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KOBELCO

close-up KOBE -Long interview-

ロングインタビュー

2025-26アーリーエントリーインタビュー Part.2 PR富田 陸選手

 取材日:2026年2月11日

2025-26アーリーエントリーインタビュー Part.2 PR富田 陸選手

大学選手権決勝 明治大学 vs 早稲田大学。2025-26シーズン、初めて『3番』を付けて出場し、明治大学の7年ぶりとなる大学日本一に貢献した「ガンダム」こと、富田 陸選手。大学時代は怪我に苦しみ、思うような4年間を過ごすことはできなかったですが、最後にキックオフから大舞台に立ち、笑顔で締めくくりました。次なるステージはリーグワン。183cm・122kgとサイズも魅力の右プロップは先輩たちと切磋琢磨し、ポジション獲得を目指します。

「神戸Sの右プロップの先輩から多くを吸収し、
子どもたちに夢を与えるような選手になる」

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富田 陸

RIKU TOMITA

PROFILE
  • 生年月日/2004年2月7日(22歳)
  • 出身地/大阪府大阪市
  • ラグビー歴/大阪工業大学ラグビースクール→大阪市立勝山中学校(現・大阪市立桃谷中学校)→大阪桐蔭高校→明治大学
  • ポジション/PR
  • 身長・体重/183cm・122kg
  • 代表歴/高校日本代表候補、U20日本代表

雰囲気の良さと同期の人柄に惹かれて入団

ニックネームは「ガンダム」なんですね。その由来を教えてください。

「子どもの頃から体が大きかったこともあり、小学生の時に『機動戦士ガンダム』から名付けられて、それからずっとニックネームは『ガンダム』です。神戸Sでも『ガンダム』と呼んでもらっています」

ところで、富田選手というと、印象深いのが、大学選手権決勝戦明治大学vs早稲田大学。2025-26シーズン初めて先発出場し、優勝に貢献しました。

「対抗戦の序盤はリザーブで途中出場したんですが、怪我をしてしまって。12月7日の早明戦の週には復帰しましたが、練習でまた足を痛めてしまって…。これで4年間が終わったと思ったのですが、トレーナーをはじめ、みんなのお陰で京都産業大学との準決勝に間に合い、リザーブに入ることができました。決勝は試合に向けてメンバー外の選手が完璧に早稲田の動きをしてくれ良い準備ができて、相手を抑えることができました。ただ、個人的にはスクラムは60点くらいで…。少し悔しさが残ります」

京都産業大学との準決勝の後、シオネ・ポルテレ選手に声をかけていましたね。

「準決勝はチームとしては勝利しましたが、ポウティ(シオネ・ポルテレ)には何度も突破を許して。神戸Sでチームメイトになりますし、高校日本代表候補のエキシビジョンマッチで一緒にプレーし仲が良かったこともあり、声をかけました。ポウティの大学日本一への思いの強さも知っていましたし、京都産業大学の分まで頑張らないといけないと思って。先ほど話したようにスクラムはもっとやれたという思いがありますが、優勝できて良かったですし、嬉しかったです」

これから神戸Sの一員として試合出場やリーグワン優勝を目指すわけですが、富田選手がチームに入団を決めた理由を教えてください。

「関西に戻りたいという気持ちがあったことと、一度練習見学をさせてもらった時に、チームの雰囲気がすごく良かったところに惹かれました。オールブラックスや日本代表経験者が楽しそうにプレーしていて、しかも強い。こういう雰囲気でプレーしたいと思いましたし、成長できる環境だと感じ、入団を決めました。それに同期も昔から知っていて良い奴ばかりというのも決め手になりました。マッチ(大町 佳生)は、U20日本代表で同じ部屋になって、それがきっかけで仲良くなりました。ポウティとぼうちゃん(上ノ坊 駿介)は高校日本代表候補のエキシビジョンマッチで仲が良くなり、ぼうちゃんとはその試合後、スパイクケースを買いに行きました。お互いの名前を書いてずっと使っていて、大学卒業後に後輩に託しましたが、ぼうちゃんはまだ持っているんじゃないかな。(大下)貴志とは中学時代にオール大阪(大阪府中学校選抜)でプレーした時からの付き合いです」

