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KOBELCO

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試合後のコメント

【試合レポート】3月20日(金・祝) NTTリーグワン2025-26第12節横浜キヤノンイーグルス戦

【試合レポート】3月20日(金・祝) NTTリーグワン2025-26第12節横浜キヤノンイーグルス戦

出足の鋭いディフェンスにアタックを封じ込められ、連勝がストップ

コベルコ神戸スティーラーズは神戸総合運動公園ユニバー記念競技場にて横浜キヤノンイーグルスと対戦し、29-38で敗れた。
前節で相模原DBを破り首位に浮上した神戸Sは、ホストゲームに2勝9敗で12位の横浜Eを迎えた。前回対戦した第6節では38-32で白星も、後半ラスト8分で3連続トライを許し、ボーナスポイントを取れる状況から一転して6点差に迫られた。3試合ぶりに復帰のLOカウリートゥイオティは「前回の最終盤の戦い方を見ても、相手はどこからでも仕掛けてフィニッシュできる能力を持っています。また、ディフェンスのラインスピードが速いので、そこでスキルを使ってコンタクトに対して足を掻き続けて前に出ないといけない」と警戒した。
1万人を超える観客が見守る中ではじまった試合は、SO李のキックオフをNO8サウマキが落として、いきなりチャンスを掴む。スクラムで反則を得てゴール前ラインアウトからモールを押し込み展開するも、FLハーモンにボールを奪われ、ここはトライにならず。その後、自陣でキックのキャッチミスがあり、スクラムから連続攻撃を受ける。すると、この試合、リーグワン通算50試合目出場となるFLコストリーがスティール。激しい攻防が繰り広げられる中で、先制したのは神戸S。9分、SH日和佐が蹴ったハイパントキックをLOカウリートゥイオティがキャッチし、FB上ノ坊へと繋ぐとWTB松永がブレイクし、敵陣深くへ。そこから近場を攻め込みゴール前まで迫ると、最後はFLサベアがボールを押し込みグラウンディング。しかし、その2分後、キックカウンターからボールを繋がれ、SHデクラークからパスを受けたNO8ハラシリにディフェンス突破を許すと、再びSHデクラークにボールが渡り、そのまま中央にトライ。ゴールキックも決まり、5-7に。ここから苦しい時間が続く。神戸Sは激しいプレッシャーを受けて、攻撃を継続できずにハンドリングエラーを連発し、流れを掴むことができない。26分にはPGで加点を許し、5-10に。さらに、31分にもドロップアウトから相手に攻め込まれて最後はSHデクラークにトライを奪われる。ゴールキックも決まり、5-17に。9分の先制トライ以降、なかなか敵陣に入ることができない神戸Sだったが、相手に立て続けに反則があり、ようやくチャンスを得る。36分、ゴール前ラインアウトからモールを押し込むとHOディクソンが抜け出し、最後はLOレタリックがボールをねじ込み、今季13本目となるトライをマークする。ここからさらに点差を詰めて、後半の戦いへと入りたいところだったが、直後のキックオフのボールを弾くと、そこから自陣に釘付けとなってしまう。SH日和佐がSHデクラークにプレッシャーをかけてターンオーバーするも、その後が続かない。ミスが出て、相手ボールのスクラムに。防御の中で反則が出て、42分、ゴール前ラインアウトからモールを押し込まると外へと展開されて、SHデクラークにトライを献上。ゴールキックも決まり、10-24と14点のリードを許して折り返した。

