【試合レポート】4月5日(日) NTTリーグワン2025-26 第14節リコーブラックラムズ東京戦
今季絶好調のBR東京から6トライを奪って勝利し、2位浮上!
コベルコ神戸スティーラーズは秩父宮ラグビー場にてリコーブラックラムズ東京と対戦し、40-19で勝利した。
第12節の横浜Eとの痛い敗戦を成長に繋げて、敵地で行われた前節静岡BR戦で勝利を収めリーグ戦6位以内が確定し、プレーオフトーナメント進出が決まった神戸S。秩父宮ラグビー場で対戦するのは、8勝5敗で5位につけるBR東京。今節はプレーオフを最高の状態で臨むためにコンディション面を考慮し共同キャプテンのLOレタリック、UTB李をリザーブに回して、FLサベアが神戸Sで初めてゲームキャプテンを務めた。レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ(HC)が「強くて素晴らしいチーム」と警戒し、セットプレーの安定が光るBR東京に対して、神戸Sはキックオフから相手の強靭なフィジカルに受けることなく、逆に乗り勝ってアタック。2分、ハーフライン付近でのラインアウトからモールを押し込み10m前進し展開するとCTBイオアサが抜け出し、サポートしていたNO8フナキが先制トライ。4試合ぶりに『10番』を背負うSOガットランドのゴールキックも決まり、7-0と幸先の良い滑り出し。その直後、自陣での反則から相手に攻撃の機会を与えるも、22mライン内に入られたところでFLサベアがボールをもぎ取りピンチを脱する。さらに10分には、ゴール前ラインアウトからテンポよくパスを繋いで、CTBレイナートブラウンからオフロードパスを受けたFLフナキが連続トライ。その後、互いにキックを使いながら中盤で一進一退の攻防が続く。23分、BR東京はスクラムで反則を得るとショットを選択するが、SO中楠のキックは外れて失敗に終わると、神戸Sはドロップアウトで短いキックを使って攻撃を継続。ハーフライン付近まで前進するとCTBレイナートブラウンがディフェンスの裏へと抜け出し、LOカウリートゥイオティがビッグゲイン、SH上村に繋いで、最後は再びLOカウリートゥイオティがパスを受けて、そのままトライゾーンへ。ゴールキックも決まり、21-0とリードを広げた。しかし、直後のキックオフからボールを確保し展開したところで反則があり、SHペレナラに速攻を仕掛けられて、FL松橋がトライ。ここからスコアボードが激しく動き出す。29分、WTB西川がBR東京陣22mライン内から蹴ったダイレクトキックが味方の持ち込んだ後のものとして、ゴール前で神戸Sボールのラインアウトになると、HOディクソンの投げ込んだボールをLO小瀧がキャッチし、すぐさまFLサベアにパスを回して、そのままトライゾーンへ。SOガットランドのゴールキックが決まり、神戸Sでの総得点数が501となり、チーム史上初の500得点を達成した。その喜びも束の間、カウンターアタックから前進を許して連続攻撃を受けるとゴール前まで迫られる。PR谷口がトライゾーンへと飛び込むも、間一髪、SOガットランドがグラウンディングを阻止。しかし、神戸Sに立て続けに反則があり、34分、ゴール前でのスクラムからFWが近場をついて、最後はSHペレナラがトライ。ゴールキックも決まり、28-14に。取られたら取り返す神戸Sは、37分、相手が高く蹴り上げたキックをハーフライン付近でCTBイオアサがキャッチし、そこからFW、BK一体となった攻撃で前進し、最後はSOガットランドのキックパスをFB上ノ坊が右端でキャッチし、右コーナーへ。前半終了間際、BR東京にトライを献上するも、前半だけで5トライを奪い、35-19で折り返した。
SOガットランドのキックオフでスタートした後半。前半同様に互いにキックを使ってテリトリーの獲得を狙う。一進一退の攻防が続く中で徐々に規律の面で綻びが生じると、神戸Sは自陣に釘付けに。必死のディフェンスを見せFLサベアが相手からボールを奪ったり、自陣ゴール前での相手ボールラインアウトではLOカウリートゥイオティがスティールしたりと、トライラインを死守し得点を許さない。10分には攻守の大黒柱であるLOレタリックを投入する。ラック周辺での反則が続き、なかなか敵陣へと入れない中でディフェンス時に好プレーが連発する。幾度となくゴール前まで迫られるも、FLサベアや途中出場のLOレタリック、CTBリトルがボールを奪い取り、相手のチャンスの芽を摘む。スコアボードが動かぬまま時計の針が進み、後半はじめてのトライは35分。WTBブルアのカウンターアタックからパスを繋いで、CTBイオアサからエッジに立つFLコストリーにボールが渡るとスピードを活かした走りを見せて前進し、最後はSH中嶋からラストパスを受けたFLサベアがフィニッシュ。後半は反則を繰り返し、ポゼッションもテリトリーも獲得できず苦しい展開になるも、最終スコア40-19で勝ち点5を取って前節から続いて連勝。なお、プレーヤー・オブ・ザ・マッチにはトライだけでなく、ディフェンスでも再三ピンチを救ったゲームキャオプテンのFLサベアが受賞した。
