戻る

  • INSTAGRAM
  • twitter
  • facebook
  • YouTube
  • LINE
  • tiktok

KOBELCO

close-up KOBE -Long interview-

ロングインタビュー

2025-26シーズン 新加入選手インタビュー Part.4 LOカヴァイア・タギヴェタウア選手

 取材日:2025年11月26日

2025-26シーズン 新加入選手インタビュー Part.4 LOカヴァイア・タギヴェタウア選手

プレシーズンマッチに出場していた練習生の存在が気になっていたスティールメイツも多いのではないでしょうか。その練習生こそが、11月21日に入団が発表されたカヴァイア・タギヴェタウア選手です。フィジー出身で、高校時代はニュージーランドで過ごし、18歳の時に来日。日本でプロラグビー選手になることを目指して研鑽を積み、大学卒業後、NECグリーンロケッツ東葛へ。その後、豊田自動織機シャトルズ愛知で2シーズンプレーしましました。GR東葛時代にはコベルコ神戸スティーラーズと2度対戦し、「神戸Sは強かったです!」と当時の印象を話す「カヴァ」こと、タギヴェタウア選手。カヴァのこれまでの足跡とこれからの目標をお届けします。

「世界NO.1ロックのガズラと一緒に試合に出たい!
持ち味であるボールキャリーでチームに貢献します」

LO

カヴァイア・タギヴェタウア

KAVAIA TAGIVETAUA

PROFILE
  • 997年8月8日(28歳)、フィジー・ブア州出身
  • ハミルトンボーイズ高校→白鴎大学→NECグリーンロケッツ東葛→豊田自動織機シャトルズ愛知
  • ポジション/LO
  • 身長・体重/194cm・112kg
  • 代表歴/7人制日本代表

神戸Sに入団し毎日が楽しくて充実しています!

まずは神戸S入団の経緯を教えてください。

「S愛知を退団後、フィジーに帰国していた時にエージェントから“神戸Sで練習生としてプレーするチャンスがあるんだけど、どうか”と打診を受けました。神戸Sは歴史と伝統あるチームで、コーチ陣も素晴らしい。『もちろん、行きます!』と即答し、8月下旬、神戸に来ました」

GR東葛に入団して1年目のNTTリーグワン2022で神戸Sと対戦していますね。その時の印象は。

「日本代表やベン・スミス、アーロン・クルーデンといったオールブラックスの有名プレーヤーに、南アフリカ代表のルカニョ・アムもいて、圧倒されたことをよく覚えています。同じカンファレンスだったので、2度対戦したのですが、1度目は先発、2度目は後半途中出場しました。2試合とも完敗してしまって…。神戸Sは強かったです。そういう強いチームでプレーするチャンスを得たので、全力でコーチ陣にアピールしようと。正式に神戸Sの一員なることができて、幸せですし光栄に思います」

デイブ・レニーディレクターオブラグビー/ヘッドコーチから求められていることは。

「ハードワークすることと、フィジカルを出してほしいと言われています。フィジカルを活かしたプレーは得意なので、激しいボールキャリーでチームに貢献したいです」

神戸Sのラグビーには慣れましたか。

「ノックス(イノケ・ブルア)やワイス(ワイサケ・ララトゥブア)といったフィジー出身の選手が教えてくれるので、ずいぶんと慣れてきました。ただ、神戸Sのラグビーはテンポが速くて、これまでに経験したことがないスタイル。それにフィジカル、フィットネス、スキルとすべてにおいて高いレベルを要求されるので、大変です(苦笑)。ラグビー理解度を含め、開幕までにさらにレベルアップしないといけません」

これまでプレシーズンマッチ3試合に出場しています。ご自身のパフォーマンスはどうでしたか。

「初戦はかなり緊張していて、ミスも多かったですが、試合を重ねるごとに自信を持ってプレーできるようになっています。けど、自分らしいプレーはそれほど多く出せていません。残りのプレシーズンマッチではボールタッチの回数を増やして、チームを勢いづけるようなキャリーをどんどん見せられるようにしたいです」

ポジションはロックですが、GR東葛やS愛知ではフランカーでの出場が多かったですね。

「ロックでも、バックローでもプレーできます。求められるポジションにおいて100パーセント出し切るだけです」

ロックというと、チームにはニュージーランド代表109キャップを誇るブロディ・レタリック選手がいます。

「チームに入って驚いたのが、クラブハウスやグラウンドにガズラ(ブロディ・レタリック)がいることでした!ニュージーランドの高校に通っていたので、オールブラックスを応援していて。だから、神戸Sの練習に合流した当初は毎日がドキドキで!けど、それを悟られないように平気なふりをして(笑)。ガズラは優しくて、いつも練習後にラインアウトのことやボールキャリーの仕方など、アドバイスしてくれるんです。しかも、ガズラから声をかけてくれて。本当に感謝しています。もちろん、ガズラだけでなく、チームのロックにはブルーズで活躍していたエパ(ジェラード・カウリートゥイオティ)もいます。エパもラインアウト、ディフェンスのことを教えてくれて、日々成長を感じています。バックローにはアーディ(・サベア)が加わりますし、間近でプレーを見て学べることも楽しみですね」

充実した毎日を過ごしているんですね。

「練習はかなりハードですが、初めての環境ですべてが新鮮ですし、楽しいです」

ハミルトンボーイズ高校進学が転機に

では、ここからタギヴェタウア選手のこれまでについて伺いたいのですが。ラグビーは何歳からはじめたのでしょうか。

「9歳からはじめました。友達がラグビーをしていて誘われたのがきっかけです。遊びのような感覚で楽しみながらプレーしていたんですけど、ハミルトンボーイズ高校へ奨学生として進学できるチャンスをもらって。それが今振り返ると、大きな転機になりました。ハミルトンボーイズ高校は強豪校で、私の代では国内2位になりました」

