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KOBELCO

close-up KOBE -Long interview-

ロングインタビュー

2025-26シーズン 退団選手インタビュー Part.4  CTBアントン・レイナートブラウン選手

 取材日:2026年6月10日

2025-26シーズン 退団選手インタビュー Part.4  CTBアントン・レイナートブラウン選手

「変化が欲しかった」と、初めて母国・ニュージーランド以外でプレーすることを決めて、日本へ。チーフス時代に指導を受けたこともある、デイブ・レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ(以下HC)のもとで1シーズンプレーし、攻守で活躍してコベルコ神戸スティーラーズの初優勝に貢献しました。「アルビー」こと、レイナートブラウン選手はこの1シーズンを振り返り、「新しい環境に身を置き、またラグビーというスポーツを好きになりました」と自身のキャリアにおいて大きな意味を持つ時間になったと言います。若手とも積極的にコミュニケーションを図り、彼らにも影響を与えた「アルビー」。そんな彼の退団インタビューをお届けします。

「神戸スティーラーズで過ごした1シーズンの旅で、
あらためてラグビーが大好きだと心から思いました」

アントン・レイナートブラウン

ANTON LIENERT-BROWN

PROFILE
  • 生年月日/1995年4月15日生まれ(31歳)
  • 出身地/ニュージーランド・ウェリントン出身
  • 経歴/クライストチャーチボーイズ高校→ワイカト→チーフス
  • ポジション/CTB
  • 代表歴/ニュージーランド代表(88キャップ)※6月30日現在
  • 2025-26シーズンまでの神戸Sでの公式戦出場回数/18

真のヒーローはサラマンダーズ、そしてスタッフたち

ご自身にとって初めて日本でのプレーになりました。リーグワンで1シーズン戦い、感じたことは。

「もともとリーグワンが素晴らしい大会であることは理解していましたが、あらためて世界トップクラスのコーチや選手がリーグワンでプレーしていて、クオリティの高さや競争力の高さを感じました。選手からすると本当にタフな大会で、観る側からするとエキサイティングな試合が展開されます。世界屈指のリーグだと思いました」

神戸スティーラーズでプレーし学んだことやラグビー選手として変化を感じることは。

「神戸Sはコーチングスタッフ、メディカルスタッフ、施設など、世界一といっていいほど環境が整っています。このような環境に身を置き、素晴らしいコーチングを受けて、体のケアをして、すべてにおいてレベルアップしたように思います。また、オンフィールドだけでなく、オフフィールドでも神戸Sのカルチャーに触れてインスパイアされることが多かったです。本当に素晴らしい経験ができました」

しかも、今シーズン、チームはリーグワン初優勝を達成することができました。

「本当に嬉しくて、充実感に満ち溢れています。この優勝は決勝のグラウンドに立ったメンバーだけでなく、シーズンを通して毎日ハードワークしてくれたサラマンダーズ(試合メンバー以外の選手)のお陰です。彼らがいたから良い準備ができて最高の結果を得ることができました。また、コーチングスタッフをはじめ、スタッフが素晴らしい仕事をしてくれたから掴み取ることができた優勝です。真のヒーローはサラマンダーズやスタッフたちだと思います」

デイブ・レニーHCから久しぶりに指導を受けてどうでしたか。

「若い頃、彼の指導を受けて成長することができました。レンズ(デイブ・レニーHC)は人間としても素晴らしいですし、コーチとしても非常に優秀です。だからこそ、チームはこのような結果を残すことができたのだと思います」

日本も、神戸Sも、神戸の街も大好きに

チームには若い選手が多いです。レイナートブラウン選手が彼らに伝えたいことや学んでほしかったことは。

「自分の立場だからこそ伝えられる経験があると思っています。その経験を言葉で伝えるだけでなく、日々の立ち居振る舞いや姿勢で示していくことが大事だと感じていました。毎日の練習、試合中の1つ1つプレーまで、どれだけベストを尽くして良いものを出し続けられるかが、いちばん良い経験の伝え方であり、自分の経験値を共有する方法だと思います。そうした姿から何かを学んでくれていたら、私にとってこれほど幸せなことはありません」

