【試合レポート】3月21日(土)トレーニングマッチ マツダスカイアクティブズ広島戦
HO松岡の7ヶ月ぶりの復帰戦は攻守で相手を凌駕し、14トライを奪って快勝
コベルコ神戸スティーラーズラグビーグラウンドにディビジョン3のSA広島を迎えて行われたトレーニングマッチは94-7で神戸Sが快勝した。
前日に行われたNTTジャパンラグビーリーグワン2025-26第12節横浜E戦で黒星を喫した神戸S。サラマンダーズマッチ(トレーニングマッチ)のゲームキャプテンを務めた橋本は「昨日の試合がファイナルではありません。悲観する必要はないですし、逆に良い勉強になったと思います。チームが強くなるには、サラマンダーズ(試合メンバー外)の存在が不可欠ですし、サラマンダーズにはリーグワンでのプレータイムが欲しい選手ばかり。今日は相手に合わすのではなく、自分たちにフォーカスして、精度高く、容赦無くプレーしてコーチ陣にアピールしようと臨みました」と語った。
日本人選手のみで構成されたマツダSAに対して、神戸Sはキックオフからフィジカリティの優位性を活かして容赦無く攻め込む。先制トライは、4分。敵陣ゴール前でのラインアウトを獲得すると、モールを押し込み前進。BKへと展開し、最後はSO伊藤が相手をかわして、そのままトライゾーンへ。ここから神戸Sの猛攻がはじまる。直後のキックオフボールを受けると自陣からアタックを展開し敵陣へ。8分、ゴール前でのスクラムを押し込むと、NO8ポルテレがサイドアタックを仕掛けて抜け出しトライ。13分にはスクラムで反則を得てSA広島陣22mライン付近でのラインアウトから展開し、最後はSH中嶋からパスを受けたNO8ポルテレがフィニッシュ。その後も自陣から強いキャリーがボールを運んでモメンタムを生み出し、敵陣でプレー。繋ぎのミスが出る場面があるも、スクラムでプレッシャーをかけて反則を獲得したり、相手ボールを奪ったりと、神戸Sのペースでゲームは進む。21分には、ゴール前でのスクラムからNO8ポルテレがそのままボールを持ち込んでトライ。27分にはFB井関、30分にはSH中嶋、38分と42分にNO8ポルテレがトライを奪い、54-0で折り返した。
前半大活躍だったポルテレらを代えて、SA広島のキックオフではじまった後半。自陣で反則を犯し、この試合初めてピンチを迎える。2分、ゴール前でのラインアウトからモールを押し込まれてトライを献上。ゴールキックも決まり、54-7に。しかし、その2分後、ハーフライン付近でのキックキャッチから攻め込むと、SO伊藤がラインブレイク。サポートしていたSH徳田にパスを回すと、最後はNO8ファカタヴァがトライ。攻撃の手を緩めない神戸Sは直後のキックオフのボールを受けるとアタックを展開し、SO伊藤が裏へとキック。FL橋本がキャッチし抜け出すと、パスを繋いで、最後はLO今村がトライゾーンへ。SO伊藤のゴールキックも決まり、68-7。メンバーを大幅に交代する中で、それぞれが強みを発揮して敵陣深くに攻め込むも、ディフェンスに阻まれ得点を上乗せすることができない。スコアボードが動いたのは、34分。ハーフライン付近で鋭い出足で激しいディフェンスを浴びせてボールを奪いアタックに転じると、パスを受けたWTB船曳がキックを転がす。SA広島陣22mライン付近でターンオーバーし、素早くボールを繋いで、最後はLOタキヴェタウアが右コーナーへ。37分にもターンオーバーからアタックを展開し、SO大町のキックパスをキャッチしたWTB杉本がトライラインまで走り切り、フィニッシュ。さらに、39分にWTB船曳、43分にもWTB杉本がトライをマーク。最終スコア94-7で神戸Sが勝利した。
試合後の円陣では、足の大怪我から7ヶ月ぶりに復帰を果たしたHO松岡へチームメイトから「ケンティ、おかえり!」の声がかけられ、笑顔がはじけた。サラマンダーズが『試合に出たい』という思いをぶつけ、それぞれが大いにアピールした一戦となった。ここから試合メンバー入りを果たす選手が出てくるのか。サラマンダーズからの突き上げがチームをさらに強くする。
HO松岡 賢太
