも多くて為になりました。これまでは会社がどうやって阪神・淡路大震災から復興してきたのかについて学ぶ機会が多かったのですが、今日は神戸市の復興の道のりを見て、地域のことをより深く知ることができ、非常に良い経験になりました。これをチーム力の向上にいかしていきます」とまとめてくれました。

「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター」のスタッフの皆様、自衛隊兵庫地方協力本部長 1等陸佐 高岡様および関係者の皆様、ありがとうございました。

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