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リレートーク!教えて●●選手

リレートーク シーズン2 教えて!ブリン・ガットランド選手 質問者:日和佐 篤選手

 取材日:2025年11月11日

リレートーク シーズン2 教えて!ブリン・ガットランド選手 質問者:日和佐 篤選手

前回杉本 崇馬選手から指名を受けた日和佐 篤選手がいろいろ知りたいし、聞いてみたい相手として選んでくれたのが、ブリン・ガットランド選手。日和佐選手が2023-24シーズンからハーフバック団を組むガットランド選手に鋭く切り込み、深掘りしていきます。世界的名将を父に持つ「ブリン」こと、ガットランド選手に日和佐選手が何を聞くのか、注目です!

ニュージーランド、アイルランド、ロンドンで過ごした幼少期

日和佐軽い質問からしていき、最後の方に一番聞きたかったことをぶつけていこうかなと。

ガットランドOK!なんでも聞いてください!

日和佐まずブリンはどこで生まれて、どんな幼少期を過ごしたのか知りたいなって。

ガットランドハミルトンから車で20分ほどのハントリーという小さな街で生まれました。2歳の時に父がアイルランド代表のコーチをすることになり、ゴールドウェイに引っ越して、今度はロンドンへ。父はプレミアシップのワスプスでコーチをしていて、ロンドンには3年ほど住んでいました。その後、ニュージーランド・ハミルトンに戻り、父はNPCワイカトやスーパーラグビーのチーフスでコーチングし、2007年からウェールズ代表を指揮することになりました。私は10歳だったのですが、この時、母と私、姉妹はハミルトンに残ることにしました。幼少期を振り返ると、いろいろな場所に行くことができて、姉妹とも仲良く過ごし、家族との絆を深めて、とても恵まれていたと思います。

さまざまなスポーツに触れてきました

日和佐10歳までさまざまな場所で生活していたとのことだけど、ブリンはいつからラグビーをはじめたの?あと、宮崎合宿でサップやサーフィンをした時にブリンがすごく上手くて、体の使い方からこれまでにいろいろなスポーツや遊びを経験しているように感じて。ラグビー以外に何かスポーツをしていたの?

ガットランドラグビーを本格的にはじめたのは7歳です。けど、それまでに父がコーチをしていた影響もあり、パスやキックをしたりして遊んでいました。それでロンドンに移った時にラグビーをはじめて、改めて競技の面白さを感じ、のめり込んでいきました。それと、ラグビー以外の競技ですが、幼少期から体を動かして遊ぶのが好きだったので、決してゲームキッズではなかったですね(笑)。ハミルトンの実家はビーチの近くにあるので、サーフィンやウェイクボードをしていました。ほかにも、冬はスノーボードをしたり、夏にはクリケットをしたり。あと、ロンドンに住んでいた時にはサッカーをする機会もありましたし、遊びでテニスや卓球もやっていて、さまざまなスポーツを経験してきました。実は最近、釣りにハマっているので、釣り好きの日和佐さんと今度一緒に行ってみたいと思っていたところなんです。

日和佐ぜひ今度一緒に釣りに行きたいね。ブリンの話を聞いて、成長する過程でさまざまなスポーツに触れることはすごく良いことだなと改めて思った。運動能力を高めるだけでなく、将来の可能性を広めることに繋がるし、日本では比較的1つの競技に専念させる傾向があるから、複数のスポーツをすることはいいことだなと思うな。

ガットランド確かにサマースポーツ、ウインタースポーツ、それ以外のスポーツも楽しんできましたね。

18歳からプロラグビー選手の道へ

日和佐次はラグビーに関する質問。ブリンは何歳からプロラグビー選手になって、どうしてその道を選んだのか知りたいなって。あと、コベルコ神戸スティーラーズでプレーするまでのキャリアというのは。

ガットランド理由はラグビーが好きだという気持ちと常にラグビーが近くにある環境で育ってきて、私もプロとしてやっていけるんじゃないかと思ったことがきっかけです。実際にチャンスも巡ってきて、プロラグビー選手になる決断をしました。プロとしてのキャリアの第一歩は、ハミルトンボーイズハイスクール卒業後すぐに契約したNPCのワイカトからです。18歳から2年間、ワイカトでプレーしたのですが、なかなか試合に出られなくて、ノースハーバーへ移籍することにしました。弱いチームがどんどん力を付けて強くなっていく過程で、試合に出ることができて、それがスーパーラグビーのブルーズとの契約に繋がりました。ノースハーバーに移籍したことは私のラグビー人生において1つのターニングポイントです。ブルーズではブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズやバーバリアンズとも対戦し、良い経験を積むことができました。その後、ハイランダーズでプレーすることになったのですが、1年目は怪我、2年目はコロナ禍と、出場機会に恵まれなくて。フランスTOP14のチームでプレーする話もあったのですが、最終的にチーフスと3年契約を結ぶことにしました。その間、オールブラックス・フィフティーンに選ばれるチャンスもあったのですが、ちょうど頬骨を折ってしまったということもあって。今後を模索していた時に神戸Sでプレーするチャンスをもらいました。チーフスは神戸Sと関係が深いので、神戸の街のことやチームの歴史のことを聞く機会があって、神戸Sのことは気になっていたんです。オファーをいただいて、とても嬉しかったですね。

日本文化の素晴らしいところとは

日和佐実際に日本に来てみて、どう?

