【試合レポート】2月28日(土) NTTリーグワン2025-26第10節浦安D-Rocks戦
大事なブロック最後の一戦で今季最多の12トライを奪い、9連勝でバイウィークへ
コベルコ神戸スティーラーズは敵地・駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場にて浦安D-Rocksと対戦し、78-19で勝利した。
第7節から次のバイウィークまでの4試合を大事なブロックと定め、戦ってきた神戸S。静岡BR、BL東京、埼玉WKと立て続けに強豪と対戦し、勝利を積み重ねてきた。最後もしっかり勝ってバイウィークへと入りたいところ。敵地で行われた第10節浦安DR戦にはLO小瀧、FL今村が今季初となるスタートからの起用となり、SOガットランドが4試合ぶりの先発出場となった。
2月とは思えない陽気の中で行われた試合は、風上に立つ神戸Sが優位に試合を進める。SOガットランドが蹴ったキックオフのボールを22mライン付近で相手から奪うとテンポよくアタックを展開。パスが繋がらずにノックフォワードとなるも、続けて、昨シーズンまで神戸Sに所属したFB山中の蹴ったキックからFB上ノ坊がカウンターアタックを仕掛けて敵陣へ。しかし、ここもオフロードパスが繋がらずにノックフォワードに。その後、ハーフライン付近での反則から浦安DRに自陣深くに攻め込まれるも、固い守りでピンチを脱すると、SOガットランドのキックが風に乗って「50:22」に。12分、ラインアウトからテンポよくボールを繋いで、最後はWTBブルアからパスを受けたFB上ノ坊が先制トライをマーク。14分には、キックチャージされたボールをSOガットランドが拾い上げて、LOレタリックへと繋いで、最後はサポートしていたFLコストリーがトライゾーンへ。ここから神戸Sがトライの山を築く。22分、ゴール前ラインアウトからモールを押し込み、HOディクソンがフィニッシュ。その2分後にはカウンターアタックからエッジに立つFLコストリーにボールが渡ると裏へとキック。SH上村が反応し、グラウンディング。34分にも、「50:22」のキックからチャンスを得て、ラインアウトから素早くボールを繋いで、LOレタリックがトライ。攻撃の手を緩めない神戸Sは36分にも、浦安DRのキックオフからNO8ララトゥブアが抜け出し、最後はFB上ノ坊からラストパスを受けたWTB松永が走り抜けて5点を追加。前半終了のホーンが鳴り響く中で、WTB安田にラインブレイクを許してパスを繋がれ、WTBフォラウがトライを決めるも、38-5でハーフタイムへ。
後半も主導権を握ったのは神戸S。7分、FB山中が故意にボールを落としたとしてイエローカードが提示され、神戸Sは数的優位な状況になると、10分、ターンオーバーからアタックに転じて、FLコストリーがラインブレイクし、そのまま60m走り切る。さらに、その2分後にもWTBブルアがトライを奪い、52-5とリードを広げる。FB山中がグラウンドに戻り、相手が15人になると、22分にトライを許すも、その後、神戸Sが25分WTBブルア、30分FLコストリー、32分に再びWTBブルア、34分にLOレタリックがディフェンス網を破りトライを奪って、78-12と大量リードを奪う。試合終了間際に浦安DRに1本返されるも、今季最多の12本のトライをマークし、78-19で快勝、連勝を「9」に伸ばした。
試合後の記者会見で、レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチ(HC)は「エラーの数というのは普段よりも多かったですが、必要な時に丁寧にフィニッシュまで持っていくことができて、ビジターゲームで5点を取ることができて良かった」と振り返った。今節に関してはミスが多く、精度という面ではそれほど高くはなかったが、「容赦なく最後まで戦い続けることが良かった」とレニーHCはいう。
共同キャプテンのレタリックは前半のオフロードパスのミスについて「状況判断が良くなかったのが要因です。ただ、フィールドの真ん中でオフロードが繋がらなくても、外側にボールを運んで解決策を見出すことができました。タマ(ティエナン・コストリー)が外側で走り込んで個人の能力を発揮してくれるなど、うまく対応することができました」と修正力を示したと語る。また、レタリックは「選手の中で自分たちのラグビーへの理解度が上がり、どのエリアでどういう内容のプレーをするのか、全員が同じ絵を見ることができています」とも。それは試合メンバーだけでなく、サラマンダーズの選手も然りだ。3本のトライを決めてプレーヤーオブザマッチに選ばれたFLコストリーは「ここまであまりプレータイムがなかった小瀧(尚弘)さんや(今村)陽良さんが試合に出て、良いパフォーマンスを発揮していました。『誰が出ても、神戸Sのラグビーができる』。それを証明した試合になったと思います」と胸を張る。
