【試合レポート】12月21日(日) NTTリーグワン2025-26第2節三重ホンダヒート戦
後半序盤に一気に畳み掛けて逆転に成功、敵地で今季初勝利をマーク!
ホストゲームで迎えた開幕戦を落としたコベルコ神戸スティーラーズは第2節で三重ホンダヒートと対戦。敵地での一戦は28-23で神戸Sが競り勝ち、今季初勝利をマークした。
予報通り雨の中での戦いとなった。ボールが滑る状況もあり、スクラムが多くなることが予想される。今季初出場となりリーグ通算出場200試合達成まで「1」と迫ったPR山下は「相手は初戦のトヨタヴェルブリッツ戦で良いスクラムを組んでいた。セットプレーの安定に貢献したい」と意気込んだ。また、三重Hには長年チームの主力として活躍した山下(楽)がFBに名を連ねる。神戸Sの手の内を知っている選手だけに警戒が必要だ。入念な準備をして敵地へ乗り込むも、神戸Sは初戦と同様に反則を重ねてしまう。6分、PGで3点を失うと、9分CTBレイナートブラウンのプレーが故意にボールをはたき落としたとしてイエローカードが提示される。ここで相手がショットを選択し、0-6に。互いにキックを多用する中で15分、神戸S陣ゴール前で三重Hボールのスクラムになる。ここでPR山下をはじめとするフロントローが奮闘し反則を得ると、この試合初めて神戸Sは敵陣へ。三重H陣22mライン付近でのラインアウトからFWが突進を繰り返すも、スリッピーな状況でボールが手につかず、ノックフォワード。その後、相手にもハンドリングエラーが出たところで、CTBレイナートブラウンがグラウンドへ。15人となった神戸Sは、23分、マイボールスクラムから波状攻撃を繰り出し前進すると、FLサベアが抜け出しディフェンスを引き付けた後、BKへと展開、右端のWTB植田がラストパスを受けて、2試合連続のトライをマークする。SOガットランドのゴールキックも決まり、7-6とひっくり返した。ここからギアを上げたいところだったが、ピリっとしない展開が続く。相手はキックを使って確実にテリトリーを確保。また、スクラムでもプレッシャーを受ける場面が増えてくる。神戸Sは自陣で反則を重ねて、29分、33分とPGでの加点を許し、7-12に。37分、三重HのLOスワナポールのプレーが危険なプレーとなりイエローカードが提示され、神戸Sは数的優位な状況になるも、スコアできずに7-12で折り返した。
ハーフタイム、レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチから「受け身になり過ぎている。後半はエナジーと強度をもってプレーし、スキルを使って正しいエリアで戦うように」と檄が飛ばされた。PR前田(翔)、HOディクソン、SH上村を投入し、迎えた後半。開始早々、NO8マシヴォウにイエローカードが出され、相手は2人メンバーを欠く状況に。神戸Sはここで一気に畳み掛ける。2分、ゴール前ラインアウトからモールを押し込み、代わったばかりのHOディクソンがトライ。さらに、直後の相手キックオフを確保すると、そこからモールを形成し前進。FLサベアがラインブレイクすると、サポートしていたSH上村にパスが渡り、最後はFLコストリーがトライゾーンへ。12分、自陣10mライン付近のスクラムで反則を取られて、PGで3点を返されるも、神戸Sが攻め込む時間が増えてくる。19分には相手陣ゴール前で反則を得るとFWで攻め込み、最後はLOレタリックがグラウンディング。ゴールキックも決まり、28-15とリードを広げる。残り20分、三重Hはインパクトプレーヤーとして、日本代表でも活躍したWTBレメキを投入。ヒートコールが湧き上がる中で流れは相手に傾く。反則から自陣でのプレーを強いられ、ゴール前まで迫られる。だが、神戸Sも強化してきたディフェンスで応戦し、トライラインを越えさせない。相手からボールを奪ってピンチを脱するも、31分、CTB李のプレーが故意にボールを落としたとしてイエローカードが出される。14人の神戸Sは自陣ゴール前に釘付けになるが、必死のディフェンスでトライラインを死守。しかし、33分、FWに押し切られてトライを奪われ、28-20に。8点差に詰め寄られる中で、神戸Sはノックフォワードからピンチを招いて、自陣から脱出することができない。39分にはPGで3点を加点され、28-23にまで迫られる。残り時間はあとわずか。神戸Sがスクラムで反則を犯し、自陣10mライン付近での相手ボールのラインアウトになるが、三重Hはボーナスポイントを獲得することを優先し、タッチに蹴り出し、ノーサイド。プレーヤーオブザマッチには80分間体を張ったプレーでチームを牽引した共同キャプテンのLOレタリックが選ばれた。
