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KOBELCO

【レポート】KOBELCO CUP 2024に選手、スタッフを派遣しました

7月31日(水)~8月3日(土)に長野県上田市菅平高原にて「KOBELCO CUP 2024第20回全国高等学校合同チームラグビーフットボール大会、第14回全国高等学校女子合同チームラグビーフットボール大会」が行われました。

合同チームが出場する「全国高等学校合同チームラグビーフットボール大会」は、ラグビー競技の全国的な普及と発展に大きく寄与する大会のひとつであり、全国9ブロックから選抜されたU17代表選手による「U17の部」と、単独でチームを編成することができない、部員不足の高校の生徒でU18の選抜チームを編成した「U18の部」で構成されており、今年で20回目の開催です。また、「全国高等学校女子合同チームラグビーフットボール大会」は、15人制ラグビーの試合を行う機会が少ない女子選手に15人制ラグビーを経験する場を提供しています。

高校生ラガーにとって夏の一大イベントとなった同大会にコベルコ神戸スティーラーズの現役選手15名とチームスタッフ2名の計17名を派遣し、U18の部および女子の参加チームの指導を行いました。

選手、スタッフの担当ブロックはこちら

 

8月1日(木)は開会式と男女ともに予選リーグ(2試合)を実施。

2日(金)は各ブロックに分かれて翌日の決勝リーグに向けて練習を行った後、菅平高原国際リゾートセンターにて選手と高校生たちの交流会を開催しました。

交流会は、MBS川地 洋平アナウンサーの進行のもと、山下 裕史選手、山下 楽平選手、山中 亮平選手によるトークショーからスタート。3選手が菅平にまつわる思い出や高校時代にこれだけは負けないと思っていたことや忘れられない一戦などについてトークを展開し、質問コーナーでは、イベント中に山下(裕)選手の体重を超える130kgを目指すと宣言したU18東海ブロックの岡村 徹くんが試合前の緊張をほぐす方法を問うと、山下(裕)選手は『緊張は悪いことではない』とした上で、最終的に試合前にしっかり準備すれば緊張していても良いプレーができると答えていました。岡村選手には、なんとサプライズで山下(裕)選手から着用していた帽子がプレゼントされる場面も。その後、ミニボールを賭けたブロック対抗ラグビーボールリレーが行われ、大盛況のうちに交流会は終了しました。

また、この日の夜にはKOBELCO CUP20周年記念式典も開催。

最終日にあたる3日(土)は、カップ(予選1位リーグ)、プレート(予選2位リーグ)、ボウル(予選3位リーグ)の決勝リーグです。このチームで試合ができるのは残り2試合のみ。各ブロック、結束力がより高まり、仲間のためにハードワークする姿があちらこちらで見られました。白熱の戦いが繰り広げられた結果、U18の部カップは、九州ブロックが優勝!指導を行った山下(楽)選手は高校生から胴上げされ、感謝の思いを伝えられていました。

 

U18の部 九州ブロック(カップ優勝)担当の山下 楽平選手
「九州ブロックは、子どもの頃からラグビーを経験している選手が多く、個々のスキルが高いチームです。それに加えて、どの選手も素直で、教えたことをすぐに理解し吸収してくれて、指導するのが楽しかったです。ただ、大会直前に集まったばかりの合同チームということで、予選リーグの初戦は、選手間で声が出ず物静かなチームという印象だったのですが、コミュニケーションの大切さなどを伝えると、試合を重ねるごとに連携が良くなっていき、決勝リーグでは2試合ともに相手を0点に押さえて、優勝することができて!チームの目指すディフェンスから切り返してスコアするという理想的な試合運びができたと思います。僕自身、初めてKOBELCO CUPに指導者として参加させていただき、たくさんの収穫がありました。高校生たちの『うまくなりたい』という積極的な姿勢に触れて、改めて頑張ろうという気持ちにさせてもらいました」

 

