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試合後のコメント

【試合レポート】5月30日(土) NTTリーグワン2025-26 プレーオフトーナメント準決勝東京サントリーサンゴリアス戦

【試合レポート】5月30日(土) NTTリーグワン2025-26 プレーオフトーナメント準決勝東京サントリーサンゴリアス戦

神戸Sのアタックが炸裂!東京SG戦史上最多得点で勝利し、7季ぶりの決勝進出

負ければ優勝がなくなる一発勝負のプレーオフトーナメント。リーグ戦1位通過のコベルコ神戸スティーラーズは準決勝で東京サントリーサンゴリアスと対戦し、69-23で勝利した。
この大舞台で勝つことだけを目指して、1年間ハードワークを積み重ねてきた。リーグ戦1位通過を決めた第18節S東京ベイ戦の後、1週間のオフを挟んで18日からプレーオフに向けての準備を再開。共同キャプテンのレタリックは「自分たちの努力で掴み取ったリーグ戦1位。だけど、プレーオフでこれまでやってきたことを出さないと意味がない。やるべきことをやり切って、決勝へ行こう」とメッセージを送った。準決勝で対峙するリーグ戦4位の東京SGは、準々決勝でBR東京をラストワンプレーの逆転トライで劇的な勝利を収めて勝ち上がり、勢いを得ている。今季神戸Sは東京SGと2度戦い、負けなしではあるも、レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ(HC)や共同キャプテンの李は「リーグ戦の成績は関係ない」と警戒する。アタッキングラグビーを掲げ、強力なFWと能力が高いBKが顔揃えるチームとの決戦を前に共同キャプテンの李は「精度と規律」を鍵とし、ベストなラグビーをやり切ると決意した。
強い日差しが降り注ぐ秩父宮ラグビー場で行われた一戦は、序盤から神戸Sが敵陣でボールを保持しアタックを展開。6分、FB上ノ坊が裏へボールを転がすと、WTB植田がキャッチし先制。幸先の良い滑り出しも、その直後に自陣で反則を犯すと東京SGはPGでスコアし、5-3に。さらに18分にも神戸Sにハイタックルの反則が出て、PGで加点を許して5-6。拮抗した展開の中で、神戸Sがテンポよく攻め込むと、FB松島がボールを故意に落としたとしてイエローカードが提示され、相手は14人に。神戸Sはゴール前ラインアウトから展開し、最後はWTBブルアからのオフロードパスを受けたFB上ノ坊がトライゾーンに飛び込み、5点を追加。10-6と試合をひっくり返した。しかし、自陣からビッグゲインを見せたCTBイオアサのパスが乱れると、すかさず東京SGは攻撃に転じて、WTB尾崎がキックを蹴り込む。このキックが50:22となり、ゴール前ラインアウトから押し込まれて、トライを献上。ゴールキックも決まり、10-13と再び追いかける展開に。その後も東京SGに自陣深くに攻め込まれる場面があったが、FLサベアが絡んで反則を得ると、そこから反撃を開始。32分、フェイズを重ねて前進し、最後はLOカウリートゥイオティからのオフロードパスを受けたNO8ララトゥブアがフィニッシュ。35分、ラインアウトで反則を取られて東京SGにPGで加点を許すも、前半終了間際にFLサベアがトライを決めて、24-16で折り返した。

