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KOBELCO

close-up KOBE -Long interview-

ロングインタビュー

2025-26シーズン 退団選手インタビュー Part.7 WTB杉本 崇馬選手

 取材日:2026年6月15日

2025-26シーズン 退団選手インタビュー Part.7 WTB杉本 崇馬選手

今シーズンは地域の方々との交流を担当する「コミュニティグループ」の一員としてSteel Mates感謝祭2025-26の企画立案などを行った杉本選手。グラウンド内外でさまざまなことに積極的に取り組み、昨年からはSNSアカウント『ソマライフ』で自身の1日のルーティンやチームメイトの密着動画を投稿し、ラグビーを見たことがないという方々からも注目を浴びるようになりました。今後はオーストラリアのクラブチームでプレーすることを決意し、ラグビー選手としてさらなる成長を誓う彼にとって、コベルコ神戸スティーラーズで過ごした3シーズンとは。

「楽しいことだけでなく、苦しいことも多かった3シーズン。
ラグビー選手として人として大切なことを気づかせてもらいました」

WTB

杉本 崇馬

SOMA SUGIMOTO

PROFILE
  • 生年月日/2000年10月2日生まれ(25歳)
  • 出身地/東京都世田谷区
  • 経歴/世田谷区千歳中学→佐野日本大学高校→中央大学
  • ポジション/WTB
  • 2025-26シーズンまでの神戸Sでの公式戦出場回数/0

SNSを開設するなど、多くのものを得られた2025-26シーズン

スティールメイツやご自身のSNSアカウント『ソマライフ』のフォロワーも退団発表に驚きと寂しさを感じていることと思います。

「SNSを通してたくさんのメッセージをいただきましたし、また、Steel Mates感謝祭でもスティールメイツから声をかけてもらいました。皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。これからもラグビーを続けますので、引き続き応援していただきたいです」

そのSteel Mates感謝祭は杉本選手が所属するチームの「コミュニティグループ」が企画立案など担当されたんですよね。

「スティールメイツが一番楽しみにされていることはなんだろうと考えて、コミュニティグループのみんなと話し合いました。その結果、選手と直接交流できることが何より喜ばれると思い、触れ合いタイムをできる限り長く取るようにしたんです。ステージ企画では、(前田)剛さんが2026年度新加入選手の名前と顔を覚えてもらう場をトークショー以外にも設けた方がいいんじゃないかと提案され、『灘浜ボーイズコレクション』を行うことになり、新人たちが頑張ってくれて、すごく盛り上がりました。僕自身Steel Mates感謝祭にかかわるのは今回で最後になりますが、企画から携わって良かったと思いますし、イベント終了後は達成感でいっぱいになりました」

あらためて神戸スティーラーズで過ごした3シーズンはどうしたか。

「あっという間の3シーズンでした。2022-23シーズンにアーリーエントリーとして入団し、試合出場を目指して頑張ってきて、苦しいこと、楽しいこと、いろんなことがあって濃い時間を過ごすことができました」

印象に残るシーズンは。

「アーリーエントリー時代を含めた1年目のシーズンと今シーズンです。1年目は、チームには代表で活躍されているスター選手が多くて、本当にこのチームでやっていけるのかと思いましたし、僕自身、初めて関西での生活です。関西弁に馴染みもなかったので、怖い印象があって(苦笑)。けど、チームメイトと打ち解けていくと、優しくて、あたたかい人ばかりでした。ただ、1年目は初めて経験することばかりで戸惑うことも多くて、そういう意味で印象に残っています。今シーズンは自分自身、勝負の年だと覚悟を決めて臨みました。プレシーズンは手応えを感じたのですが、怪我もあって、結局、試合にでは出ることができなくて。ただ、チームは目標としていたリーグワン優勝を達成することができました。サラマンダーズ(試合メンバー以外の選手)の一員としてチームを支えてきて、人生初の日本一を経験させていただいたことも財産です。あと、個人的には、今シーズン、SNSアカウントを開設したことも大きかったです。SNSで発信することで世界が広がりました。試合出場という個人の目標は叶えることはできなかったですが、得るものの多いシーズンになりました」