「8月中旬に行われた測定で足を負傷し、1ヶ月前からグラウンドに復帰しました。試合は昨シーズンの最終戦となった3位決定戦以来です。チームが好調の中で自分も試合に出て貢献したいという思いがありました。ようやくスタートラインに立つことができるという嬉しさはありましたが、前のめりになり過ぎると空回りするので、今日は冷静に自分の仕事にフォーカスすることを意識していました。特にファーストラインアウト、ファーストスクラムに集中し、そこで良いボールを出せて、そこから自分自身もチームも乗っていくことができて。個人的にはすごく良いスタートを切ることができました。初めて大怪我を経験し、『毎日を全力で頑張ろう!』と思うようになり、ラグビーに取り組むマインドが変わりました。日々の練習からこれまで以上に必死に取り組んでアピールし、公式戦出場を勝ち取りたいと思います!」
FL橋本 皓(ゲームキャプテン)
「メンバーには自分たちにフォーカスし、精度高く、容赦無くプレーすることを伝えて試合に入りました。前半からボールをキープし、自陣からでもどんどん繋いでトライができたのですが、プレーが雑になってしまう場面があって。後半はメンバーが大幅に代わって、少し連携が合っていないところがありました。誰が出ても同じラグビーができるという状態にならないといけないと思うので、そこはサラマンダーズとして改善しないといけないところです。個人的には脳震盪の影響や負傷が続いて、まともに練習参加できるようになったのは2月からです。今日は60分間出場し、ゲームフィットネスを課題に感じました。また、パスミス、キャッチミスがあったところも反省です。課題を修正して、練習やサラマンダーズマッチでアピールし、いつでも試合に出られるように準備したいと思います」
NO8シオネ・ポルテレ
「サラマンダーズマッチで初めての先発出場です。公式戦に出るため、コーチ陣に思い切りアピールしようと試合に臨みました。意識していたのはボールを持って前に出てチャンスを作ることです。ミスもありましたが、5本トライを取ることができて、自分の強みを存分に出すことができた試合になりました。2月上旬にチームに合流してから憧れだった世界No.1バックローのアーディ(サベア)から『ハードワーク』の大切さを学んで、その部分は学生時代よりも成長できていると感じています。今日の試合でもアタック、ディフェンスでハードワークする姿勢を見せることができました。これからもハードワークをさらに磨いていき、試合メンバーに入ることができるように頑張ります!」
SO大町 佳生
「2月8日(日)のS愛知戦に続き、スタンドオフでの出場となりました。S愛知戦はボールを持ってプレーする時間が少なく、自分たちのミスや反則で波に乗れずに良いゲームではなかったという反省がありました。今日は大きなFWを前に出させて敵陣でプレーすること、難しい状況になった時にモメンタム(勢い)を取り戻すことにフォーカスし、試合に臨みました。ボールを持っていない時の動きや周りとのコミュニケーションという面でも良かったと思いますし、的確な判断やスキルを使ってプレーすることもできました。また、難しい状況になった時には強みであるフィジカルやスキルを使ってゲームをコントロールできたかなと。ただ、自陣22mライン内のところで自分のパスが乱れて、相手に入ってしまった場面があって。プレースキックもさらに精度を磨いて、持ち味の1つになるよう取り組んでいきたいと思います。大学3年の時以来のスタンドオフは、難しさもありますが、やっていて楽しいです。周りには良い選手がたくさんいるので、その能力を最大限引き出して、自分の前にできたスペースに対して正しいスキルと判断でチームに勢いをもたらせられるようにしたいと思います。公式戦に出場したいという思いはもちろんありますが、焦らず一歩ずつ成長していけるよう頑張ります」
〜NEXT GAME〜
NTTリーグワン2025-26 第13節
3月28日(土)14:30キックオフ
コベルコ神戸スティーラーズvs静岡ブルーレヴズ
@IAIスタジアム日本平