試合後レニーHCは「どのチームに対しても素晴らしいパフォーマンスを発揮しているBR東京から勝ち点5を取って勝利できたことはハッピーです。前半はポゼッションを持っている時に丁寧なプレーができました。ただ、試合全体を通してディフェンスする時間が長く、テリトリーは30%ほど、ポゼッションも低かった。そんな状況でもしっかりディフェンスできたことが勝利に繋がりました」と振り返った。前節の静岡BR戦ではプレッシャーを受けたスクラムも反則を取られる場面はあるも、相手に強みを出させず互角に組み、ラインアウトではスティールを連発した。また、レニーHCは「敵陣22mライン内に入ってからフィニッシュにいたるまで、1分以上かかったトライはなかったと思います。レッドゾーンに入ってからのアタックが素晴らしい形で機能しています」とトライを取り切る遂行力が上がっていると話した。だが、反則数は15と反省点も。「規律の面は修正しないといけない」とレニーHCは渋い表情。さらに後半の戦い方にも言及し、「目的のないキックだったり、チャンスがある状況なのにボールをキープせずにキックしたり、マインドセットがあまりにも保守的になっていた」と語った。試合で出た課題をその都度修正し、成長を遂げてきた神戸S。今節も学びの多い試合になったといえる。
神戸Sは12勝目を挙げて勝ち点57とし、2位に浮上した。次節はバイウィークを挟んで、4月18日(土)今節S東京ベイを撃破したトヨタVと対戦する。
「バイウィークでメンタル、フィジカルをしっかりリフレッシュして、残り4試合に臨みます。次節対戦するトヨタVをはじめ、プレーオフを狙える位置にいるチームとの試合が続きますが、プレーオフに向かう上でのモメンタム(勢い)を作っていけるようにしていきたい」(レニーHC)
残り4試合、最高の状態でプレーオフに向かうために神戸Sがどのような戦いを見せるのか。プレーオフを見据えた神戸Sの戦いに注目してほしい。
FLアーディ・サベア(ゲームキャプテン)
「厳しい戦いになりましたが、強いBR東京に勝ち切ることができて嬉しく思います。試合ではまず良いスタートを切ろうと意識していました。スタートは良かったのですが、反則を重ねてしまい、ポゼッション、テストリーともに低かったところは反省です。この学びを次節に活かしたいと思います。個人としてはシステムの中で自分のやるべき仕事にフォーカスし、今日はいつもより良いパフォーマンスを発揮できました。リーグ戦は残り4試合です。1つ1つを大事に戦い、着実に勝ちを重ねていけるように頑張ります」
SOブリン・ガットランド
「今シーズンは先発出場する機会が少なく、残り20得点となってからなかなか得点するチャンスが巡ってこなかったのですが、久しぶりに『10番』を付けて出場し、ゴールキックを決めることができました。長い歴史と伝統を持つ神戸Sで500得点という記録を達成できたことは私自身にとって誇りですし、光栄に思います。試合についてはキックを使いながら正しいエリアでプレーすることを重要視していました。その上で自分からの仕掛けやパスのバランスを意識してプレーしていましたが、後半規律の部分が良くなくて。また、キックの蹴り合いになった時もバトルに勝って正しいエリアで終わることができませんでした。どういうキックを蹴るべきなのかという判断も良くなかったと思います。キッキングゲームに関してはまだ成長できる余地があります。それを感じられた試合になりましたので、成長に繋げていけるようにしたい。残り4試合、良いマインドセットで臨み、プレーオフを見据えて成長し続けられるようにしていきたいと思います」
〜NEXT GAME〜
NTTリーグワン2025-26 第15節
4月18日(土)14:30キックオフ
コベルコ神戸スティーラーズvsトヨタヴェルブリッツ
@豊田スタジアム
〜NEXT HOST GAME〜
NTTリーグワン2025-26 第16節
“K”LINE スペシャルサンクスマッチ
4月25日(土)14:30キックオフ
コベルコ神戸スティーラーズvs東京サントリーサンゴリアス
@神戸総合運動公園ユニバー記念競技場
特設ページはこちら
チケットの購入はこちら