神戸Sに入ってラグビーに取り組む意識が変わった

SNSアカウント『ソマライフ』をはじめたきっかけを教えていただけますか。

「まずラグビー選手としての自分を知ってもらおうと思ったことがはじまりです。それから僕の動画を見て、ラグビーに興味を持ってもらえて、チームのことを知ってもらえたらいいなと思うようになり、チームメイトにも登場してもらって積極的に発信するようにしました。動画を見たことがきっかけとなり、ラグビーやチームを好きになってくれて、チームのファンクラブに入会してくださった方もいました。SNSを通じて応援メッセージをいただき、頑張る力をいただきました。SNSをはじめて良かったと感じています。今後も『ソマライフ』は続けていきます!」

杉本選手を応援している方もリーグワンでプレーしている姿を見たかったことと思います。出場機会という点ではかなり悔しい思いをされたのかなと。

「ラグビーをはじめてから試合にはずっと出ていたので、初めてメンバーから外れるという経験をしました。これまでどうやったらメンバーに入れるのだろうと考えたことがなかったのですが、神戸Sに入って試合に出ている選手と自分の違いを考えたり、プレーを見て真似したり、トライアンドエラーを繰り返して取り組んできました。結果的に試合には出ることができなかったですが、そういう経験をして、ラグビー選手として人として成長できたと感じています」

神戸Sに入団前と後で自身の変化というのは。

「変わったところは、考えてプレーするようになったところだと思います。これまで能力だけで走って、パスしてという感じで本能的にプレーしていたんですが、それだけではポジションを勝ち取ることができないと感じました。システムをしっかり理解して、そのシステムの中でいかに自分の持ち味を発揮するのか。いろいろと考え過ぎてしまい思い切りプレーできなくなって、自分の良さを見失った時期もありましたが、徐々にラグビーを楽しむことを大事に頑張ろうと思うようになりました。あと、ラグビーに取り組む意識の変化。才能ある選手がごろごろいる中でレギュラーを獲得するには、中途半端な気持ちで取り組んでいては到底ポジションは勝ち取れないということがわかりました。チャンスはそうそうあるわけではないので、一瞬のチャンスで結果を出すために、全力で取り組まないといけない。もともと高校も大学も部員が少なかったので、チームメイト同士で鎬を削るというよりかは、みんなで結束して強豪校を倒すことを目標に頑張ってきたので、まったく違う環境で、プロ意識が芽生えたと思います」

ラグビー選手としてさらなる成長を目指す

杉本選手が影響を受けた選手というのは。

「たくさんいますが、まず同期です。福西(隼杜)、タマ(ティエナン・コストリー)、入団時期は違いますが、同い年の(李)承信。才能ある同期からいつも良い刺激をもらっていました。彼らがいるから『もっと頑張ろう』と思えて。それから(松永)貫汰さんは尊敬できる先輩で、1歳上と年齢も近いこともありプレー面でも人間性の面でも常に目標とする存在でした。ベテランでは日和佐(篤)さんです。日和佐さんはラグビーだけでなく、姿勢であったり、私生活であったり、すべてで学ぶことが多くて。後輩もタレント揃いで、彼らに負けずに頑張ろうと思えたことも良かったです」

神戸スティーラーズとは杉本選手の人生においてどういう場所になりそうですか。

「これまでの人生を振り返った時に自分自身と向き合って100%全力で取り組んだことがなかったのですが、神戸Sに入団し、成功する、しないは自分次第であることを痛感しました。ラグビーだけでなく、人生においても自分の選択したことに全力で頑張らないと結果はついてこないと思えたのが神戸Sでした。もがき苦しんだ中で見えたものがありました。これからもラグビーに対して100パーセント向き合って、神戸Sで学んだことを活かして頑張ります!」

今後に向けて意気込みをお願いします。

「今後はオーストラリアのクラブチームでプレーします(7月1日の『ソマライフ』にて発表)。自分の選んだ道に対して全力で努力して、ラグビー選手としてステップアップできるよう頑張ります!」

チームに期待することとは。

「もちろん、連覇です!あと、同期に頑張ってもらいたいなと。彼らと共に過ごした日々は、僕にとってかけがえのない宝物です。これから活動する場は変わりますが、お互いに成長を目指して頑張っていきたいと思います」

では最後にスティールメイツにメッセージをお願いします。

「皆様には常に声をかけていただき、感謝しています。3シーズンには苦しいことも多かったのですが、スティールメイツの皆様の応援があったから頑張ることができました。いつかどこかで皆様に成長した姿を見せられるよう、全力でチャレンジし続けますので、あたたかく見守っていただければ嬉しいです!これからも応援よろしくお願いします!」

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