ガットランド敬いの文化や「いただきます」「ごちそうさま」といった感謝の文化があることに感銘を受けましたし、規律正しい国だなと思って。それに、チームでも選手、スタッフ全員が歓迎してくれて、優しい人ばかり。「おもてなし」の文化を肌で感じることができて、日本でプレーしたいという外国人選手が多い理由を理解することができました。

日和佐日本で行ってみたい場所はあるの?

ガットランドプレシーズンマッチで広島に行く機会を得ましたが、観光する時間がなかったので、プライベートで訪れて平和記念公園や原爆資料館に足を運んでみたいと思っています。あと、沖縄には行ったことがあるので、今度は北海道を旅してみたいですね。

父ウォーレン・ガットランド氏との関係性に切り込む!

日和佐なるほど。じゃあ、ここからが本題!ブリンとお父さんの関係性について聞きたくて。ブリンはラグビー選手であり、父はラグビーコーチ。そういう関係の中でお父さんはブリンのプレーを、父として、コーチとしても見ていると思うんだけど、ブリンはお父さんにアドバイスを求めることはあるの、お父さんがアドバイスをくれることはあるの。それとも、全くアドバイスをもらわないし、お父さんも助言しないとか。どっちなのかなと思って。

ガットランド面白い質問ですね。コーチをしている父とラグビー選手としてプレーしている息子。この関係は長い時間をかけて良い形を築いてきたと思っています。父はコーチとしても、父としても、私に対して声をかける時とそうでない時をうまく見極めてくれて、その上でアドバイスをくれました。しかも、ありがたいことにアドバイスを押し付けるようなことはしませんでした。リビングで試合を見ながら父と何気ない会話をして、そこでゲーム理解度を深めていくことができたところもあります。一般的に父親がコーチをしていたら、息子に厳しく指導すると思うんですが、私の父はそうしなかったですね。それが逆に良かったのかなと思います。今では父はコーチとしての視点から選手の感覚を聞きたいこともあるので、私から話を聞くことがコーチングの助けになることもあって、お互いに学び合える、助け合える関係になっています。日和佐さんも娘さんがラグビーをしていますからね。娘さんへの指導はどうされているんですか?

日和佐僕は聞かれたことには答えるけれど、こうやったらいいんじゃないかということは言わないようにしているし、聞かれた時には「どう思っているの?」「どうやったら良かったと思う?」といった感じで逆に質問するようにしている。

ガットランド考える力を伸ばそうとしているんですね。

日和佐突拍子もない答えが返ってくることもあるし、こんな考え方もあるんやなって思うこともあって、面白いし、僕も学びがある。お父さんとの関係を聞けてブリンがどのようにラグビーIQの高さを養ってきたのか理解できたし、それはお父さんとの関係性から身に付けたものでもあるんだなと思った。

ガットランドありがとうございます!

チームに貢献することと勝つことを目指して

日和佐では最後の質問です。ブリンのラグビー選手としての目標と現時点で考えているセカンドキャリアについて教えてほしいなって。

ガットランド目標については年齢を重ねるごとに変わっていき、特にこの5年間で大きく変化したと言えます。5年前はオールブラックスになりたい、オールブラックスのレジェンドと言われるような存在になりたいと思っていました。けど、それはもう叶うことはないのかなと。今は日本でプレーするという、誰も得られるわけではないチャンスをもらって、リーグワンで戦っています。そんな中で神戸Sに貢献することと、勝つことを目標にしています。私は負けず嫌いなので、どんな試合でも負けたくない。そういう意味では、ハーフバック団を組んでいる日和佐さんは、私の激しい一面を間近で見ていると思いますが、そういう態度が出てしまうのは、勝ちたいという一心からなんです。チームを勝たせられるように、これからも頑張ります!セカンドキャリアについては、不動産投資に興味があって。ただ、まだまだ現役でプレーしたいですし、セカンドキャリアを真剣に考えるのはもう少し先のことだと思います。セカンドキャリアの話が出ましたが、日和佐さんは優勝を経験し、日本代表としてワールドカップにも出場していて、ラグビー選手としてやりたいことはすべて経験されたようにも思うのですが、モチベーションはいったい何なのでしょうか、また、これからどれくらいプレーしたいと考えているのですか?

日和佐「うまくなりたい」という気持ち。それがモチベーションであり、いつまで現役を続けるのかは決めていないけれど、この気持ちがなくなったら辞め時なのかなと。ただ、今も日々「もっとうまくなりたい」と思いながら練習に取り組んでいるな。

ガットランド日和佐さんのセカンドキャリアはコーチが向いていると思います。

日和佐コーチにはなりたいと思っている。

ガットランド良いコーチになりそうですね。

日和佐ありがとう!今日はブリンのことが知れたし、お父さんとの関係もわかって面白かった

ガットランドこちらこそ、私も楽しい時間を過ごすことができました。

「興味深い話が聞けました」と満足そうな日和佐選手に、指名を受けたガットランド選手も「良い質問ばかりで答えるのが楽しかったですね」と笑顔。お互いのことをさらによく知る機会になった様子でした。次回はガットランド選手が質問する側になって、選手を直撃します!どの選手が指名されるのか、どうぞご期待ください。

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