ポジションは。

「ラグビーをはじめた時からFWです。今と同じでロックやバックローでプレーしていました」

ニュージーランドの高校でプレーしていたタギヴェタウア選手が日本に来ることになったのは。

「高校のコーチから呼ばれて、日本でプレーしてみないかと言われました。コーチの知り合いが大学の関係者で僕のプレーを見ていたそうで、最初は冗談かなと思ってすぐに信じられなかったですね。それでフィジーにいる両親に相談したら、日本行きを薦められて白鴎大学に進むことにしました」

スーパーラグビーのチームでプレーしたいとは思っていなかったのですか。

「卒業後、チーフスのデベロップメントでプレーすることになっていたんですが、高校の先輩に、帝京大学に進んだジョセファ・ロガヴァトゥ(元リコーブラックラムズ東京)がいたので、彼に連絡をして日本のことを聞いたら、『人が優しくて、食べ物も美味しいし、とても良い国だよ』と教えてくれて。彼の言葉も日本行きを後押ししてくれました」

来日を決めた時から目標はトップリーグ(当時)でプレーすること

実際に日本に来て言葉や文化の違いに戸惑うことはなかったのでしょうか。

「日本語はまったくわからなかったので、最初のころは苦労しました。文化についてはフィジーと日本、共通するところがあるなと感じましたね。フィジーも目上の人には敬意を持って接しますし、上下関係を大切にしています。あと、フィジー人も日本人もフレンドリーで優しい。すぐに文化にも慣れましたし、ホームシックになることもなかったです」

流暢な日本語を話すタギヴェタウア選手ですが、どのように身に付けていったのでしょうか。

「大学で日本語のレッスンがあったんです。私を含めたラグビー部の留学生4人に対して、先生が丁寧に指導してくれて、そのお陰で日本語がどんどん話せるようになっていきました」

ラグビーはどうでしたか。

「練習は毎日2時間ほどありました。高校時代、こんなに長い時間練習したことがなかったので驚きましたが、楽しかったです。3年、4年はコロナ禍で練習ができなかったり、フィジーに帰れなかったりしましたが、4年の時にはキャプテンを任せてもらって。最終的に1部昇格という目標を達成することはできなかったですが、チームメイトと一緒に良い時間を過ごすことができました」

いつから日本でプロのラグビー選手になろうと思っていたのですか。

「来日を決めた時から目標はトップリーグ(当時)のチームでプレーすることでした。そうしたらGR東葛からオファーを受けることができて、目標が叶って嬉しかったです」

大学在学中にラグビーワールドカップ2019日本大会が開催されました。日本代表やフィジー代表戦を現地で観戦されたのでしょうか。

「日本代表やフィジー代表の試合はテレビでしか見ていないんですが、オールブラックス戦はすべて現地で観戦しました。というのも、オールブラックスのセヴ・リースは同い年で、ハミルトンボーイズ高校で一緒にプレーした仲なんです。それで彼がチケットをプレゼントしてくれたんです」

ワールドカップを見て、この場所でプレーしたいと思わなかったですか。

「すごい場所だなとは思いましたけど、それよりも、まずはトップリーグで活躍することを一番の目標に掲げていました」

日本でチャンピオンになりたい!

大学卒業後に入団したGR東葛には、今シーズンから神戸Sでプレーするアッシュ・ディクソン選手もいましたね。

「ハイランダーズのキャプテンで、マオリ・オールブラックスでもプレーしていたアッシュの試合はよく見ていたので、『うわーっ!本物だ!』と思って(笑)。あと、チームにはウェールズ代表のロック、ジェイク・ボールもいました。大学時代からレベルがグンと上がって、試合に出られるのか不安でしたが、入団1年目の『NTTリーグワン2022』では11試合、2年目も入替戦を含めて8試合に出られたことは良かったです。その後移籍したS愛知では1年目からフランカーで出ていたんですが、怪我をしてしまって。昨シーズンは負傷の影響もあり、4試合しか出られませんでした」

神戸Sでの目標というのは。

「ガズラと一緒に試合に出たいという思いが強いです。それと日本でチャンピオンになりたいです。チームメイトとポジション争いして、その中で勝って試合に出場することが目標ですが、たとえ出られなくても優勝に貢献できるようにメンバーを支えていきたいと思っています」

では最後にスティールメイツへメッセージをお願いします。

「カヴァと呼んでください!公開練習の時にスティールメイツの皆様に会えて、声をかけてもらって嬉しかったです。試合に出たらキャリーを見せたいと思いますし、皆様の応援が力になりますので、スタジアムにぜひ足を運んでください。ご声援よろしくお願いします!」

日本語がペラペラで、このインタビューも通訳なしで実施するほど。「焼肉、お寿司、しゃぶしゃぶ、日本の食べ物が大好きです!」といい、日本のビール、特にキリンビールがお気に入りだとか。大学の所在地である栃木県の名産や名物についても詳しくて「イチゴが美味しいですよ。あと、餃子も!」と教えてくれました。日本が大好きなカヴァは神戸Sでプレーするチャンスを得て、「幸せですし、毎日が楽しいですね」と破顔。2021年に7人制日本代表に選ばれた走力とフィジカルを活かしたキャリーに期待がかかる彼をどうぞ応援よろしくお願いします!

loading