【試合レポート】1月24日(土) NTTリーグワン2025-26第6節横浜キヤノンイーグルス戦
最終盤に3失トライと課題が多く出るも最終的に勝ち切り、第2節から5連勝!
今節より交流戦がはじまり、コベルコ神戸スティーラーズは第5節でカンファレンスAの横浜キヤノンイーグルスと対戦し、38-32で勝利した。
前節は阪神・淡路大震災から31年を迎えた特別な日に行われ、神戸の街、人々のために戦い、67-21でリコーブラックラムズ東京に快勝。共同キャプテンのレタリックは「このような試合を継続的にやり続けることが、チームとして成長するための次のステップである」と話した。横浜Eに対して相手の強みを出せずに自分たちのラグビーを80分間遂行することがチームとしてのターゲットだ。強い風が吹く中で、前半、神戸Sは風下での戦いとなる。チームはうまくボールをキープしながら、敵陣へと入る。ゴール前でフリーキックを得て、速攻を仕掛けるとパスが乱れたところで、今季初出場のCTBイオアサがボールを足にかけて転がすと、自ら押さえ込み先制トライ。8分には、自陣22mライン付近での相手ボールスクラムを押し込み、ボールを奪うと、SOガットランドのキックを敵陣10m付近でWTB植田がキャッチ。そこから展開し、LOレタリックからパスを受けたWTBブルアがそのままトライゾーンへ。ゴールキックは失敗に終わるも、10-0とリードを広げた。その後、神戸Sはラインアウトでは相手ボールを奪い、スクラムでもプレッシャーをかけるなど、ボールポゼッション、テリトリーともに相手を圧倒する。しかし、敵陣深く入ったところで相手に絡まれ反則が出たり、パスが繋がらなかったりと、トライを取り切ることができずに時間が経過する。28分、ゴール前ラインアウトのチャンスにモールを押し込み前進し、外へと展開するも、オブストラクションの反則を取られてしまう。すると横浜EのSO田村がすぐさまPKを深くに蹴り込む。FB松永が追いつき、カウンターアタックを仕掛け、LOレタリックへパスを通す。しかし、LOレタリックのパスがWTB石田にインターセプトされ、攻守が入れ替わる。そこで神戸Sに反則が出て、29分、横浜Eがショットを選択し、10-3に。そこから神戸Sに2本連続で反則が出て流れを失うと、32分、自陣ゴール前での相手ボールラインアウトでモールを押し込まれ、トライ。しかし、ここはグラウンディングが確認されず、トライキャンセルになるも、FLサベアに一連の流れでシニカルなプレーがあり、イエローカードが出されてしまう。35分、ゴール前ラインアウトからモールを押し込まれて、HOコルトマンがトライし、10-8に。残り時間を14人で凌いで、2点リードで折り返した。
ハーフタイムにはラックでのボール保持をはじめ、丁寧なプレーを心がけようと意思統一したという神戸S。相手キックオフではじまった後半、自陣10mライン付近でLOレタリックがボールをキャッチすると、豪快な突進で前進。オフロードパスが繋がり、敵陣へ。ここで相手に反則があり、ゴール前でのラインアウト。4分、モールを押し込み、外へと展開、最後は左端に立つWTBブルアにパスが渡り、この試合2本目のトライをマークする。12分、SH土永にラインブレイクを許すと、ゴール前まで迫られてCTB梶村にトライを奪われ再び2点差に迫られるも、そこから神戸Sがギアチェンジ。FLサベアがボールに絡んで反則を得ると、14分、ゴール前でのラインアウトから連続攻撃を仕掛けて、LOレタリックがトライ。16分には横浜E陣10mライン付近でFLサベアがボールを奪い、CTBイオアサからのパスを受けたWTB植田がトライラインを駆け抜ける。30分にはSOガットランドが自陣から蹴り上げたボールをLOカウリートゥイオティがキャッチし、パスを繋いでゴール前まで迫り、最後は途中出場のCTBリトルからWTB植田にロングパスが渡り、そのままトライゾーンへ、38-15とリードを大きく広げた。だが、これまで勝ち星がない横浜Eが意地を見せる。32分にテンポよくボールを繋がれ、CTBクリエルにトライを奪われると、その5分後にもトライ&ゴールを許し、38-27に。さらに、直後のキックオフを相手にキャッチされると連続攻撃を受けて、CTBクリエルにトライを許し、38-32と6点差に。残り時間は30秒足らず。CTB李がキックオフを敵陣深くに蹴り込み、相手の攻撃を抑え込んで、ノーサイド。神戸Sが逃げ切り、連勝を「5」に伸ばした。
レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチに代わって記者会見に出席したダン・マクファーランドFWコーチは「見ているファンには面白い試合になったと思いますが、コーチ陣は楽しめない内容になりました」と渋い表情を見せた後、「前半から良い状況には持ち込めていましたが、反則や被ターンオーバーが多く、相手にチャンスを与え過ぎてしまいました。後半は我々の決定力の高さを見せることができましたが、横浜Eはボールを持つと怖いチームです。我々のスイッチが切れて相手にファイトし続ける状況を与えてしまいました」と反省した。今節でもトライを奪い、攻守で大車輪のごとく活躍した共同キャプテンのレタリックは前半圧倒しながらもトライを取り切れなかった要因について「前半は向かい風の中でボールキープしないといけない状況でした。この試合に向けての準備ではオフロードパスやキャリーの判断がうまくいっていたのですが、風を考慮した状況でプレーの判断が正しくできなかった」と語った。また、最終盤での3失トライについて「ダン(・マクファーランドFWコーチ)が言うよう、スイッチが切れてしまって…。逃げ切りましたが、正直負けたような気分です」と目を伏せた。ボーナスポイントを取れる状況から一転し6点差にまで迫られ、課題が多く出た一戦にはなったが、マクファーランドFWコーチは「セットプレーは良かったですし、相手のスクラムに対してプレッシャーをかけることができました」といい、BKでは開幕戦から『13番』を背負うオールブラックスのCTBレイナートブラウンに代わって出場したCTBイオアサの活躍ぶりも光った。加えて、古巣相手に2トライをマークしたブルア、空中戦での働きも目立った植田と両WTBも好調だ。
前節のような試合をし、チームとして次のステップに進むという面では物足りなさを感じたが、第4節の東京サントリーサンゴリアス戦と同様にビジターゲームを勝ち切れたことが収穫である。次節は2月7日(土)神戸総合運動公園ユニバー記念競技場に静岡ブルーレヴズを迎え撃つ。「バイウィーク(試合が行われない週)を挟んだ後もビッグゲームが続くので、そこでは80分間良いパフォーマンスを発揮できるようにチームとして取り組んでいきます」とレタリック。第7節からはじまる昨季の上位チームとの対戦に、そう力強く宣言してくれた。
FLティエナン・コストリー
「ビジターゲームで勝つことはできましたが、決して満足のいく内容ではありません。前半は風下の中ですぐにモメンタム(勢い)を得てトライを取って、良い入りができました。ただ、その後、オフロードパスを無理に使って、それがミスやターンオーバーに繋がりましたし、規律の面でも良くなくて。前半20分以降はプレーの精度が低かったと言えます。ハーフタイムでは丁寧にプレーすることを意識しようと話して、後半に入りました。ラックスピードも上がってトライも取れたのですが、ラスト10分はミスが多く出てしまって…。勝ち点4を獲得できたことをポジティブに考えて、これからも勝ちながら、試合で出た課題を修正していき成長していけるようにしていきます」
WTBイノケ・ブルア
「昨シーズンも以前所属した横浜Eとの対戦に出場しましたが、会場は秩父宮ラグビー場で、神戸Sに入ってからニッパツ三ツ沢球技場で試合をするのは初めてでした。リーグワンデビューを飾ったスタジアムですし、思い入れのある場所です。横浜E時代からのファンも声をかけてくれて、特別な気持ちになりました。そこで2トライをマークすることができて、個人的にも攻守で良いパフォーマンスが発揮できたと感じています。昔から応援してくれている方々にも成長したと感じてもらえたら嬉しいです。これからも一貫性を持って高いパフォーマンスを出し続け、チームに貢献できるようしていきます」
〜NEXT HOST GAME〜
NTTリーグワン2025-26 第7節
2月7日(土)12:00キックオフ
コベルコ神戸スティーラーズvs 静岡ブルーレヴズ
@神戸総合運動公園ユニバー記念競技場








