取材日:2026年3月28日
【試合レポート】3月28日(土) NTTリーグワン2025-26第13節静岡ブルーレヴズ戦
前節の敗戦から立て直し勝ち点5を獲得して勝利し、プレーオフトーナメント進出が決定!
コベルコ神戸スティーラーズはIAIスタジアム日本平にて静岡ブルーレヴズと対戦し、41-20で勝利した。
前節のホストゲームで第11節を終えた時点で最下位の横浜キヤノンイーグルスに敗れた神戸Sは、4勝8敗で7位の静岡BRと対戦。前節は相手の必死さ、激しさを前に終始受けに回りプランを遂行できずに敗戦し、第2節から続いた連勝が10でストップ、首位から3位に順位を落とした。対する静岡BRは前節でトヨタVに勝利し、5連敗から脱出。前節は対照的な結果になった両チームの対戦となる。神戸Sは今節、21日に行われたトレーニングマッチSA広島戦で5トライをマークした2026年度新加入選手、NO8ポルテレがアーリーエントリーとして初めてリザーブに入るなど、前節の結果を踏まえてメンバーを変更。「前節はやるべきことをちゃんと理解できていなかったり、どこかで大丈夫だろうと思っていたり、そんな選手がいたように思います。前節の敗戦から学んだことを今節に繋げられるようにしたい」とレニーHC。共同キャプテンの李は「一人一人のマインドセットのところを求めて準備してきました。ただ、前節は残念な結果でしたが、それまでに10連勝をしています。自信を持ってポジティブなマインドで戦いに挑もうとレタリックと共にリードしてきました」といい、強い気持ちで敵地・IAIスタジアム日本平に乗り込んだ。スタジアムは熱狂的な応援で知られるレヴニスタで青一色。そんな中、関西や関東からスティールメイツが来場し、試合前からチームにパワーを送ってくれる。その声援に応えるかのように、神戸Sが開始からエンジン全開で相手に襲いかかる。SO李のキックオフをチェイスしたFB上ノ坊がボールをタップし、CTBイオアサに繋いで敵陣へ。CTBイオアサの手からボールがこぼれて静岡BRボールのスクラムとなったが、相手の強みであるスクラムで反則を獲得すると、4分、22mライン付近でのマイボールラインアウトから展開し、一度はボールを奪われるも暴れたボールをSH上村が拾い上げパスを繋いで、LOカウリートゥイオティが先制トライをマークする。12分にも早いテンポで連続攻撃を仕掛けると、4試合ぶりにスタメン復帰のWTB植田がラインブレイクし、最後はSH上村からパスを受けたFB上ノ坊が走り切りフィニッシュ。さらに17分にもWTBブルアのランからサポートしていたSH上村にパスが渡り、そのままトライゾーンへ。3連続トライで21-0とリードする。この日の神戸Sはアタックだけでなく、ディフェンスでもハードワークする。25分に不用意な反則から攻め込まれるも、粘りのディフェンスでトライラインを守り切る。34分にPGで加点を許すも、その直後のキックオフからの静岡BRの攻撃でLOダグラスに反則があり、ゴール前でマイボールラインアウトのチャンス。スティールメイツから「取り切れー!」と声援が送られる中でサインプレーを決めてCTBイオアサがトライ。その後、スクラムで反則を与えると、ゴール前での静岡BRボールラインアウトのピンチに。モールを押し込まれるも相手にオブストラクションの反則があり、前半はトライを許すことなく、26-3で折り返した。
PR具がグラウンドを後にした前半半ばからスクラムでプレッシャーを受ける場面が増えてきた神戸S。後半開始直後、自陣22mライン付近でのマイボールラインアウトでノットストレートのミスが出ると、3分、静岡BRボールスクラムから速い球出しで左に展開されてFLスミス、WTBツイタマへとボールが渡り、最後WTBラドラドラにトライを献上。その後、HO北出が脳しんとうの疑いでHIAとなりマウが、PR髙尾に代わり森脇がグラウンドへ。7分、ハーフライン付近でのマイボールスクラムで相手がアーリーエンゲージ。そこでSH上村が速攻を仕掛けてボールを展開。CTBイオアサが抜け出し、CTBレイナートブラウンへ繋ぐと、最後は大外に立つWTB植田がラストパスを受けて、そのままフィニッシュ。取られたら取り返す神戸Sだが、その後もスクラムで劣勢となり反則が続いて、自陣でのプレーを強いられる。18分には自陣ゴール前での静岡BRボールのスクラムで押し込まれて、後半から出場のSH北村がグラウンディング。ゴールキックも決まり、33-15に。我慢の時間が続く中で相手に反則があり、静岡BR陣ゴール前でマイボールラインアウトのチャンスに。22分、モールを押し込んだ後展開し、最後はLOレタリックがトライゾーンにボールをねじ込み、今季14本目のトライをマークする。神戸Sは連続失点を許さず、5点を追加し38-15と突き放した。スクラムは苦しむものの、集中力高く戦う神戸S。しかし、37分、途中出場のNO8ワイサケに反則の繰り返しでイエローカードが出され、1人少ない中で38分にトライを献上、38-20に。だが、静岡BRの反撃もここまで。終了間際に神戸SがPGで3点を加点し、41-20でノーサイド。プレーヤー・オブ・ザ・マッチには攻撃のリズムを生む球捌きを見せたSH上村が選ばれた。