スコアは8点差ではあるも、トライ数は神戸Sが4本、東京SGは1本。「ボールをキープしてアタックすれば前に出られる。だからこそ規律と精度を意識してプレーしよう」と共同キャプテンのLOレタリックをはじめとするリーダー陣から声がかけられた。加えて、「ブレイクダウンの競争にしっかりと勝つこと」が指示された。かくして、後半はリーグ屈指の得点力を誇る神戸Sのアタックが炸裂する。3分、WTB植田がディフェンスを切り裂いてラインブレイクすると、サポートしていたSH上村がパスを受けてトライ。7分にはパスを繋いで前進し、SO李がパスダミーから思い切りの良いランを見せてフィニッシュ。神戸Sはスクラムでプレッシャーをかけ、攻守のコリジョンバトルで上回り、ゲームを支配する。13分にもゴール前ラインアウトからサインプレーを繰り出し、LOレタリックからパスを受けたLOカウリートゥイオティがトライゾーンへ。リザーブメンバーが投入されてからも勢いは衰えず、3本のトライで加点し、62-16に。39分、東京SGのキックオフを相手にキャッチされ、攻撃を継続されてCTB中野にトライを奪われるも、敵陣ゴール前のカウンターラックでボールを獲得し、NO8フナキがダメ押しのトライ。後半だけで7本のトライをマークし、69-23とトップリーグ時代を通じて東京SG戦史上最多得点で勝利し、決勝進出を決めた。
なお、プレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POTM)には、試合前日の29日に逝去された母校の京都工学院高校(前・伏見工業高校)ラグビー部総監督である山口良治氏を追悼し喪章をつけてプレーしたSH上村が選出された。
試合後の会見でレニーHCは「自分たちの思い通りのゲームができるまで、少し時間がかかりました。ボールを持っている時には脅威となるアタックをでき、相手にダメージを与えることができましたが、前半は精度やブレイクダウンへ入るところのレースで負けてしまったところがあり、東京SGにターンオーバーを許す場面がありました。後半は規律を修正し、精度高くプレーでき、本当に素晴らしいパフォーマンスでした。マインドセットも良かったですし、暑い中でのゲームになりましたが、フィットネスレベルも高く、早いテンポでプレーできたことも良かった。途中から出場した選手も良いインパクトを残してくれて、全員のハードワークを誇りに思います」と笑みを浮かべた。
規律と精度。キーワードに掲げた点を意識した後半は、まさにアタックの神戸Sを象徴するような圧巻のパフォーマンスだった。共同キャプテンのレタリックは「グラウンドに立つ選手全員が脅威になっているところが今シーズンの強みです。後半33分のノックス(WTBブルア)のトライも、彼がFWの選手と一緒に仕掛けながらフィニッシュまで持ち込みました。神戸Sは常にアタッキングマインドを持って戦っています。後半は精度のレベルが上がりましたし、ディフェンスを寄せてトライにいたるまでの各選手の状況判断も良かった」と振り返った。
また、この試合でもっともエナジーを出していた選手は誰だったのか質問が飛ぶと、レタリックはPOTMに選ばれたSH上村の名前を挙げ、レニーHCはスクラムの安定に貢献したPR髙尾をピックアップした。
レニー体制になって3シーズン。これまで積み上げてきた神戸Sのラグビーをやり切り、勝ち取った決勝進出。対戦相手は31日(土)の結果、追い縋る埼玉WKを振り切り、26-24で勝利したS東京ベイとなった。リーグワン5代目チャンピオンを決める頂上決戦を前に「間違いなくタフな試合になる」とレニーHC。ラグビー界のスタープレーヤー、SOカーターやオーストラリア代表のCTBアシュリークーパーらを擁して優勝した2018-2019シーズン以来の頂点を目指して、スティールメイツと国立で共に戦う。

 

PR髙尾 時流
「(レニーHCがエナジーを出した選手として名前を挙げていたことについては)素直に嬉しいです!試合前に平島コーチからフロントローからエナジーを上げていこうと話があったので、そこで名前を出していただいたことは光栄です。(試合について)セットプレーはもちろんですが、アタックのテンポを出すことと規律の面を意識して試合に臨みました。特にブレイクダウンのところで相手がプレッシャーをかけてくることはわかっていたので、ブレイクダウンのレースで勝とうと準備してきました。ただ、前半は自分たちのペナルティで苦しいゲームにしてしまったところがあって。また、攻め急いでしまってミスが出たところもあったので、円陣でガズラ(レタリック)をはじめリーダー陣から規律の面や、簡単なミスでボールを手放さないでおこうと話しがありました。それが前半途中から後半のトライに繋がったのだと思います。スクラムについては最初ヒットのところでプレッシャーを受けたところがあって…。特にリーグ戦で東京SGと対戦した時よりも自分のサイドでプレッシャーを受けて、相手のトイ面である大学の後輩、竹内選手がスクラムを修正してきたと思いました。スクラムについては最初から相手にプレッシャーをかけられるようにしていきたいです。決勝という大舞台に立つのは、ラグビー人生で初めてのことです。ブレイクダウン、セットプレーで負けないように、FWからエナジーを出して戦います!」