女子のカップトーナメントは、関東ブロックを破った九州ブロックが頂点に立ち、母校である佐賀工業高校の女子選手らを指導した牛原選手も破顔。

 

女子の部 九州ブロック(カップ優勝)担当の牛原 寛章選手
「はじめて女子選手を教えるということで不安はありましたが、母校である佐賀工業高校の選手がいたこともあり、すんなりチームに入っていけました。また、みんな意欲的でわからないことがあれば、すぐに聞いてきてくれて、それもやりやすかったです。彼女たちにはディフェンスシステムやセットプレーを中心に指導しましたが、特に強調したのは、合同チームということで絆を大事にして1つのチームとして戦うことです。試合のたびにコミュニケーションがよくなっていって、それが大会3連覇に繋がったのかなと思います。指導を通じて、僕自身、伝えることの大切さを学んで良い経験になりましたし、実りある時間を過ごすことができました」

 

プレートやボウルでも熱戦が繰り広げられ、選手も高校生たちと同じように熱くなる姿が印象的でした。

 

U18の部 近畿ブロック(ボウル優勝)担当の山中 亮平選手
「KOBELCO CUPには第1回大会の時に、U17近畿ブロックの一員として参加したことがあります。そして20回大会という節目の年に、初めて指導者としてKOBELCO CUPに参加することになりました。交流会では入場の際に大きな拍手を送ってもらって、すごく嬉しかったです。担当した近畿ブロックは、力はあるのですが、自分たちのミスから予選リーグで北信越ブロックに接戦で敗れ、2試合目も同点という結果に終わり、ボウルに回ることになりました。決勝リーグでもミスが出て初戦は同点でしたが、最後の試合でエナジーを出して思い切りプレーしてくれたこともあり勝利することができました。短い期間でしたが高校生の指導をし、楽しんでプレーする姿に刺激をもらいました。KOBELCO CUPは、単独チームでは試合ができない高校の選手や女子選手にとって、全国のチームと対戦できる貴重な大会です。これからもずっと続けてほしいと思います」

 

女子の部 東北ブロック(プレート2位)担当の今村 順一スタッフ
「現役時代、KOBELCO CUPには女子の部が7人制の大会として行われていた時に近畿ブロックのコーチとして帯同したことがありますが、アカデミーコーチとして派遣されるのは今年が初めて。普段はSCIXラグビークラブで女子選手を指導していますが、短期間で選手とコーチの関係性を築くことの難しさを改めて感じて、個人的にはもう少しこのチームで長くやりたかったという思いがあります。女子の部に関しては、昨年まで育成リーグと決勝リーグに分かれて大会を行っていたのですが、レベルが上がってきたことがあり1つのリーグで戦うことになりました。昨年まで東北ブロックは育成リーグだったのですが、予選リーグで四国ブロックを破り、プレートの決勝リーグでは強豪の近畿ブロックには負けましたが、最後、中国ブロックに勝利し、東北ブロックのレベルが上がっていることが実感できました。個人としては、コーチとして自分自身のことを選手にわかってもらうことの難しさも感じましたが、指導者としての経験値を上げることができた大会になったと思います」

 

また、U17の部では、カップで近畿ブロックが優勝しました。

第20回全国高等学校合同チームラグビーフットボール大会の試合結果はこちら

第14回全国高等学校女子合同チームラグビーフットボール大会はこちら

 

閉会式の後は、どのチームも記念写真を撮って思い出づくり。選手も指導したブロックの高校生たちと最後の交流を楽しんでいました。

天気にも恵まれ、素晴らしい大会となった20回目のKOBELCO CUP。今後もコベルコ神戸スティーラーズは、KOBELCOグループの一員として高校生ラグビーの活性化・普及を支援してまいります。

なお、参加した高校生たちの思いやコベルコ神戸スティーラーズの選手の指導ぶりは、後日、Sports Naviにてご紹介させていただきます。こちらも楽しみにお待ちください。

 

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