試合後レニーHCは「タフな静岡BRに対し、ビジターゲームで勝ち点5を取ることができました。勝ち点5を得ることが重要だったので、それができたことに関してはハッピーです」と語り、前節課題として出たマインドセットも良かったと讃えた。その上で試合内容について「自分たちのポゼッションをコントロールできていた時には良いラグビーができていましたし、相手に乗り勝つこともできていました。しかし、丁寧さが欠けていたところがあります。開始すぐにボールを失ったイオアサのプレーもそうです。前半で4トライしましたが、その倍くらい取れるチャンスはありました。後半はスクラムでの反則数が多く、フラストレーションの溜まる展開になりました」と満足はしていない。
今節の勝利で神戸Sは勝ち点5を上乗せし、総勝ち点数が52となり、リーグ戦6位以内が確定、プレーオフトーナメント進出が決定した。現在3位の神戸Sだが、上位2チームに入ると準々決勝に回ることなく、準決勝へ進むことになる。
「プレーオフ進出を決めることができたことは良かったです。ただ、現状トップ2の争いをS東京ベイ、埼玉WK、神戸Sの3チームでしています。2位以内に入るために、毎週どれだけ高いパフォーマンスを出して戦えるかにフォーカスしていきます」(レニーHC)
前節の敗戦を糧にして強さを取り戻した神戸S。リーグ戦は残り5試合。より上の順位でのリーグ戦を終えるため、神戸Sはリスタートを切った。
SH上村 樹輝
「プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれるとは思っていなかったので驚きました。個人的には静岡BRの強みを出させないようにするのは、『9番』、『10番』のゲームメイクだと思い、アタックのテンポを上げることを意識してプレーしました。試合に向けて良い準備ができていましたし、それがフィットして、このような結果に繋がったのだと思います。前半17分のトライは、ノックス(イノケ・ブルア)が良いキャリーをしてくれて、走っていたらフリーでボールをもらえたという感じです。インサイドのサポートは意識しているところなので、それがトライに繋がりました。チームは前節横浜Eに敗戦したことを受けて、しっかり反省し、どう戦うのかを話し合い、あの敗戦を強くなるための良い負けだったと思えるように1週間取り組んできて、良い形で勝利ができました。また、この勝利でプレーオフ進出が決定しましたが、今よりも上の順位で進むことが重要です。ここから残り5試合、1試合も落とすことなく、2位以内に入ることができるよう頑張ります!」
SO李 承信
「課題として出たマインドセットのところを1週間フォーカスしながら準備してきました。タフな1週間になりましたが、高いインテンシー(強度)で練習に励み、それを試合で出して、ボーナスポイントを獲得して勝利できチームの成長を感じられる一戦になりました。リーグ戦も終盤に差し掛かり、いかに一貫性を持ってパフォーマンスを発揮し続けられるかが重要になります。今節に関しても改善できるところがあるので、しっかりレビューして次節に向けて良い準備していきます。そして、より上の順位でリーグ戦を終えられるよう、さらにチームのスタンダードを上げていきたいと思います」
FB上ノ坊 駿介
「前節で横浜Eに敗れ、どういうプランで戦いたかったのか、何が足りなかったのか、細かいところをチームで話し合って、こだわって準備をしてきました。特にメンタリティーの面では良い準備ができ、相手に『勝つ』ということだけを意識して試合に臨み、それが試合の入りから出すことができたと思います。個人的には、12分のトライは、(上村)樹輝さんにコールし、パスを受けてギャップが見えたのでステップを使ってトライを取ることができました。良い遂行力と良い判断ができた結果、生まれたトライです。第7節から試合に出させていただき、ディフェンスやチームのシステムの中でのアタックなど、細かいところで伸びしろはまだまだあると感じています。試合経験を積みながらもっとレベルアップし、チームの優勝に貢献できるよう頑張ります!」