 

SH上村 樹輝(※POTM受賞)
「今、自分があるのは母校(京都工学院高校)の伝統を作ってくれた山口(良治)先生のお陰です。それもあり、喪章を付けてプレーさせていただき、いつもより気合が入りました。試合については、前半は序盤、ブレイクダウンでプレッシャーを受けて思うようなテンポでアタックをできなかったのですが、神戸Sの強いFWがモメンタムを作ってくれて、うまくボールを捌けて、前半30分頃から一気にテンポを上げることができました。チームメイトが良いプレーをしてくれて、SHとしてはプレーがしやすかったです。後半3分のトライについては、(植田)和磨がいいラインブレイクしたので、思い切ってサポートに行ったらトライに繋がりました。後半、ファーストパンチを仕掛けることが大事だと思っていたので相手より先にスコアできて良かったです。そこからチームとして同じ方向を見てしっかり戦えて、流れに乗っていくことができました。POTMは自分のプレーを精一杯やり切った結果だと思います。決勝戦に向けて、さらに1つ1つのプレーの精度を高めていき、これまでやってきたことを全部出したいと思います。1週間良い準備をして優勝できるように頑張ります!スティールメイツの皆様、応援よろしくお願いします!」

 

SO李 承信(共同キャプテン)
「相手がブレイクダウンでプレッシャーをかけてくることは試合前からわかっていたことなので、クリーンにボールを出してテンポを持ってアタックをすることをテーマに試合に臨みました。前半はいくつかのラックで反則してしまったり、プレッシャーをかけられたりするところがありましたが、フェーズを重ねた時はトライを取れていたので、後半はスピードとテンポを持って全員が同じページを見てアタックできました。決勝はこれまで以上にプレッシャーがかかると思いますが、全員がやるべきことをやることにフォーカスして、決勝でも神戸Sらしいアタックをしたい。そのために鍵になるのは準決勝と同じく、規律と精度。この部分に関しては今日よりももう一段階レベルを上げないと。個人的には1つ1つのキックの精度を上げないといけません。決勝戦はレニー体制でのラストゲームとなります。いろいろな思いがありますが、1週間楽しみながら、サラマンダーズを含めて全員で良い準備をして決勝の舞台に立ちたい。そして、自分たちが誰を代表してラグビーをしているのかをグラウンドで体現したいですし、今シーズン積み重ねてきたアタック、ディフェンスを見せたい!国立では今日以上に多くのスティールメイツが来てくれると思いますので、皆様の前で勝ち切れるよう頑張ります」

 

WTB植田 和磨
「前半は反則を取られて、コルビ選手にPGでスコアを重ねられてしまって。後半になり、規律の面を修正することができました。(後半3分、上村選手のトライについて)僕自身のラインブレイクからチャンスを作って、(上村)樹輝にパスをしたのですが、あの場面でパスをするという判断ができたことは個人的に成長を感じられた瞬間でした。これまでだったら無理してでも自分でフィニッシュまで持ち込んでいたと思うのですが、神戸Sでは仲間が必ず良いサポートをしてくれます。個人としてもチームとしても満足度の高いトライだったなと。今日は自分のトライもありましたし、アタック面では個人的にも収穫の多い試合になりました。日本一を決める舞台に立つのは、これまでのラグビー人生で初めてのこと。国立競技場でプレーするのも初めてです。けど、決勝を意識することなくチームとしても個人としても、やることを変えずに、これまでやってきたことを体現する。そうすれば必然的に結果がついてくる。ベストなラグビーができるよう1週間準備します。スティールメイツの皆様、一緒に戦いましょう!」

 

〜NEXT GAME〜
NTTリーグワン2025-26 プレーオフトーナメント決勝
6月7日(日)15:05キックオフ
コベルコ神戸スティーラーズvs
@MUFGスタジアム(国立競技場)
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