スクラムはもちろん、ディフェンスも成長させたい

実際に練習を経験してどうですか。

「楽しいです!特にスクラム練習はこれまで経験したことがないような重さが前からも後ろからも感じて驚きました。大学では日本人だけでスクラムを組んでいて、そんな中でも優位に立つことが多かったんですけど、神戸Sはロックやバックローに大きな外国人選手がいます。後ろが重いとどれだけ前に出ることができるんだろうと思うと、ワクワクします。1本1本スクラムを組むのが楽しいですし、勉強になります」

大下選手は大学時代とスクラムの組み方が違うので慣れるのが大変だと話していましたが、富田選手はどうですか。

「明治大学はフロントロー3人がひとつに固まって組むイメージなのですが、神戸Sは『3番』が前に出るような形で組んで、そこで姿勢を低く保たないといけません。これまでと違うので大変ではありますね。1日も早く神戸Sの組み方に慣れて、自分のモノにしたいと思います」

神戸Sのフロントローは日本代表経験者が多いですが、目標とする選手はいるのでしょうか。

「大学時代は憧れの選手にぐーさん(具 智元)の名前をあげていました。ラグビーワールドカップ2019日本大会のアイルランド戦でスクラムを押して吠えている姿を見て、めちゃくちゃかっこいいなと思って。スクラムにプライドをかけている姿に感動しましたし、自分もぐーさんのようになりたいと思いました。ただ、神戸Sに入ってヤンブーさん(山下 裕史)、ナベさん(渡邉 隆之)、(前田)翔さんと、どの3番の選手も能力が高く、自分が求める完璧なスクラムを求めていて、すごいなと思いました。そういう意味では、神戸Sの右プロップの選手全員が目標です。経験値が高い先輩ばかりなので、いろいろなことを吸収して成長して、『3番』を背負えるようになりたいです」

憧れだったという具 智元選手とは話をしましたか。

「一緒に食事をしたんですけど、めちゃくちゃ優しくて。アイルランド戦で吠えていた選手と同じ人なのかなと思うくらい穏やかでびっくりしました。オンとオフの切り替えの上手さに驚いて、そういうところも見習いたいと思いました」

神戸Sで今後伸ばしていきたいところは。

「スクラムはもちろんですが、試合に出るためにはディフェンス面を成長させないといけないと感じています。リーグワンには外国人選手や強い選手が多いので、しっかり止めることができるようにしないと。自分から前に出て止めることができるようにしていきたいです」

8歳からスタートしたラグビー人生

これまでの競技人生について伺いたいのですが、富田選手は何歳からラグビーをはじめたのでしょうか。

「ラグビーは8歳からはじめました。体が大きかったこともあり、ぶつかりながら前に出られることが楽しかったです」

ラグビー以外のスポーツは。

「小学生の頃はサッカー、バスケットボール、相撲、水泳など、いろいろなスポーツをしました。けど、それはラグビーがうまくなるためで、俊敏な動きができるようになりたいと思い、バスケットボールやサッカーをして、体が硬かったので柔軟性を身に付けるために相撲をしました。ラグビーは幼馴染から誘われてはじめたんですが、めちゃくちゃハマってしまったという感じです。通っていた大阪工業大学ラグビースクールは小学生の部だけだったんですが、校区内の中学にはラグビー部がなかったので、わざわざ引っ越しをしてラグビー部のある大阪市立勝山中学校(現・大阪市立桃谷中学校)に通うことにしました。ただ、中学は練習がきつくて、何度も辞めようと思いましたね」

それでもラグビーを続けたのは。

「母親から一度やると決めたことは続けるように厳しく言われて辞めることができなくて(苦笑)。辞める、辞めないで何度も喧嘩しましたが、あの時厳しく言われてなければ、神戸Sに入団することはなかったので母には感謝しています」

中学卒業後は大阪桐蔭高校へ。

「オール大阪(大阪府中学選抜)に選ばれた時に周りが良い選手ばかりで、高校は彼らと一緒にプレーしたいと思って。大阪桐蔭高校に進む選手が多かったこともあり入学を決めました」

