【試合レポート】1月10日(土) NTTリーグワン2025-26第4節東京サントリーサンゴリアス戦
相手の堅守に苦しみながらも最後に3点をもぎ取り、3連勝で3位をキープ
現在2勝中のコベルコ神戸スティーラーズは第4節にて東京サントリーサンゴリアスと対戦し、22-20で勝利した。
2026年一発目の一戦は、3位4位の直接対決だ。相手は前節でクボタスピーズ船橋・東京ベイに20-79で大敗を喫し、今節にかける思いは強い。しかも、味の素スタジアムで開催のホストゲーム。2試合ぶりにメンバー入りのベテランSH日和佐は「ラグビーはメンタルも大きな要素なので、気持ちの面で受けることがないようにしたい」と気合を込め、最初の20分が重要だと語った。先制したのは神戸S。7分、PKがタッチを割らず、自陣10mライン付近でWTB植田がキャッチ。そこからパスを繋ぐと、好調のWTBブルアがラインブレイクし、最後はサポートしていたSH上村が相手を振り切りトライゾーンへ。先制のトライを奪い幸先の良い滑り出し。しかし、その3分後、自陣で反則を取られると、東京SGボールのラインアウトに。FWが前に出続け、最後は日本代表のLOホッキングスがトライ。ゴールキックも決まり、7-7と試合は振り出しに戻る。さらに20分、神戸Sが敵陣深くに攻め込むもボールが繋がらず、逆に東京SGから連続攻撃を受けてトライを献上。26分にもPGで加点を許し、7-17に。神戸Sはキックを使いながらエリアを獲得し、敵陣22m陣内に再三侵入するも、東京SGが前節の反省からディフェンスを修正してきたこともあり、堅守に阻まれトライを取り切ることができない。フラストレーションが溜まる展開の中で相手に立て続けに反則が出て、34分、ゴール前ラインアウトのチャンスを掴む。モールを押し込み前進、そこでHOディクソンが抜け出し、ポイントを作ると、最後はLOレタリックがトライをマーク。しかも、東京SGのキャプテンであるFLケインに危険なプレーがあり、イエローカードが提示されて相手は14人に。その後、神戸SはラインアウトからFW、BK一体となった連続攻撃からWTB植田がトライゾーンに飛び込むも、一連の流れの中で反則があり、トライキャンセルに。その後もチャンスが続いたが、ラストパスが繋がらずにスコアできず、14-17で折り返した。
後半の序盤、神戸Sは敵陣でプレーし続けるも、ミスや反則が出て仕留め切ることができない。スコアボードが動かぬまま時間が経過する。すると、後半12分、FLケインのラックでのプレーが故意の反則として再びイエローカードが提示される。同一選手への2枚目のイエローカードということでレッドカードになり20分間の退場に。数的優位を活かして試合をひっくり返したいところだったが、「取り急いでしまったところがありました。人数が揃っているところにボールを回してしまったり、相手からダブルタックルを受けて自分たちのテンポが作れなかったりしました」と試合後、共同キャプテンの李が振り返ったように、思うようなアタックを展開できない。18分、東京SGにPGで加点され、14-20と逆にリードを広げられてしまう。固いディフェンスに前進を阻まれる中で、神戸Sのトライは後半23分。相手が蹴り出したボールをハーフライン付近からクイックスローで攻め上がると20フェイズを重ねてゴール前まで迫り、最後は右端のWTB植田が右コーナーへ飛び込む。ゴールキックは失敗に終わるも、19-20と1点差に迫った。だが、相手も黄色に染まったスタンドから大声援を受けて反撃を開始する。パスを繋いで神戸S陣ゴール前まで前進すると、東京SGボールのスクラムとなる。相手の連続攻撃に対し、必死のディフェンスを見せる神戸Sは、今季初出場のCTBリトルがボールに絡んでスティール。トライラインを死守し、再び攻撃に転じると、相手の規律の乱れから敵陣深くへ。そして、39分、ゴール中央で反則を得てショットを選択。CTB李が落ち着いてPGを決めて、22-20と逆転に成功。直後のキックオフを相手に奪われるも、CTBレイナートブラウンと途中出場のWTBモエアキオラが相手を抱え上げて、モールプレイアブルとなりノーサイド。神戸Sは3位4位決戦を制し、3連勝で3位をキープ。プレーヤーオブザマッチには、80分間チームを牽引したLOレタリックが選ばれた。