10試合を終えて、チームは9勝1敗。昨シーズンの第10節終了時点では4勝6敗という成績だった。「3年前の9位という状態からハードワークしてきて、自分たちのラグビーがフィールド上で体現できるようになっています。ただ、まだまだ成長できる幅があります。成長し続けることができるよう取り組んでいきます」とレニーHC。さらなる完成度の高い神戸Sのラグビーを求めて、チームはこれからもハードワークし続ける。
FLティエナン・コストリー
「内側にいる選手がディフェンスを止めてくれて、スペースがある中でエッジでボールをもらう機会が多くありました。良いランニングができたのは、チームが機能しているからだと思います。チームはレンズ(レニーHC)が指揮を取るようになって3年目となり、みんなが神戸Sのラグビーを理解し、同じ絵を見ることができています。特に今日は、ここまであまりプレータイムがなかった小瀧(尚弘)さんや(今村)陽良さんが試合に出て、良いパフォーマンスを発揮していました。試合に出ている23人だけでなく、サラマンダーズ(試合メンバー外の選手)の選手も努力し競争しているので、誰が試合に出ても変わらず神戸Sのラグビーができます。それを今日証明することができました。これからも優勝という目標を目指して全力で頑張ります!」
WTBイノケ・ブルア
「ウォーミングアップで太もものあたりを少し痛めて前節は急遽メンバーから外れました。代わりに出た(植田)和磨が活躍してプレーヤーオブザマッチに選ばれましたが、悔しさよりも嬉しい気持ちが湧き上がってきて、誇らしかったです。スタンドからずっと和磨に『いけーっ』と叫んでいました。チームは怪我人が出ても、こうやって代わりに出た選手がその穴を埋めることができています。それは戦力が備わっている証明だと思いますし、自分が試合に出た時にはこれまで以上に仕事をしっかり全うしてチームに貢献しようという気持ちになります。その上で今日は試合に向けて、チームとして個人として良い準備をしてきて、それをパフォーマンスとして出すことができました。第7節からの4試合はチームとして大事なブロックとして位置付けて、試合を終える度に丁寧な振り返りをして、そこで出た課題を修正してという作業を、個人としてもそれぞれのユニットとしても行ってきました。その作業を繰り返しながら連勝し、チームは今、すごく自信を持つことができています。個人的にも、昨シーズンは神戸Sに移籍1年目でラグビーの理解という面では正直それほど高くなかったと思うのですが、2年目となりきちんと理解した上で自分らしいパフォーマンスを発揮できています。バイウィークで少し体を休めて、第11節からも自信を持って良いラグビーができるよう頑張ります!」
WTB松永 貫汰
「まずチームとして自分たちの強みを出せて、いい形で第7節からの4試合を終えることができて良かったと思います。今日は前半に関してはオフロードの精度が低かったのですが、後半は修正し、空いているスペースにボールを運んでゲインラインを切ってボールを繋いでトライを取り切ることができました。ミスもありましたが、この4試合はキックオフからのアタックやフェイズ中でも乗り勝ってプレーできていましたし、しっかりコネクションを取りながら良いディフェンスができるようになって、プレーの精度や正確性といったところは成長を感じています。個人的には第8節からウイングでプレーするようになりました。上ノ坊(駿介)が加わり、バックスリーの競争はより一層激しくなっています。そういう中で、今日はディフェンスの際に山中(亮平)さんに寄ってしまって、トライに繋がるシーンがあって。この部分は簡単な判断ミスだったと思うので修正していかないといけません。若手に刺激をもらいながら、試合に出たら自分の役割を全うし、強みもどんどん出すことができるようにしていきたいと思います!」
〜NEXT HOST GAME〜
NTTリーグワン2025-26 第11節
中嶋産業スペシャルマッチ
3月14日(土)14:30キックオフ
コベルコ神戸スティーラーズvs 三菱重工相模原ダイナボアーズ
@神戸総合運動公園ユニバー記念競技場
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