チーム

7月9日「リポビタンDチャレンジマッチ2022」フランス代表戦に山中亮平選手、李承信選手が出場しました。

72日に行われたフランス代表との第1戦目は、前半こそ1313と同点で折り返したものの、後半に入ると日本代表にミスや反則が出て、最終的に2342で完敗という結果に。リベンジを誓う第2戦に、第1戦目で80分間攻撃のタクトを振った李承信選手と、ベテランらしく安定感あるプレーを見せた山中亮平選手がスタメン入りしました。

会場となった国立競技場には、国内テストマッチ史上最多記録となる570111人(「ワールドカップ2019日本大会」は除く)もの観客が集結。李選手のキックオフではじまった注目の一戦は、9分、ラインアウトから展開され、フランス代表に先制のトライを許します。反撃に転じたのは12分、キックカウンターからボールをつないでビッグゲインをすると、ゲラード・ファンデンヒーファー選手(S東京ベイ)からラストパスを受けた山中選手がインゴールへ!さらに、19分には、李選手のPGを決め、87とします。さらに前半終了間際には、ハーフウェイライン付近で相手のミスボールを拾い上げると、湧き出るようなサポートからテンポよくボールをつないで、最後は山中選手がこの日2本目のトライをマーク!李選手のゴールキックも決まり、157で折り返しました。

木曜日の記者会見で、ジェイミー・ジョセフ日本代表ヘッドコーチは「試合の中でバランスとコントロールをしていくことが大事だ。21歳と若い李は、先週の試合からの学びをいかして試合をコントロールしていってくれることだろう」と話していました。その言葉通り、日本代表はキックを巧みに使い、効果的にエリアマネジメントを進めます。

後半もそのまま日本代表のペースで進み、格上のフランス代表から大金星を上げるかと思われましたが、フランス代表は次々と交代選手を投入し、ギアを上げると、4分、20分にPG3点ずつ刻み、1513とその差は2点差に。日本代表もカウンターアタックを仕掛けて攻め込むも、トライラインが遠く、逆に31分、フランス代表に22mライン付近中央のスクラムからトライを献上し、逆転されてしまいます。35分には、ゴール前ラインアウトからの攻撃でテビタ・タタフ選手(東京SG)がインゴールへ飛び込みましたが、残念ながらTMOでノックオンと判定され、ノートライに。日本代表はフランス陣内で懸命なプレーを見せますが、そのまま1520でノーサイド。日本代表の主将、坂手淳史選手(埼玉WK)は、「悔しいです。57000人の観客の前で、今日は特別な日にしようという思いがありましたが、少し及ばない点がありました」とコメント。

ジョセフ日本代表ヘッドコーチは「自分たちは新しいチームとしてスタートし、若い選手に経験を積ませることができたツアーになりました」と話していました。

日本代表の夏の活動は、このテストマッチをもって終了します。日本代表および、山中選手、山下(楽)選手、中嶋選手、李選手の応援ありがとうございました!

山中選手
「1試合目はキックを使わずアタックを継続するマインドセットでしたが、今日は、キックする場面、パスをつないでアタックする場面のバランスを取りながら、うまく試合を進めることができました。ただ、後半にミスが続いてしまい、残念な結果になってしまって…。カウンターアタックを積極的に仕掛けていこうというプランの中で、個人としては強い気持ちを持ってしっかりボールを運び、チャンスを作れたところは良かったです。今日の2本のトライについては、外の選手につないで、サポートしたところでラストパスをもらったもの。練習からやっていて、チームで獲ったトライです。敗れたことは悔しいですが、自分の役割は果たせたと思います。(李)承信については、テストマッチの経験も少ないので、迷うこともあるだろうと思い、ゲーム中は常にコミュニケーションを取っていました。でも、堂々とプレーしていて、見ていても安心感がありましたね。今日は、57000人というたくさんの観客の前でプレーし、ワクワクしましたし、試合を楽しめました。来年、ワールドカップフランス大会が行われますが、目の前のことに集中し、まずは秋のツアーにまた選ばれるよう頑張ります」

李選手
「先週の試合はボールを継続して攻撃し、後半エナジーダウンしてしまいました。その経験から、2戦目に向けて、自陣での戦い方やキックの使い方など、1週間かけて準備し、チームとして1戦目よりもキックを多く使って試合を進めるゲームプランで臨みました。キックゲームはほとんど経験がないのですが、SHの(齋藤)直人さんとコミュニケーションを取りながら、判断し、うまく試合を運べたように思います。課題はコンタクトエリアです。負けたことは悔しいですが、10番としてゲームコントロールなど成長できたと思います。今後は、出場した3試合のテストマッチでは、自分の持ち味であるランを出すことができなかったので、10番としてチームのゲームプランを遂行しながら、強みを出していけるようにしたいと思います。このツアーに参加するまでは、ワールドカップ出場は漠然とした目標でしかなかったのですが、テストマッチを経験し、ワールドカップメンバーに入りたいという気持ちが強くなりました。秋も、日本代表に招集されるように、しっかりコンディションを作り、アピールしていきたいと思います!」

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