ハーフタイムにはコーチ陣から「エナジーが足りていない!」と檄が飛ばされる。巻き返しが期待される後半、反撃のきっかけを作ったのはFLサベア。4分、自陣22mライン付近でボールを持つとすかさず裏へとキック。そのボールを自らキャッチし、WTBブルアにパスを繋ぐと、敵陣22mへ侵入。そこからボールを継続し、最後はWTBブルアがトライラインを駆け抜ける。幸先の良い滑り出しとなり、15-24に。ここでSO李が脳震盪の疑いで、WTB植田が一時交代でグラウンドへ。FB上ノ坊がこの間司令塔のポジションに入ることになった。急なポジション変更にも、FB上ノ坊は「練習の時から10番に入ることもあって、準備はしていました」と動じない。「仲間の声を聞きながらうまくオーガナイズできました」といい、神戸Sらしい攻撃が見られるようになる。自陣10mライン付近でFB上ノ坊がスティールすると、12分、横浜E陣10mライン付近のラインアウトからWTB植田が抜け出すとパスを繋いで、NO8ララトゥブアからボールを受けたCTBレイナートブラウンが中央へフィニッシュ。FB上ノ坊のゴールキックも決まり、22-24に。後半15分、SO李がグラウンドに戻り、2点差を追いかける。18分にはハーフライン付近での相手ボールのスクラムを押し込んで反則を取ると、山下から代わったPR具が吠える。敵陣22m内へと侵入するも、相手の固いディフェンスに阻まれてトライラインを越えることができない。一進一退の攻防が続く中で、ついにその時が来た。27分、敵陣10mライン付近で反則を得ると、速攻を仕掛けて連続攻撃。CTBレイナートブラウンからパスを受けたPR前田(翔)が走り切り、トライ。ゴールキックも決まり、29-27と逆転に成功する。このまま逃げ切りたいところだったが、その2分後、ディフェンスが寄ったところでSHデクラークのロングパスが右サイドに立つFLハーモンに渡り、トライを献上。ゴールキックも決まり、29-31と再び2点差に。さらに31分には、WTBブルアのタックルが危険なプレーと見做されてイエローカードが出されてしまう。35分にも横浜Eにトライを許し、29-38でノーサイド。神戸Sの連勝は10でストップし、翌日行われたS東京ベイ、埼玉WKの試合結果を受け、首位を明け渡すことになった。
試合後、レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチは
「非常に残念な結果です。あれだけのミスをしてしまうとは。自分たちが与えたターンオーバーは19回。それが結果としてそのまま表れた試合になってしまいました」とミスの多さを指摘。その上で「横浜Eの方が緊急性、必死さという点で上回っていました」と相手を称えた。共同キャプテンの李は「序盤から受け身になってしまって。アタックでは緊急性が足りなくて、ディフェンスではbrutality(容赦無く)が出せなくて、どんどん相手に乗り勝たれてしまいました」と反省した。
横浜Eのディフェンスのラインスピードの速さは試合前から想定していたことではあるも、「チャンスがある時に正しくキックを使うことができずに、プレッシャーを受ける形になりました。プランはありましたが、それを遂行する力があまりに低かったといえます」とレニーHC。李は「なんとなくフェイズを重ねていけば、相手がミスをしたり、チャンスを作れるだろうというマインドセットがあったように思います」とも。プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれた南アフリカ代表のSHデクラークには3トライを許した。
「デクラーク選手だけでなく、彼の周りに走り込んでくる選手がいる中で、受け身になってしまって、プレッシャーをかけられず自由にプレーさせてしまった」(レニーHC)
アタック、ディフェンスともにレニーHCが「あまりにも静かだった」と言う通り、後半になって盛り返す場面があるも、神戸Sらしさが見られない悔しい敗戦となってしまった。
李は「シーズンはまだ続きます。自分たちがやるべきラグビーを遂行できるよう、マインドセットを変えて目の前の試合に臨みます」と前を向く。1位から12位まで各チームの実力が拮抗している中で、いついかなる時でも常に自分たちのスタンダードを発揮しないといけない。この敗戦から得た学びを活かして、神戸Sは次節静岡BRとの戦いに臨む。

 

LOブロディ・レタリック(共同キャプテン)
「ディフェンスのラインスピードが速いことは想定していましたが、そこで無理やりオフロードパスをしたり、逆にオフロードパスができるタイミングでボールを持ち込んでしまったり、プレッシャーをかけられる状況を作ってしまいました。特に前半はボールを持つ時間も少なくて…。後半は相手のディフェンスに対応できトライも取ることができましたが、重要な局面で横浜Eにターンオーバーを与えてしまいました。ここまで我々は10連勝をしてきて、無意識のうちに今までのパフォーマンスが自然とできるんじゃないかというマインドセットになっていたのかもしれません。毎週毎週、やるべきことをしっかり遂行するというマインドセットで試合に臨まないといけない。この試合で学んだことを次に繋げていき、新しいエナジーとエキサイティングな気持ちを持って次節以降の戦いに臨みます」

 

SH日和佐 篤
「横浜Eが素晴らしいディフェンスをしていたので、そこをこじ開けることができなくて、無理にパスしたり、テンポが少しずれたりして。後半に入り、神戸Sのプライドを持ってプレーしようと話をして、すぐに1本トライを返すことができたのですが、そのプレーを続けることができていたら、結果は違っていたのかなと。今日はメンタルを含めて、スキルの面でも、どこか隙があったのかもしれません。逆に相手は分析した通り、徹底的に攻めてきたという印象です。デクラーク選手にももっとプレッシャーを与えないといけなかったかなと。今日は学びが多い試合になりました。優勝するために、何が必要なのか、何を改善すべきなのかをチームでしっかり話し合って、次節以降の戦いに繋げたいと思います」

 

FB上ノ坊 駿介
「前半から相手のプレッシャーを受けてしまっていて、本来なら自分たちから仕掛けていくところが、今日はアタックもディフェンスもうまくいかなくて。目の前のプレーを大事に、エラーをせずに遂行力を高めればスコアできましたし、試合にも勝てていたと思います。チームに合流してから初めての敗戦ですごく悔しいですけど、ゆっくりしている時間はありません。受けてしまったところや、プランの遂行力という面で修正し、気持ちを切り替えて、次のターゲットに向けて準備していきます」

 

〜NEXT GAME〜
NTTリーグワン2025-26 第13節
3月28日(土)14:30キックオフ
コベルコ神戸スティーラーズvs静岡ブルーレヴズ
@IAIスタジアム日本平

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