試合後の記者会見でレニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチは「我々は敵陣でボールキープしている時間もチャンスも多かったのですが、東京SGに素晴らしいディフェンスをされてしまいました。しかも、相手は30分間14人で戦う時間もありました。東京SGは前節の敗戦から立ち直り、誇り高きチームです」と対戦相手を讃えた後、「我々のパフォーマンスを振り返った時に非常に残念な気持ちでいっぱいです。エラーの数に加えて、簡単なペナルティを与え続けてしまいました」と反省した。
エラーや反則の多さについて李は「ブレイクダウンに入る時のスピードで相手に負けていたところもありますし、エッジでのエラーも細かいコミュニケーションが足りなかったところがありました」と要因を語った。その上で「東京SGのゴール前での必死さ、コンテストの1つ1つでモメンタム(勢い)を作り出すところ、そして、精度。まだまだ自分たちはリーグワンのトップチームを目指す上で足りないところがあることを東京SGから学ぶことができました」とも。スマートな勝ち方ではなかったかもしれないが、接戦をものにできたことは大きい。後半から出場のベテランSH日和佐は「昨シーズンの序盤戦は接戦を落とすことが多かったのですが、今シーズンは接戦を勝ち切ることができている。そこはチームの成長を感じられるところです」と頷き、手応えを感じている。
チームは3連勝で3位をキープし、1月17日(土) 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場にリコーブラックラムズ東京を迎え撃つ。阪神・淡路大震災発生の日に行われる大事な一戦だ。選手、スタッフは昨年同様「阪神淡路大震災1.17のつどい」にボランティアとして参加し、街への思いをより一層強くして戦いに臨む。神戸Sは神戸の街のため、人々のため、鎮魂の願いを込めて全力で戦い抜く。
LOブロディ・レタリック(共同キャプテン)
「まず勝ち点4を取ることができたことを喜びたいと思います。内容については相手のディフェンスが素晴らしく、ブレイクダウンでプレッシャーを受けてスローテンポになってしまいました。そこで、ワイドに展開したのですが、ボールをうまく扱いきれずにアタックを継続することができませんでした。開幕戦と同様に22m陣内に何度も侵入しましたが、精度の低さでボールをロストするという場面があったので、この部分は改善しないといけません。アタックの際にボールを正しく扱って、良い判断することができればトライを量産することができます。そういうシーンをもっと増やしていけるようにしていきたい。これまでの4試合を振り返ると、開幕戦は落としましたが、そこから勝ちを重ねて3連勝することができています。これからも立ち止まることなく勢いを生み出して、常に前進し続けていくことが重要です。現時点でチームがベストな状況でなくても、プレーオフに臨んだ時にそういうチームになれるよう、試合を重ねるごとに着実に力を付けていけるようにしていきます」
SH日和佐 篤
「スコアすることと丁寧にプレーすることを意識して後半14分グラウンドに入りました。相手のディフェンスが素晴らしく、神戸Sのやりたいことができなかったのですが、最終的にはスコアで上回ることができて勝って反省できることは良かったです。それに最後の20分間は自陣22mライン陣内に入られても、しつこくディフェンスすることができました。ただ、全体的には反則が多かったことや、もう1つパスが繋がっていればトライできるというところが繋がらないなどプレーの精度という課題が出ました。チームとしても、個人としても課題を修正し、BR東京戦に臨みたいと思います。特に次節の開催日である1月17日は、チームにとって特別な日です。しっかり良い準備をして試合に臨みます」
〜NEXT HOST GAME〜
NTTリーグワン2025-26 第5節
大林組 MAKE BEYOND マッチ
1月17日(土)12:05キックオフ
コベルコ神戸スティーラーズ vs リコーブラックラムズ東京
@神戸総合運動公園ユニバー記念競技場
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