【Road to 2027】「リポビタンDチャレンジカップ2026」 JAPAN XV vs マオリ・オールブラックスレポート
6月27日(土)日本代表候補のメンバーで構成するJAPAN XVがパロマ瑞穂スタジアムにてマオリ・オールブラックスと対戦。2024年以来となるマオリ・オールブラックス戦での勝利を目指すも、31-38で逆転負けを喫した。
コベルコ神戸スティーラーズからはNTTリーグワン2025-26でベストタックラー、ベストフィフティーンに選ばれたFLティエナン・コストリー、今シーズンをもって退団が発表されているNO8ワイサケ・ララトゥブア、今シーズン15トライをマークしたWTBイノケ・ブルア、昨年のマオリ・オールブラックス戦にも出場し2トライを挙げたWTB植田 和磨の4選手が出場。
植田は「昨年対戦し、マオリ・オールブラックスはアンストラクチャーからの攻撃が強力な印象があります。ディフェンスでどれだけ耐えることができるかが鍵になると思います。『超速ラグビー』が通用するのか。ワクワクしています」と話した。
マオリ・オールブラックスのキックオフではじまった試合は、植田の先制トライで幕を開ける。8分、SO伊藤(明治大学)のキックパスをキャッチしたWTB植田がトライゾーンへ。ゴールキックも決まり、7-0。しかし、すぐさまマオリ・オールブラックスも反撃。オフロードパスを繋がれ、SHレノックス(クルセイダーズ)がトライをマークし、7-7と試合は振り出しに戻る。だが、前半のマオリ・オールブラックスのトライはこの1本のみ。試合後、ゲームキャプテンのHO原田(BL東京)が「前半はゲームプラン通りだった」と振り返ったようにJAPAN XVが主導権を握る。スクラムで反則を得て、敵陣ゴール前に迫ると、相手は反則を繰り返し、31分、32分と立て続けにイエローカードが出され、マオリ・オールブラックスは13人に。ここでJAPAN XVはラインアウトからモールを押し込み、HO原田がトライ。36分にはCTBライリー(埼玉WK)、39分にはSO伊藤からのキックパスをキャッチしたWTBブルアがトライを決め、24-7で折り返した。
後半、先にスコアしたのは17点を追いかけるマオリ・オールブラックス。9分、FWの力強いアタックから最後はキャプテンのCTBサリヴァン(ハリケーンズ)がフィニッシュ、ゴールキックも決まり24-14に。しかし、JAPAN XVは取られたら取り返す。反則を得て、ゴール前でのラインアウトを獲得すると、ディフェンスを切り裂いたCTBライリーからパスを受けたFB松永(BL東京)が相手をかわして、トライゾーンへ。松永がゴールキックを決めて31-14と再び17点差に。だが、ここから様相が一変し、流れはマオリ・オールブラックスへ。23分、連続攻撃を受けてトライを献上すると、その3分後にもキックカウンターからフェイズを重ねられて失トライ。ゴールキックも決まり、31-28と3点差に迫られる。JAPAN XVはハンドリングエラーなどでなかなか攻撃を継続できない中、マオリ・オールブラックスがさらに2トライを加えて、31-28でノーサイドとなった。
80分フル出場の植田は「悔しいです」とひと言。続けて「前半は超速ラグビーを体現でき、キックでもプレッシャーをかけることができましたし、ランでも仕掛けて、JAPAN XVの良いところが出ましたが、後半、ディフェンスのところやアタックでもミスを重ねて。そこで相手に主導権を渡してしまいました」と振り返った。
コストリーは「後半、ラック周りのディフェンスのところで相手にゲインを許してしまって、勢いを止めることができなかったところが反省です。個人としては『ゴールドエフォート』(超速ラグビーを体現するための献身的なプレーのこと)を意識していて、前半はタックルした後にすぐに立ち上がって、またタックルしてという感じで良いところを出せたと思うのですが、後半、すぐに次の仕事に向かえなかったところもありました」と反省。日本代表の今年初のテストマッチとなる、7月4日のイタリア代表戦に向けて「ラック周りのプレーについてはイタリア戦でも鍵になってきます。そこは引き続き取り組んでいかないといけません」と語った。
ティエナン・コストリー
「前半は日本代表が意識していた、すぐに立ち上がって次の仕事をする『ゴールドエフォート』のところも良かったですし、超速ラグビーを体現することができました。ただ、後半になって、相手にラック周りでゲインを許すことが多く、そこで勢いづけてしまったという反省があります。チームとして勝って、次のイタリア代表戦に向けて弾みをつけたかったという思いがあるので、逆転負けという結果は本当に残念です。個人的にはタックルした後にすぐに次の仕事に向かえなかったところがあります。イタリア代表戦のメンバー入りに向けて、練習でしっかりアピールしていけるよう頑張りたいと思います」
イノケ・ブルア
「テストマッチではないですが、初めて桜のジャージを着て試合に出ることができ、とても嬉しくて、国歌斉唱の時は感動して、少しだけ涙が出ました。日本代表の超速ラグビーは神戸Sのラグビーと似ているところもあって、すぐに慣れることができましたし、やっていて楽しいです。今日は神戸Sでプレーしている時と同じようにボールキャリーと、キックチェイスやディフェンスのコネクションを意識していました。前半最後のトライは、龍(伊藤 龍之介)のキックのお陰です。練習していたので、外で待っていたら、いいキックを蹴ってくれて、トライができたことも良かったです。ただ、ディフェンスでは何度かミスをしてしまったので、そこは修正しないといけません。あと、後半、個人としてもチームとしてもスキルのミスやボールが滑って、相手にボールを渡してしまったところが何度かありました。今日の試合から学んだことを次に活かせられるように頑張ります!」
植田 和磨
「昨年、マオリ・オールブラックスと対戦し、大差で敗れたので(20-53)、今年は勝ちたい気持ちが強かっただけに悔しい思いでいっぱいです。前半は超速ラグビーができて、ディフェンスも良かったのですが、後半、ミスを重ねて相手に主導権を奪われてしまいました。ただ、個人的には収穫もありました。2025-26シーズン通して、神戸Sで体を鍛えてきて、マオリ・オールブラックスにもフィジカルで前に出ることができました。フィジカルが通用したことは自信になりますし、タッチラインに押し出されない強さは自分の武器でもあるので、今後も磨いていきたいと思います。あとは、日本代表が意識している『ゴールドエフォート』。ウイングとしてのゴールドエフォートは、外側でラインブレイクした後でも、逆サイドに行ってまたボールキャリーするイメージです。それは今日、なかなかできなかったなと。ハードワークが日本代表の強みなので、チーム全体としてより意識して取り組んでいきたいと思います」
悔しい逆転負けを喫したが、大学生をはじめ若手が躍動し手応えを感じられる一戦になった。7月4日(土)からは、今年から新設された世界最高峰の国際大会「ネーションズチャンピオンシップ」がはじまる。日本代表は世界ランキング(6月23日時点)10位のイタリア代表、3位のアイルランド代表、4位のフランス代表といった強豪と3週続けて対戦する。
日本代表と、神戸Sの日本代表メンバーにぜひエールを送ってほしい。
<NEXT GAME>
ネーションズチャンピオンシップ2026
7月4日(土)17:40 KICK OFF
日本代表VSイタリア代表
@秩父宮ラグビー場
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