チーム
6月5日(木)「NTTリーグワン2024–25シーズン総括記者会見」を行いました
6月5日(木)スティーラーズ記念館(旧クラブハウス)にて弘津 英司チームディレクター(以下、TD)、デイブ・レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ(以下、HC)、ブロディ・レタリック、李 承信共同キャプテンが出席し、「NTTジャパンラグビー リーグワン2024–25シーズン総括記者会見」を行いました。
今シーズン、コベルコ神戸スティーラーズはリーグ戦18試合を10勝8敗勝ち点51で5位という成績で終え、上位6位が激突するプレーオフトーナメントに進出。残念ながら準決勝でリーグ戦1位通過の東芝ブレイブルーパス東京に敗れ、優勝という目標を達成することはできなかったですが、3位決定戦で21シーズンぶりに埼玉パナソニックワイルドナイツに勝利し、リーグワン発足後最高順位となる3位でシーズンを締めくくりました。
阪神・淡路大震災発生から30年という神戸市、兵庫県をホストエリアに持つチームにとって特別なシーズンの戦いを終え、弘津TDは
「特別なシーズンということで優勝して地域の方々に恩返しがしたかったのですが、3位という結果に終わりました。ただ、3位決定戦で見せたゴール前での執念のディフェンスは素晴らしかったですし、選手は持っている力をすべて発揮してくれました」と述べると、
続けてレニーHCが
「チームには素晴らしい選手、スタッフが揃っており、シーズンを通して彼らが全力で仕事をしてくれました。リーグ戦はスロースターターとなり、序盤戦で勝ち切らないといけない試合を落としましたが、徐々に目指すラグビーができるようになり、最後3位決定戦で勝って良い形でシーズンを締めくくることができたことはハッピーです。また、3位決定戦には5人の25年度新加入選手を起用しました。若い選手の台頭はチームの将来にとって重要です。チームの成績も昨シーズンの5位から3位と上げることができたので、来シーズンは今シーズン学んだことを活かして、さらなる高みを目指します」と総括。
その後、レタリック共同キャプテンが
「決勝戦に進みたかったという思いはありますが、3位決定戦で勝利できたことは良かったです。3位決定戦の埼玉パナソニックワイルドナイツ戦と逆転勝ちした第12節の東京サントリーサンゴリアス戦は、今シーズンのハイライトになりました。もちろん、目指すべきところは優勝です。それが達成できなかった悔しさと勝利へのハングリー精神を持って来シーズンまた戦っていきます」と決意を語りました。
李共同キャプテンは
「震災から30年という大事なシーズンということで、いつも以上に神戸市、兵庫県というホストエリアに対して、思いを強くして望みました。試合を重ねるごとに良い準備ができ、それを試合でそのまま出すことができるようになりました。求めていた結果ではないですが、3位決定戦で勝利し、応援してくれているスティールメイツの皆様と喜びを分かち合うことができたことは良かったです。来シーズンはチャンピオンを目指して頑張ります」とコメント。
その後の質疑応答では、「1.17メモリアルジャージ〜阪神・淡路大震災30年〜」を着用して出場したノエビアスタジアム神戸で開催の第5節浦安D-Rocks戦についての質問が飛び、李共同キャプテンは
「本当に特別な試合になりました。全員で『阪神淡路大震災1.17のつどい』に参加し、誰を代表して戦うのか強く意識して試合に臨み、勝利ができて、街の方々に思いを伝えることができたと思います。これからも震災のことを語り継いでいき、次世代に伝えることがチームとして使命だと思います」と話していました。
シーズンを通して出た課題については
レタリック、李共同キャプテンともに「精度」といい、特にトップ3といった強豪との試合ではハイプレッシャーがかかる中で精度が低くなってしまったと反省の弁。レニーHCは精度に加え、スマートにキックを使って敵陣で戦うことが必要だと述べ、「3位決定戦ではキックを有効的に使ってテリトリーを獲得し、精度高くプレーしトライを取り切ることができました。また、80分間集中力を切らさずに戦うことも重要です。その部分も成長させないといけない」とキックでのテリトリーバトルと80分間の集中力について言及。
今シーズンも昨シーズンと同様に「精度」といった課題が出ましたが、リーグ戦半ばから2025年度新加入選手が出場し若い選手が台頭するなど、来シーズンに向けて手応えを感じられる1年になったと思います。
来シーズンこそはリーグワンの頂点に立つことができるように全力で取り組んでまいりますので、引き続きコベルコ神戸スティーラーズの応援よろしくお願いします。