高校時代はどういうところが成長できましたか。

「中学時代、大きい方だったのですが、高校のラグビー部には僕よりも大きな選手がいて。同じように体を大きくしないといけないとご飯を食べまくって体を大きくして、最終的に115kgくらいまでなりました。ポジションも1年の時はボールキャリーが得意だったこともあり、バックローでプレーすることもあったのですが、気がつけば『3番』をしていて(笑)。中学時代は12人制でプレーしていてスクラムをあまり組む機会がなかったので、本格的に練習したのは高校からです。最初の頃はスクラムがなかなかうまく組めなくて大変でしたが、ポジションを勝ち取るためにコンタクトの局面でも負けないようにして、スクラム練習をたくさん積んで、1年から試合メンバーに入ることができました。当時はスクラムが持ち味というほど強くはなかったですが、いい形で組めるようになっていき、3年間で体が随分と大きくなりましたし、スクラムも成長できたと思います」

高校1年、3年の時に全国高校ラグビー大会(以下、花園)に出場していますね。

「2年の時は、なかなか勝つことができなくて、花園にも出場できず悔しい思いをしました。3年の時は3回戦で負けてしまって。僕が入学する前に大阪桐蔭高校は全国優勝していたこともあり、なかなか結果を残せなかったことが残念です」

その後、明治大学へ。

「帝京大学に高校の2学年先輩で、憧れでもあったHO江良(颯)さん(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)がいたので、一緒にプレーしたい気持ちもありました。けど、反対に江良さんに敵として対戦し、自分の強みであるスクラムで勝ちたいとも思って。それに明治大学だったら、さらにスクラムを伸ばせると思い、悩んだ末に進学を決めました」

ただ、大学では怪我が多かったと。

「1年から試合に出させてはいただいていたのですが、1年、2年の時は肉離れがあったり、肩を負傷したりとラグビーができない期間があって。3年の時は夏合宿から復帰しましたが、なかなか調子が上がらず試合にも出られなくて…。このままではダメだと思い、4年生になる前のオフシーズンにニュージーランドへ1ヶ月半留学したんです。向こうには僕よりも大きな選手がごろごろいました。それに大学ではシステムを完璧に理解してプレーしないといけないのですが、ニュージーランドはめちゃくちゃ自由で。ラグビーの価値観が変わるなど、すごく良い経験ができました。ただ、刺激をもらって最終学年に臨んだのですが、結局、怪我をしちゃって…」

『3番』で試合に出て、優勝を目指す!

大学4年間は不完全燃焼だったのでしょうか。

「そうですね。PR為房(慶次朗)さん(S東京ベイ)をはじめ、尊敬できる素晴らしい先輩たちにチャレンジしてポジションを勝ち取りたい思いがありましたが、思い描いた大学生活ではなかったなと思います」

リーグワンで江良選手や為房選手といった高校、大学の先輩がいるS東京ベイとの対戦も楽しみですね。もちろん、アーリーエントリーとしての出場を狙うと。

「同期の中でいち早くリーグワンデビューをしたかったんですが、ぼうちゃんにドえらい活躍をされてしまって(笑)。寮の中でもぼうちゃんファンが増えています。けど、ぼうちゃんの活躍に良い刺激をもらっています」

ちなみに、リクルート担当の松井 祥寛スタッフがプロップでありながら瞬発力もある選手だと言われていましたが。

「プロップの中では瞬発力やスピードはある方かなと。あと、中学の頃から上手い選手のプレーを見て真似をしたり、プレー集を見たりして習得したこともあり、ステップを切ったりするのは得意です」

試合で見られる日を楽しみにしています。ラグビー選手として最終的な目標を教えてください。

「ラグビーは体が小さくても、大きくてもできるスポーツです。素晴らしいスポーツだと思うので、ラグビーを通じて子どもたちに夢を与えられる選手になりたいと思います」

神戸Sで達成したいこととは。

「『3番』で試合に出て、優勝することです!」

では最後にスティールメイツにメッセージをお願いします。

「応援してくださる皆様の前で早く試合に出られるようガムシャラに頑張ります!応援よろしくお願いします」

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