若手を含めて、オールブラックスとしてテストマッチで対戦したいと感じたチームメイトは。

「(李)承信ですね。彼はトップレベルの才能を持った選手です。あと、上ノ坊(駿介)も。彼については、ウィル・ジョーダンを彷彿させます。あの時もとんでもなくすごい才能を持った選手が現れたなという感覚で、彼のデビュー戦もそういう感じでした。実はデビュー戦となった第7節静岡BR戦の前日に、クラブハウスのお風呂で上ノ坊からどのようなマインドで試合に臨めばいいのか質問されたんです。『思い切りプレーすればいいよ』とアドバイスを送ったら、ハットトリックを決めました(笑)。彼は本当に才能の塊のような選手です。李、上ノ坊のほかにも、チームにはポテンシャルの高い若手がたくさんいるので、彼らの今後の成長が楽しみですし、いつかテストマッチで対戦したいですね」

レイナートブラウン選手から若い選手にメッセージをお願いします。

「自信を持ってほしい。自信を持って得意としているプレーをやり続けてほしいですね」

今後の神戸Sに期待することとは。

「チームにはヤンブーさん(山下 裕史)、日和佐(篤)さんといった経験豊富なベテランから20代前半の若手までさまざま世代の選手がいます。それに加えて、来シーズン、また新たな戦力が入団します。次世代に担う選手が成長し、チームは今シーズンよりも素晴らしいものを作り上げることができると思います。今回の優勝で終わるのではなく、ここからの神戸Sの旅がより輝かしいものになることを期待しています」

神戸Sでプレーした1シーズンは、レイナートブラウン選手にとってどんな旅になりましたか。

「自分の中で何か変化が必要だと感じて、神戸Sでプレーすることを決断しました。変化を欲していた中で最高の結果を出せたことが嬉しいですし、この旅は私のラグビーキャリアにおいてターニングポイントになると感じています。新しい環境でさまざまな人々と繋がりを持って、もう一度ラグビーというスポーツが大好きだと感じることができました。それくらい大きな意味を持つシーズンになって、日本も、神戸Sも、神戸の街も大好きになりました」

今後のご自身のターゲットというのは、レニーHCのもとでオールブラックスとしてプレーすることになるのでしょうか。

「YES!レンズがオールブラックスに招集してくれるなら(笑)」

またいつか神戸Sでプレーしたい

レイナートブラウン選手が感じた神戸Sの魅力とは。

「人、街、神戸Sを取り囲む、すべて。残りの人生をずっと神戸で過ごしてほしいと言われても、迷わず『住みたい』と思えるほど、素晴らしい街だと感じています。そして世界を見渡しても日本人ほど人柄の良い人たちはなかなかいないと思います。チームも先ほど話したように最高の環境が整っています。チームメイト、神戸で繋がりを持てた人々、すべてに別れを告げないといけないことに寂しさを感じます」

サベア選手は2023-24シーズンにプレーし、またチームに戻ってきてくれました。レイナートブラウン選手も再び神戸Sでプレーする可能性はあるのでしょうか。

「いつか必ずこのチームに戻ってきたいと思っています。その日が来るのを、今から心待ちにしています」

日本食はどうでしたか。

「何を食べても美味しくて、日本食の虜になってしまいました(笑)。もともと一番好きだったのは、ラーメンだったのですが、焼肉に変わりました。ラーメンを食べるとどうしても顔が浮腫んじゃうので(笑)」

好きな日本語は。

「『ARIGATO』ですね」

では最後にスティールメイツへメッセージをお願いします。

「真のヒーローはサラマンダーズやスタッフたちと言いましたが、皆様の応援なくしては、この優勝を勝ち取ることはできなかったとも感じています。皆様の価値ある応援が私たちを決勝の舞台へ連れていき、勝利をもたらしました。スティールメイツの皆さん、ARIGATO!来シーズン、神戸Sは連覇を目指します。応援の力で再びチームを頂点へと後押ししていただきますよう、よろしくお願いします!」

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