試合後、レニーHCは「序盤は一方的にやられた上に、イエローカードも出て、モメンタム(勢い)を掴むまでに時間がかかってしまった。三重Hの素晴らしいキックゲームからプレッシャーを受ける形になりましたが、後半すぐにトライを重ね、良いスタートを切ることができました」と後半の入りを評価するも、その後の戦い方については「裏にキックを蹴って相手陣に封じ込めるチャンスがあったにもかかわらず、正しい選択ができず自らプレッシャーをかける形になってしまいました」と反省した。この試合CTBでの起用となった共同キャプテンの李は「相手のキックゲームに合わせてしまって自陣で戦う時間が長くて、自分たちのアタックができずにフラストレーションが溜まる展開になりました。後半は神戸Sらしいアタックで2トライができましたが、その後、自陣からのエグジット(脱出)のところが良くなくて。キックゲームの進め方が向上すれば、後半もっと圧倒できたと思います」と振り返った。
また、この試合でも反則が多く、流れを失うことに直結し、レニーHC、李ともに規律の面は引き続き課題だと話す。
「一人一人が意識して改善していかないといけません」と李。加えてスクラムも相手からプレッシャーを受け、修正が必要だと言える。
タフな一戦となったが、ディフェンス面では手応えを感じた。ゴール前に幾度となく迫られながらも、1トライに抑えたことは大きい。
次節は、ノエビアスタジアム神戸にトヨタVを迎え撃つ。トヨタV戦はここ2シーズン、神戸Sが圧勝しているが、今シーズンのプレシーズンマッチでは12-43と完敗。相手はニュージーランド代表のWTBマーク・テレアを筆頭に13人の新戦力を加え、昨シーズン10位からの巻き返しを狙う。
次節も厳しい戦いが予想されるが、神戸Sは目の前の戦いに全力で挑んで2勝目を掴みに行く。
PR山下 裕史
「(後半16分に交代した後、渡邉のHIAにより再び24分からピッチへ)そこに関しては『行かなあかんやろう!』という感じですよね。全然問題なくプレーできました。全体として今日は雨というコンディションの中でスクラムという課題が出ました。三重Hの仕掛けるタイミングや組み方に対応しないといけなかったという反省があります。それにチームとして簡単な反則はしないようにしようと話していたにもかかわらず、反則が多くて。反則数は減らさないといけません。ただ、勝って反省できることは良いことです。(次節出場すれば、リーグ通算200試合出場達成になるが)まだ出ることが決まっていませんが、メンバーが発表されたら、いろんな感情が湧き上がってくるのかなと。チームとして課題を修正して次節に臨めることができるように頑張ります!」
SH上村 樹輝
「日和佐さんにアクシデントがあり、前半20分くらいから出る可能性があると聞いていたので、いつでも行けるよう心の準備はできていました。雨というコンディションの中、自陣ではキックを使って敵陣に入り、敵陣に入ったら思い切ってアタックを仕掛けていこうとブリン(・ガットランド)とも話をしていたこともあり、迷いなく思い切ってプレーすることができました。それが良い結果につながったと思います。開幕戦は後半途中から出場し、自分のキックから相手にカウンターアタックを許してトライに繋がってしまったという悔しさがありました。みんなからはあのシーンは僕だけのせいじゃないと声をかけてもらいましたが、責任を感じて。チームにもっと貢献したいと思い、今週はキックとパスに集中して、特にキックはマイク(・ブレアアタックコーチ)とマンツーマンで練習し、この試合に臨みました。自信を持って試合に入ることができたことも良かったです。試合終盤、三重Hに勢いが出てきて受け身になるところがありましたが、ディフェンスでしっかりプレッシャーをかけて、チームで戦い勝利することができました。次節はプレシーズンで負けたトヨタVとの対戦になります。プレシーズンの借りを返せるようにまた1週間良い準備をして試合に臨みます!」
〜NEXT HOST GAME〜
NTTリーグワン2025-26 第3節
12月27日(土)14:30キックオフ
コベルコ神戸スティーラーズVSトヨタヴェルブリッツ
@ノエビアスタジアム神戸
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